名古屋鉄道
「名鉄×WAO!」
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 東証プライム:9048 名証プレミア:9048 |
略称 | 名鉄 |
本社所在地 | 日本 〒450-8501 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目2番4号(名鉄バスターミナルビル) |
設立 | 1921年(大正10年)6月13日 創業 1894年(明治27年)6月25日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 ほか |
代表者 | 代表取締役会長 安藤隆司 代表取締役社長 髙﨑裕樹 代表取締役副社長執行役員 鈴木清美 |
資本金 | 1011億5800万円 (2022年3月31日現在)[2] |
発行済株式総数 | 1億9670万0692株 (2022年3月31日現在)[2] |
売上高 | 連結: 4909億1900万円 単独: 852億2500万円 (2022年3月期)[2] |
営業利益 | 連結: 29億3200万円 単独: 46億2700万円 (2022年3月期)[2] |
経常利益 | 連結: 131億3500万円 単独: 59億8000万円 (2022年3月期)[2] |
純利益 | 連結: 103億0000万円 単独: 46億9600万円 (2022年3月期)[2] |
純資産 | 連結: 4111億3200万円 単独: 2804億7200万円 (2022年3月31日現在)[2] |
総資産 | 連結: 1兆1868億9700万円 単独: 8675億1200万円 (2022年3月31日現在)[2] |
従業員数 | 連結: 28,803人 単独: 5,136人 (2022年3月31日現在)[2] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 | 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.02% 日本カストディ銀行(信託口) 4.39% 日本生命保険 2.57% ジェーピー モルガン チェース バンク 385781 1.29% 三菱UFJ銀行 1.24% 東京海上日動火災保険 1.02% ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234 1.02% 三井住友海上火災保険 0.94% INDUS JAPAN LONG ONLY MASTER FUND, LTD 0.75% ザ バンク オブ ニューヨーク メロン 140042 0.75% (2022年3月31日現在)[2] |
主要子会社 | 名鉄グループを参照 |
外部リンク | https://top.meitetsu.co.jp/ |
特記事項:財務諸表等は特記なければ2022年3月期のもの。 | |
名古屋鉄道(なごやてつどう)は、愛知県名古屋市中村区に本社を置く鉄道会社(大手私鉄)。愛知県と岐阜県に路線を有する。通称は名鉄(めいてつ)。
民営鉄道としては日本で3番目の歴史を持つ老舗企業で、三菱UFJ銀行(旧・東海銀行)、中部電力、東邦ガス、大丸松坂屋百貨店(旧・松坂屋)とともに名古屋経済界の名門企業に数えられている。本社は愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2番4号、近鉄名古屋駅に隣接する名鉄名古屋駅上に設けた名鉄バスターミナルビル(名鉄百貨店本店メンズ館ビル)内に置いている。
特徴[編集]
愛知県の郊外鉄道の中では最もきめ細かい路線網を持ち、名古屋都市圏はもとより中京圏、東海地方全体で見てもJR東海に次ぐ最大の民間交通機関。このうち、一部路線の列車が、名古屋市営地下鉄(名鉄犬山線、名鉄豊田線が鶴舞線、名鉄小牧線が上飯田線)と相互直通運転を行っている。
近畿日本鉄道(近鉄)と東武鉄道に次いで私鉄で3番目に長い路線距離を有し、総営業キロ数は、鉄道線437.0km、軌道線7.2km[注釈 1]の合計444.2km、駅数は275駅におよぶ(2008年12月28日現在)。
2000年以降の岐阜県下の600V線区を始めとする相次ぐ赤字路線廃止が始まるまでは、JRをのぞく日本の民鉄の中で営業距離は近鉄に次ぐ2位、駅数は1位[注釈 2]であったが、2005年4月以降は営業距離では近鉄・東武に続く3位、駅数では近鉄に次ぐ2位となっている。在籍車両数は1000両を超え、年間輸送人員は3億5000万人を超える。
なお、過去には何度か営業キロが1位となった時期があり、1941年(昭和16年)に三河鉄道(99.9km)を合併して営業キロが500kmを超えた時[3]がその初めである。これは戦前の交通統合(合併)が関東・関西地区と比べて先行したことが影響している。その後名鉄は1位ではなくなるが、1954年に東武が伊香保軌道線の一部を廃止してから、1965年に近鉄が三重電気鉄道を吸収合併するまでの間は、再び日本で営業キロの最も長い私鉄となっていた[4]。
反面、神宮前駅から枇杷島分岐点の高密度運転のため、特にラッシュ時などでは時刻通りに運行されることは多くない。余裕時分が乏しいうえに混雑する本線の特急は特に遅れやすく、1・2分の遅れはざらである。折角の5秒刻みのダイヤも、あくまで目安となってしまうケースが少なくない。
名鉄は路線全体に占める無人駅や小規模な駅の比率が、他の大都市圏の鉄道と比べて大変多い。路線1キロあたりの利用客や収入に関する比率も、大手私鉄の中では最下位[注釈 3]である。これは、名古屋都市圏が他都市圏に比べて自家用車の所有率が非常に高く、道路網が卓越しているためモータリゼーションが特に進んだ地域であることが原因と言える。
このため、1950年頃から輸送効率の向上を目指して合理化を進め、また運賃の確実な収受と駅業務の合理化(人員削減)を両立するために2003年から駅集中管理システムを、また乗車券確認システムを2005年6月29日から小牧線に、2006年4月29日から名古屋本線はじめ主要9線区に導入し、一部区間をのぞく全線に順次導入を進めている。反面、システム構築にあたって磁気券による自動改札機導入を進めたため、ICカード乗車券の導入は他大手民鉄や一部中堅民鉄に比べて大幅に立ち遅れる結果となった。
車両面では、現在、電車制御の主流となっているVVVF制御を用いた電車の導入も、信号機器の対策絡みで関西・関東の大手民鉄よりも大幅に遅れ、1960年代のパノラマカーに見られた進取性が平成以降の名鉄で失われた感がある。ただ、「使えるものはトコトン使う」勿体ない精神は1960年代後半以降根付いており、平成の世に、旧型車の足回りを再活用して車体を新造した釣り掛け駆動車6750系を生み出し、2011年までシツコく運用した。
多くの路線を持つ鉄道会社では、路線の正式名称と運転区間が必ずしも一致せず、一つの路線が複数の運転区間に分かれていたり、複数の路線が一体的に運用されるケースがある。名鉄もこれに該当し、例えば名鉄尾西線においては3つの運転区間に分かれているのに対し、名鉄犬山線(犬山以北)・名鉄各務原線や、名鉄常滑線・名鉄空港線などはほぼ一体的に運用されている。また、名鉄西尾線など現在は一つの路線でも2つ以上の会社が全く別に建設した路線もある。
大手私鉄16社で唯一、女性専用車両の設定実績がない。これには分割・併合を頻繁に行うことや、編成数が一定ではなく設定すると車両のやりくりが付きにくいこと、2020年現在、半数以上の車両は先頭車が貫通していない[注釈 4]ため誤乗しても移動がしにくいこと、名鉄名古屋駅では方面・種別ごとに停車位置が分かれていること、無人駅が多いため設定すると誤乗防止の誘導がしにくいことなどの理由が挙げられる。
路線と主要駅[編集]
- 名古屋本線
- 豊川線
- 国府駅、豊川稲荷駅
- 西尾線
- 蒲郡線
- 吉良吉田駅、蒲郡駅
- 三河線
- 豊田線
- 常滑線
- 空港線
- 常滑駅、中部国際空港駅
- 築港線
- 河和線
- 知多新線
- 瀬戸線
- 津島線
- 尾西線
- 犬山線
- 各務原線
- 広見線
- 小牧線
- 竹鼻線・羽島線
車両[編集]
詳細は「名鉄の車両形式の一覧」を参照
迷鉄[編集]
詳細は「迷鉄」を参照
種別変更や特別停車が多いことから、名鉄は「迷鉄」と揶揄されることがある。
関連商品[編集]
鉄道模型[編集]
過去にはキットを中心に鉄道模型メーカー各社から発売されている。
- HOゲージ(16番)では、主に日車夢工房とカツミから7000系・8000系を中心に出され、エンドウも8500系が出されている。2008年春にはカツミから3500系・6500系・6800系も発売されている。TOMIXからは小型車モ510形が発売。
- Nゲージでは、TOMIXから完成品の7000系パノラマカー(8次車[注釈 5])2形態・8800系パノラマDX(登場時の2連)、グリーンマックスから5500系のキットの陣容が長らく続いていたが、特にグリーンマックス製品の近年の増加ぶりは顕著で、同社からは完成品で2000系ミュースカイ・2200系(2000系と2200系は日車夢工房との共同制作)・1000系・1200系・1600系・1800系パノラマSuper・1700系・3500系・3300系(3代目)・3150系・5000系(2代目)、同社のクロスポイントブランドからは3100系・3700系(3代目)・7300系・7700系・5000系(初代)・5300系・5700系・6000系(1次車と鉄仮面の10次車)・6500系鉄仮面・6600系・6750系2次車・6800系鉄仮面のキットが発売されている。他のメーカーでは、マイクロエースからは3400形2形態、キハ8000系2形態、5500系4形態、トミーテック鉄道コレクションシリーズでのデキ100形、3700系(2代目)3形態、600V小型車はモデモからモ510形、モ520形、モ750形、モ600形(通称:馬面電車)がいずれも完成品で発売されている。また、TOMIXから以前発売されていた8800系パノラマDXは実車の晩年と同様に3連で再発売、また、7000系パノラマカーもリニューアル製品が発売された。(プロトタイプは以前の7次車から2次車に変更。2形態あり)
他にもHO・Nを問わず各形式が、中村精密・タニカワ・モデモ(ハセガワ)・岩橋商会・銘わぁくす・リトルジャパンモデルスなどから発売されている。高山本線へ乗り入れていた北アルプスのキハ8000系とキハ8500系は今もなお人気がある。なお、Nゲージメーカーでは最大手ともいえるKATOは現在に至るまで名鉄車両の製品化実績はない。
玩具類[編集]
玩具メーカー各社から車両関係を中心に各種玩具(グッズ)が発売されている。
- トミープラレールでは、510形・7000系・1000系通常色・1000系ブルーライナーが過去に出され、現在は2000系が出されている。また1000系通常色(過去に一般販売されたものではない方)は一般流通ではなくトミーが関わるイベントでのみの販売。
- タカラチョロQでは、7000系・2000系電車、バスをはじめ各種出されたがいずれも限定品であり、一般発売はされていない。
- バンダイBトレインショーティーでは、1000系・2000系・5500系・510形・570形・6000系・6500系・7000系・7700系が各種出されている。そのほとんどが限定品で入手に難を要する場合があるが、種類によっては相当数の在庫がある。
- タイトーでは、2000年1月に電車でGO!の名鉄編を発売。同ゲームでは初めて私鉄を採用した。
- かつては実車を製作している 日本車輌からは、日車夢工房ブランドで各種の名鉄グッズを販売しており、イベントや栄の直営店等で購入できた。
他にもいわゆる「食玩」の類のもの(チョコエッグ私鉄特急等)に名鉄車両を題材にしたものがある。
その他商品[編集]
名鉄からも直接、カレンダー・ピンバッジ・駅名板マグネット・キーホルダー・ストラップなどが発売されている(基本的に数量は限定)。
子会社の名鉄産業でも、名鉄電車マスク・キーホルダー・DECOチョコなどが販売されている。
2022年12月19日からは、大手私鉄初のNFTによるデジタルグッズ「電撮カード NFT」がLINE NFTで販売開始した。
脚注[編集]
- 注釈
- ↑ 法規上は軌道線の豊川線
- ↑ JR四国をも上回り、JR各社を含めても日本全国第6位
- ↑ 西鉄は名古屋都市圏よりも人口密度の低い福岡都市圏を走るが輸送密度は名鉄より高い。これは、1960年代の早い段階で大川線や福島線といった枝線を切ったことや、戦時国有化された宇美線(のち勝田線)の救済買い戻しをせず、さらに国鉄末期に筑豊電気鉄道設立以来の宿願だった北九州線と大牟田線を結ぶ路線を国鉄赤字線の数珠つなぎで実現することに走らず、都市間輸送の見込める路線のみを実質運営しているからである。
- ↑ 6000系電車のように前面中央部に貫通扉がある場合でも、原則として幌は使用されない。
- ↑ 7047Fをイメージした製品だったが、車両の形態は7次車をモデルに製作した模様。特に初期のものは車番を金文字(本来は銀文字)で入れるなどプロフィールに難が多く、ファンからの評判がよくなかった。
- 出典
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