あいの風とやま鉄道
あいの風とやま鉄道は、富山県にある鉄道会社。北陸新幹線の開業により、JR西日本北陸本線の倶利伽羅駅〜市振駅間を引き継いだ。
概要[編集]
富山県並行在来線株式会社として設立。一般公募により現在の会社名となった。あいの風とは、日本海沿岸で沖から吹く夏のそよ風を意味する富山弁であり、「県民に愛される鉄道を目指す」という思いが込められている。
開業当初、JR西日本時代に3〜6両で運行していた車両を2両に減らしたため大混雑となり、朝ラッシュには積み残しが多発した。このような事態は広島で国鉄型電車を追い出した時にも起こった。学習しろよ。そのため、開業3日目にして車両増結が行われたが、依然として激しい混雑は続いている。日中の列車は石動または高岡〜泊でワンマン運行している。
終端の他県に食い込んでいる倶利伽羅駅では、北陸本線の石川県部分を引き継いだIRいしかわ鉄道に接続(駅管理はIRいしかわ鉄道)、市振駅では同じく北陸本線の新潟県部分を引き継いだえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインに接続する(駅管理はえちごトキめき鉄道)。しかし、列車運行上の境界駅は泊駅であり、泊〜市振間は自社線であるにもかかわらず、朝夜の2往復を除きえちごトキめき鉄道の車両による運行となっている。
時間帯によって1時間近くも乗り継ぐ列車がなく、富山〜糸魚川間の移動はJR時代より遅くなった[注釈 1]。
青春18きっぷの特例[編集]
JR城端線と氷見線は他路線との接続駅が高岡駅しかないため、あいの風とやま鉄道への移管により他のJR路線から孤立してしまった。そのため、青春18きっぷなどで高岡〜富山間を通過できるようにする(途中下車は不可)などの特例が設けられている[注釈 2]。なお金沢〜富山間は不可のため、この区間での移動では最低でも津幡〜高岡間の切符が必要[注釈 3]。
ICOCA[編集]
2015年3月下旬からICOCAを導入している。他社管理駅の倶利伽羅駅と市振駅を除く全駅に読取機を配置し、SuicaやPASMO、TOICAなど、共通利用されている10種類のカードが利用できる。しかし、接続する各路線でICOCAが導入されているのは城端線のみである[注釈 4]。また、富山地方鉄道のecomycaや旧富山ライトレールのpasscaも使用できない。2017年、IRいしかわ鉄道もICOCAを導入した。iCaじゃなく。
なお、えちごトキめき鉄道の車両では車内精算が行われるため、前述のように朝夜を除いてえちごトキめき鉄道の列車しか走らない泊〜市振間にある越中宮崎駅では、乗務員に『ICOCA払い』と伝えて降り、駅に設置されている読み取り機にタッチする必要がある。
関連項目[編集]
注釈[編集]
外部リンク[編集]
- あいの風とやま鉄道 - 公式サイト