株式会社

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株式会社とは、企業の形態の一つである。

概要[編集]

法人が事業を行う際、事業を始めるための元手(資本金)が必要になる。この資本金の調達方法は様々あるが、会社における権利の一部を株式という形で証券化・売却することで資本金を集めた会社のことを株式会社と言う。
おおむね四階層からなる。

  1. 株主(出資者) - 「社員」という。
  2. 取締役 - 株主から選任される。取締役会議で選任された代表取締役を「社長」という。「給与」は出ず、「役員報酬」が出る。「社外取締役」などもいる。会社の業績が下がって公開した株価が下がった場合は、株主総会で問答無用で馘首になったりもする。
  3. 管理職 - 取締役未満・課長以上をいう。労働組合には入れないことが多く、「名ばかり管理職」には残業手当が出ないことがある。
  4. 従業員 - 法律上は「商業使用人」と呼ばれる。

そのほかに会計監査人がいることもある。利益相反という考え方があり、本来は兼務ができず相互に監視しあう間柄である。
決算期には会計監査を行ない、それを株主に提出しなければならない。会計は一年に一回が多いが、半期決済・四半期決済などがある。決算期を過ぎると売上高などに応じて「期末手当」(いわゆるボーナス、あるいは賞与)が出ることがある。「夏のボーナス」と「冬のボーナス」が出る場合は中間決済が行われていることが多い。
年末に決算を行ない、税務署に決算報告書を提出する。
株式の保有者のことを株主と呼び、会社に出資した見返りとして会社の利益の一部を配当という形で受け取ったり、株主総会に出席して会社の経営に参加する権利を持つ。
なお、株式は売買することが可能であり、それにより出資者としての名義・権利も売買される。
取締役と会計監査人がつるんで横領を行なっていたりすると目も当てられないが、そうした事例(「倒産」である)は少なからずある。そうすると株主は株券が紙くずになり、従業員は路頭に迷い、取引先は売掛金が回収できずに連鎖倒産したりする。

株式会社の形態[編集]

上場企業[編集]

証券取引所にて、株式の売買が行われる株式会社。証券取引所にて、不特定多数の人が株式を売買することが可能となっている。特に東京証券取引所の第一部で取引される企業は東証一部上場企業と呼ばれ、日本では企業のステータスの一つとなっている。

証券取引所で、売買される時の株式の価格を株価と呼ぶ。株価は、売り手と買い手のバランスにより決まる。「○○円まで上がれば売りたい人」と「○○円まで上がったとしても買いたい人」が現れれば株価が上がるし、逆に「○○円まで下がれば買いたい人」と「○○円まで下がったとしても売りたい人」が現れれば株価が下がる。そのため、株価は日々変動していて、発行当時の額面とは全く異なる価格で売買されていることが多い。この株価の変動を利用した株式の売買で利益を得る者も多く、職業で行う投資家から、小遣い稼ぎがてら趣味で行う人まで様々である。

子会社[編集]

特定の一法人が、株式の大多数を保有している株式会社のこと。企業では関連企業の言葉を用いることも多い。
保守などのエンジニアリングサービス会社や販売商社といった会社で全株式を一法人が保有するケースが多いが、法人登記のみのいわゆるペーパーカンパニーもある。

持株会社規制緩和後、有名大企業でも完全子会社が増加し、例えば、阪急電鉄阪神電気鉄道は、阪急阪神ホールディングスという会社が全ての株式を保有する事業子会社となっている。

合弁会社[編集]

多数の株式を保有している法人が複数ある株式会社のこと。民間放送局など言葉が用いられない業種もある。

第三セクター[編集]

民間企業地方自治体による合弁会社のこと。自治体の首長が社長など、自治体の幹部級が取締役などの役員を兼任するケースも多い。

関連項目[編集]