河川

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河川(かせん)とは地表に達した降水、あるいは湧き出た地下水が地表の摩擦を受けて重力によって流下した河道、あるいは氾濫時に河道から外れた水域、この両者を含めたものをいう。

河川法[編集]

行政上、あるいは立法としての「河川」は河川法に定めるものをいう。これらは「一級河川」、「二級河川」、「準用河川」といい、これら法河川以外の河川を普通河川とよんで区別する。

概要[編集]

陸地に降ったのほとんどは河川に流入するが、高地に降った雨は河川の上流で石を侵食し、これを下流域へ運搬し、下流域で堆積する。この、侵食、運搬、堆積を河川の三作用という。集中豪雨によって河川に流れ込む水の量が増えて河川の流速が速まると、河川の運搬力が大きくなる。運搬力は流速の6乗に比例する。このため、豪雨の際には巨大な岩が流されたり、流木、あるいは水塊そのものによって河川に築かれた土木構造物が破壊されることがある。これが豪雨災害である。

人類との関連[編集]

多くの生物は飲み水や水生動物の確保のために河川の近くに生息するようになった。人類はさらに舟運、そして農業用水のために河川を利用するようになった。(利水も参照)。多くの古代文明が大河川流域で産まれたのも河川を利用した灌漑と舟運による交易が行われやすいからであった。一方、河川は氾濫したとき大きな被害を出す(治水を参照)。 河川氾濫による洪水を防止するため、日本では江戸時代には堤防の建設、屈曲した河川を直線にする河川改修を行った。明治時代以降も同様な政策を行ったが、それでも洪水は毎年起きた。そのため、上水道の確保、水力発電を兼ねてダムの建設を行い、山地に植林をして河川に流れる水の量や土砂災害を防止している。また、高地にある貯水池にも気をつける必要がある。遊水池の確保や砂防事業も重要である。気象予報の発達により、台風や豪雨が予想される地域では、事前に避難勧告避難指示を発令するようになった

水質[編集]

農業廃水、工業廃水、家庭廃水が河川に流出すると河川の水質が悪化する。このために下水処理場が設置される。

河川の規模[編集]

河川の大きさを表す指標として、源流から河口までの「長さ」の他に、支流も含めた取水域全体の面積即ち「流域面積」がよく用いられる。両者のランキングは大きくは一致しないことがあり、例えば細長い谷を貫通する天竜川阿武隈川と、短いながらも支流の多い淀川十勝川を比べた時、長さでは前者が、流域面積では後者が大きい値となる。

世界の大規模河川[編集]

流域面積順に16位まで。

  1. アマゾン川 - 河口:ブラジル
  2. コンゴ川 - 河口:コンゴ民主共和国、アンゴラ
  3. ナイル川 - 河口:エジプト
  4. ミシシッピ川 - 河口:アメリカ
  5. オビ川 - 河口:ロシア、ヤマロネネツ自治管区
  6. パラナ川 - 河口:アルゼンチン
  7. エニセイ川 - 河口:ロシア、クラスノヤルスク地方
  8. レナ川 - 河口:ロシア、サハ共和国
  9. ニジェール川 - 河口:ナイジェリア
  10. メグナ川 - 河口:バングラデシュ。中上流域での名称はガンジス川
  11. アムール川 - 河口:ロシア、ハバロフスク地方
  12. マッケンジー川 - 河口:カナダ、北西地方
  13. 長江 - 河口:中国
  14. ヴォルガ川 - 河口:カスピ海
  15. サンローラン川 - 河口:カナダ、ケベック州
  16. ザンベジ川 - 河口:モザンビーク

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 室田明『河川工学』技報堂出版2001年1月31日1版10刷発行
  • 渡嘉敷哲ほか『新ひとりで学べる11地学ⅠB』清水書院2003年8月20日第16刷発行