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TOMIX

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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TOMIX (トミックス)はトミーテックが展開する日本の鉄道模型のブランドである。

概要[編集]

大手玩具メーカートミー(現:タカラトミー)によって1976年に創設され、2001年に同社子会社の株式会社トミーテックに譲渡された。

Nゲージでは関水金属の展開するKATOと並ぶ大手ブランドで、鉄道車両線路、制御機器、建物を自社生産している。特に線路の分岐器のバリエーションは豊富である。Nゲージだけでなく、HOゲージも手掛けているが、関水金属と異なりこちらは車両のみ。

車両[編集]

はじめて生産されたのは国鉄ED75形電気機関車であった。次にオハ35形客車、オハフ33形客車を生産した。当初は関水金属に比べて造形が劣っていたが、床下機器の造形は逸脱だった。

253系成田エクスプレスはデティールを従来よりも細密化した初のハイグレード仕様として発売し、大ヒット。利益は微々たるものであったというが、得られたノウハウは後年のハイグレードシリーズの開発に大きく活かされることとなった。

Nゲージ車両はヘッド・テールライトが停止状態でも点灯する常点灯機構に対応し、オプショナルパーツとして発売されている室内灯ユニットも常点灯に対応した製品がある。常点灯をさせるには専用の制御装置が必要。

新幹線は200系を製品化して以降力を入れており、製品化していないのはE926形East iと各種試験車ぐらいなものである。JR東日本の新幹線車両で分割併合を行う形式については先頭部にも連結器を仕込んで併結運転を再現可能としている。

連結器[編集]

TNカプラー

実際の連結器の形状の再現と実用上充分な連結機能を両立させたもの。形状は自動連結器型、密着自動連結器型、密着連結器型、双頭連結器型の4種類で、双頭連結器型は公式にはEF63形用とされているが、加工を加える事で他の機関車にも装備可能。TOMIXの車両製品のうち、ハイグレード仕様及びその上位にあたるプログレシップグレード仕様にはすべての連結面に標準装備されている。標準仕様の場合、先頭部のみTNカプラーという例が多いが、中間連結面にもユーザーの小加工によってTNカプラー化できる。

線路[編集]

日本ではじめてNゲージの道床付きの線路を発売した。直線線路の基本の長さは140mmで、これは車両1両分の長さである。曲線線路の基本の半径は280mmである。このほかに高架橋や橋梁も発売されている。

分岐器[編集]

前述のように分岐器の種類は豊富である。完全選択式の電動式で、基本の片開きのNPL541-15、NPR541-15、NPL280-30、NPR280-30の他に両開きNPY280-15、曲線分岐器、3方向分岐器、両渡り分岐器、シングルスリップダブルスリップがある。ただし、通電と切替に不安定要素があるので対策が必要である。

詳細は「よみもの:TOMIXの分岐器の改造」を参照

制御装置[編集]

当社では制御装置のことをパワーユニットと呼ぶ。ダイヤルでコントロールする一般的なものから、実車の運転台を再現したものまで取り揃えており、常点灯機構に対応するものもある。

N-600
定格出力1Aで基本的な機能は取り揃えた制御装置。常点灯機構に対応しない。
N-1001-CL
定格出力1.2Aで常点灯機構にも対応する制御装置。
N-DU101-CL
ワンハンドル型運転台を再現した制御装置。常点灯機構に対応。
N-DU204-CL
ツーハンドル型運転台を再現した制御装置。常点灯機構に対応。かなり大型。
N-WL10-CL
メインユニット・コントロールユニットが分かれており、その間を無線で通信するワイヤレスタイプの制御装置。常点灯機構に対応。
N-S2-CL(廃盤)
ツーハンドル型の運転台を再現し、音を流すこともできるTOMIXの制御装置としては最上級に位置したモデル。

建物[編集]

当初は香港製品を輸入していたが、やがて国内生産に切り替えられた。当初から日本型家屋の生産を行っており、多くのユーザーに好評に迎え入れられた。発売開始から40年以上経っても姿形を変えない製品も多い。


関連項目[編集]