チョロQ

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チョロQ(チョロキュー、英:choro Q)は、タカラトミー(旧・タカラ)製の自動車をモチーフにした玩具の一種で、ぜんまいばねや電動モーターにより駆動するミニカーである。

概要[編集]

チョロQの名前の由来は、チョロチョロ走るキュートな車とされており、、「キュート(Cute)」とアルファベットのQ(キュー)に引っ掛けてチョロQとなったものである。

実車を極端にデフォルメしたような外観をしており、短いホイールベースと前後異形のタイヤは安定性もなくどこに走るかわからない性能であった。一方でこの性能を特徴として前面に出し、前述のチョロチョロ走る車としてアピールにつながったものである。

チョロQは子供のみならず幅広い世代に受けたため、販促品やグッズとしてチョロQが使われることも多く、プルバック式のミニカーを指してチョロQといわれることも珍しくない。一方で同様の模造品も数多く出回っている。

タカラトミーは、毎年9月9日を9とQ(キュー)の語呂合わせで「チョロQの日」と制定している。

構造[編集]

チョロQの構造はいたってシンプルであり、後輪とゼンマイが一体化されているもの(チョロQにおいてはエンジンといわれている[1])と前輪を保持するシャーシ、それにボディがねじで固定されているだけである。シャーシのリアエンドはL字になっており、こことボディの間に10円玉を挟むことでウィリー走行ができた。

タイヤは前輪に比べて後輪が極端に大きく、短いホイールベースと合わさって直進安定性は決して良くない。ホイールは5スポークのものが一般的であり、ゴム製のタイヤが脱着できるようになっている。

カスタマブルチョロQの場合は少々複雑であり、ボディが分割式になっているだけでなく、前後にローラーとステーが装着される。エンジンやタイヤの交換などを前提とした構造になっているため、細かなパーツが使われている箇所もみられる。

商品展開[編集]

単にチョロQといってもその種類は多く、販売終了したものを含めて様々なものが売られてきた。

1983年には怪獣をモチーフにしたチョロ獣が発売された。口から火花を出すオプション付きである[2]

現時点においては2022年からのチョロQeシリーズと2011年からのチョロQzeroが存在している。どちらも1500~2000円以上と高価であるが、eシリーズはプログラミングによる走行パターンの変化やラジコンのように操作することも可能であるほか、zeroはトミーテックにより販売されディティールや品質がより向上している。

かつてはミニ四駆のようにパーツをカスタマイズしてコースを走らせる「カスタマブルチョロQ」や電動タイプで遠隔操作が可能なデジQやラジQ、ゼンマイ動力とモーターによる2種類の動力で楽しめるチョロQハイブリッドも発売されていた。

近年ではフィギュア的なチョロQある「Q's」がトミーテックより発売され[3]、初代プレイステーションにおけるチョロQ三部作のパッケージイラストみたいなポーズをとらせることが可能になっている。

ゲーム化[編集]

1996年にプレイステーションで発売された「チョロQ」を皮切りに多くのゲームが発売されてきた。一方で2008年に任天堂のWii用として発売されたチョロQ Wii以降新作が開発・発売される様子はない。

関連項目[編集]

脚注[編集]