弥富駅

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弥富駅
やとみ
Yatomi
所在地愛知県弥富市鯏浦町中六178
所属事業者東海旅客鉄道(JR東海)
名古屋鉄道(名鉄)
電報略号ヤト
駅構造地上駅
ホーム2面3線
乗車人員
-統計年度-
(JR東海/統計年度:2019年)
1,456人/日(降車客含まず)
乗降人員
-統計年度-
(名鉄/統計年度:2013年)
2,893 (JR・名鉄含/統計年度:2016年)
6,796(名鉄の乗降客数は千人単位切上、JRは乗客数を2倍)人/日
開業年月日1895年明治28年)5月24日(JR)
1898年(明治31年)4月3日(名鉄)
乗入路線 2 路線
所属路線CJ 関西本線(JR東海名古屋地区
駅番号CJ05
キロ程16.4km(名古屋起点)
**CJ04 永和 (4.2km)
(3.2km) 長島 CJ06
所属路線TB 尾西線(名鉄)
駅番号TB11
キロ程0.0km(弥富起点)
(2.5km) 五ノ三 TB10►
乗換近鉄弥富駅近鉄名古屋線
備考共同使用駅(JR東海の管轄駅)
業務委託駅
JR全線きっぷうりば
集中旅客サービスシステム導入駅
* 開業半年後に前ヶ須駅から改称。
** この間に白鳥信号場有り(当駅から2.4km先)。

弥富駅(やとみえき)は、愛知県弥富市にある鉄道駅

概要[編集]

弥富市北部に位置する。東海旅客鉄道(JR東海)と名古屋鉄道(名鉄)の両社が構内を共用する共同使用駅であり、名鉄尾西線の起点駅である。駅業務は両社とも東海交通事業に委託しており、JR東海が主管している。

名鉄駅はホーム1面で折り返し列車のみの運行。JRはホーム2面と貨物待避用の中線を擁する駅構内で、当駅と桑名駅との間は複線化されているが、当駅より東は名古屋駅から数キロを除いて複線化されていない。

かつては、3番線の北側に貨物側線があり、名鉄・旧国鉄間の渡り線があった。貨物側線はオーストラリアから輸入された羊毛四日市港から国鉄関西本線を経て日本毛織(ニッケ)弥富工場へ運搬するために利用されていた。

所属路線[編集]

100m離れた場所には近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線近鉄弥富駅があり、近鉄弥富駅は(JR & 名鉄)弥富駅の約2倍の乗降人員を有している。

標高[編集]

濃尾平野の海抜ゼロメートル地帯にあり、地上駅としては日本一標高の低い場所にある駅とされる。

標高は「マイナス0.93m」とされ[1]、「地上で日本一低い駅 海抜-0.93メートル」の看板が東海旅客鉄道(JR東海)の弥富駅にある[2]。ただし、標高がマイナス0.93メートルであるとすることの裏付けはなく、近年には日本一低いことの妥当性について疑問も呈されている。実際には南に隣接する近鉄弥富駅の方が低いのではないかと鉄道評論家の川島令三が著作で指摘[3]したことがあり、レイルウェイ・ライターの種村直樹も同様の指摘をしたことがある。近鉄では調査を行っていないので実際のところは不明であるとされているが、同駅南の踏切は標高マイナス1メートルを下回ると言われ、書籍によっては同駅を地上駅最低海抜としているものもある。

詳細は「測量」を参照

運行[編集]

名鉄は当駅始発電車の大半が須ヶ口駅までの運行(平日の午後以降は名鉄名古屋駅を通り豊明駅まで直通する)である。ただし、名鉄名古屋方面へは津島、須ヶ口を経由するため大回りになり(名古屋駅までは名鉄が約40分、JRが約20分、近鉄が急行で約15分)、名鉄名古屋駅までの運賃も近鉄やJRに比べて高い(名鉄が630円、JRが320円、近鉄が350円)一方、金山駅神宮前駅に乗換なしで直通できるメリットがある。

両線共停車する列車の本数が日中はJR・名鉄共普通列車が毎時片道2本と多くなく、名古屋方面へ出る地元住民の多くは、急行が停車する近鉄弥富駅を利用することから、利用者はそれ程多くない。ただ、津島市愛西市(永和駅周辺を除く)方面と桑名市四日市市方面を行き来する場合は改札内乗換が可能なため、当駅で乗り換える乗客もいる(ただし接続は考慮されていない)。

駅周辺[編集]

弥富駅は弥富市北部に位置する。周辺は名古屋市のベッドタウンであり、緑豊かな空気の良い場所である。大型ショッピングタウンや薬局、カー用品店、ホームセンターなどがあり生活には困らない。反面、駅周辺に飲食店や娯楽施設は少ない。

基本事項[編集]

  • 名称:弥富駅
  • 開業:1895年(明治28年)5月24日 - 関西鉄道前ヶ須駅として開業
  • 所在地:愛知県弥富市鯏浦町中六178
  • 駅構造:地上駅
  • ホーム:2面3線
    • 片面1本(高さ92cm,上屋3両分)下り1番線
    • 島式1本(高さ92cm,上屋2両分)上り2番線、名鉄3番線
  • 改札口:有人

脚注[編集]

  1. 伊藤博康(2012)『鉄道名所の事典』 東京堂出版(pp.162-163)
  2. 日本で一番低い駅4Travel、2007年11月23日
  3. 川島令三、『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第8巻 名古屋南部・紀勢東部』、p.63, 講談社、2009年9月、ISBN 978-4062700184
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