株式会社
株式会社とは、企業の形態の一つである。
概要[編集]
法人が事業を行う際、事業を始めるための元手(資本金)が必要になる。この資本金の調達方法は様々あるが、会社における権利の一部を株式という形で証券化・売却することで資本金を集めた会社のことを株式会社と言う。
株式の保有者のことを株主と呼び、会社に出資した見返りとして会社の利益の一部を配当という形で受け取ったり、株主総会に出席して会社の経営に参加する権利を持つ。なお、株式は売買することが可能であり、それにより出資者としての名義・権利も売買される。
株式会社の形態[編集]
上場企業[編集]
証券取引所にて、株式の売買が行われる株式会社。証券取引所にて、不特定多数の人が株式を売買することが可能となっている。特に東京証券取引所の第一部で取引される企業は東証一部上場企業と呼ばれ、日本では企業のステータスの一つとなっている。
証券取引所で、売買される時の株式の価格を株価と呼ぶ。株価は、売り手と買い手のバランスにより決まる。「○○円まで上がれば売りたい人」と「○○円まで上がったとしても買いたい人」が現れれば株価が上がるし、逆に「○○円まで下がれば買いたい人」と「○○円まで下がったとしても売りたい人」が現れれば株価が下がる。そのため、株価は日々変動していて、発行当時の額面とは全く異なる価格で売買されていることが多い。この株価の変動を利用した株式の売買で利益を得る者も多く、職業で行う投資家から、小遣い稼ぎがてら趣味で行う人まで様々である。
子会社[編集]
特定の一法人が、株式の大多数を保有している株式会社のこと。企業では関連企業の言葉を用いることも多い。
保守などのエンジニアリングサービス会社や販売商社といった会社で全株式を一法人が保有するケースが多いが、法人登記のみのいわゆるペーパーカンパニーもある。
持株会社規制緩和後、有名大企業でも完全子会社が増加し、例えば、阪急電鉄や阪神電気鉄道は、阪急阪神ホールディングスという会社が全ての株式を保有する事業子会社となっている。
合弁会社[編集]
多数の株式を保有している法人が複数ある株式会社のこと。民間放送局など言葉が用いられない業種もある。
第三セクター[編集]
民間企業と地方自治体による合弁会社のこと。自治体の首長が社長など、自治体の幹部級が取締役などの役員を兼任するケースも多い。