札幌市電

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西四丁目にて

札幌市電(さっぽろしでん)とは、札幌市にある札幌市交通局運営の路面電車の事である。市の中心部を巡回している。

歴史[編集]

明治時代に開業した馬車鉄道が元である[1]

全盛期には多くの路線があったが地下鉄の開業とともに逐次廃止されて、今では南西部を巡回する一系統を残すのみである。当初、地下鉄東西線の開通と同時期に廃止される計画だったが、沿線住民の反対運動により存続が決まったとの経緯がある。

2015年12月に今のような環状線になった[1][注 1]

路線[編集]

すすきの-幌南小学校前-電車事業所前-西15丁目-すすきのの実質1路線のみ。西6,7丁目境、南21,22条境、西14,15丁目境、南1条の各道路からなる長方形が主な運行ルートで、すすきの付近で長方形から少し外れる。

停留所名[編集]

西4丁目‐西8丁目‐中央区役所前‐西15丁目‐西線6条‐西線9条旭山公園通‐西線11条‐西線14条‐西線16条‐ロープウェイ入口‐電車事業所前‐中央図書館前‐石山通‐東屯田通‐幌南小学校前‐山鼻19条‐静修学園前‐行啓通‐中島公園通‐山鼻9条‐東本願寺前‐資生館小学校前(西創成)‐すすきの‐狸小路‐西4丁目

車両[編集]

札幌市電ならではのユニークな車両がある/あった。

ササラ電車
[注 2]のブラシで雪を跳ね飛ばす。
親子電車
ラッシュ時には連結して使用する。
連接車
路線縮小後に廃車になった連接車と現在使用されているポラリスの二種類。廃車になった方は名古屋鉄道美濃町線で使われていた。ローレル賞を受賞したこともあるモダンな列車である[2]
広告電車
コカ・コーラ初音ミクなどが印刷されている。
貸し切り電車
宴会などで使う。トイレに関しては電車の車庫がある停留所で用を足す。
路面ディーゼル車
1960年代に経費節減で北27条以北を無架線で延長したが、運用効率が悪かったため、4年余りで電化された。現在のBRT蔓延を思うと、この時の経験が活かせないのかと感じる

脚注[編集]

  1. 正確には1973年に分断された区間の復活。
  2. 竹が最も適しているとのこと。
出典

参考文献[編集]

  • 『鉄道ジャーナル 別冊No.5 北海道の鉄道』、1980年8月30日