交通系ICカード

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交通系ICカードとは交通機関で利用できる電子マネーの一種。

概要[編集]

サイバネ協議会で定められたFelica規格に則ったICカードが使用され、チャージ残高で電車やバス等に乗ることができる。

沿革[編集]

前史[編集]

電電公社でテレホンカードが発売されて以降、磁気式のプリペイドカードは普及し、1985年、分割民営化前の国鉄で「オレンジカード」が発売され、分割民営化後のJR各社では、列車の車掌が地域性を持ったオレンジカードを販売していた。オレンジカードは、自動券売機で切符を買う域から出なかったが、1991年JR東日本が日本で初めて自動改札機のみで運賃決済をするストアードフェアシステムの「イオカード」を発売。以降、2000年代前半までに関東主要民鉄の「パスネット」、関西民鉄の「スルッとKANSAI」、JR西日本の「Jスルーカード」といった磁気式プリペイドカードによるストアードフェア改札システムは全盛期を迎えた。

草創期[編集]

高額磁気式プリペイドカードの偽造事件もあり、ICカードによるストアードフェアシステムの開発が進んだが、2001年JR東日本Suicaが登場。関東圏では、その後、2007年に民鉄主導のPASMOが登場し、加盟社も増え、これら1枚で首都圏のすべての電車・バスが利用できるようになった。この間、静岡県の中堅民鉄の遠州鉄道で2004年に「ナイスパス」が登場。「ナイスパス」は中堅民鉄で初めてだけでなく、鉄道バス兼業社で鉄道バス共通で使える初めてのICカードでもあった(なお、「ナイスパス」は交通系ICカード全国相互利用サービス(後述)には対応していない。)。また関西民鉄では初めてのポストペイ(後払い)型である「PiTaPa」が2004年に登場した。JRはその後、JR西日本で2003年にICOCAJR東海で2006年にTOICAが登場した。

反面、名古屋圏や関西圏民鉄でのICカード改札の本格普及は大幅に遅れた。名古屋圏では名鉄が各駅に磁気式自動改札機を設置しての乗車券確認システムを2005年に構築したため、自動改札機の償却まで長く使い続ける必要があったためであり、関西圏ではクレジットカード並みの審査がある「PiTaPa」の加入者が伸び悩んだ一方、鉄道間対抗により、安価な磁気式の回数乗車券が買いやすく、「スルッとKANSAi」加盟の磁気式のストアードフェアカードと重ねてスピーディーに乗り越し精算できることが「イラチな関西人」に支持されたからである。

全国相互利用へ[編集]

こうして2011年頃までに、各地でICカード対応改札機が普及。短期の地域外利用に対応するため、JRおよび大手民鉄が手を組み、2013年3月に交通系ICカード全国相互利用サービスがスタートした。現在、全国で各種交通系ICカードが導入されている一方、JR主導の交通系ICカードの場合、JR会社間で運賃がキロ数通算のため、定期外での会社またがりの利用は基本的にできず、ネット上では不満の声もある。
その他、コンビニ、スーパー、ファ-ストフード店などで交通系ICカードを使った支払いができるようになったが、令和以降は還元サービスのあるPayPayなどのバーコード決済システムVISAで行われている非接触クレジットカード決済との競合が進んでいる。

種類[編集]

JR主導の交通系ICカード[編集]

事業者毎で全国相互利用可能。JR間の会社またがりは基本的に不可能。

  • Suica (JR東日本エリア)
  • Kitaca (JR北海道エリア)
  • TOICA (JR東海エリア)
  • ICOCA (JR西日本・JR四国エリアおよび周辺民鉄)
  • SUGOCA (JR九州エリア)

民鉄・公営交通主導の全国相互利用可の交通系ICカード[編集]

乗り切り合算もしくは定額割引のため、エリア内なら会社またがりも可能。

民鉄・公営交通主導の主な地域型交通系ICカード[編集]

地域のカードの全国相互利用不可だが、全国相互利用ICカードの他地域からの自動改札機の片利用は可能。

民鉄・公営交通主導の主な独立システムの交通系ICカード[編集]

事業者エリア内利用のみ