電車でGO!

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電車でGO!(でんしゃでゴー!)とは、1997年タイトーから発売したアーケードゲーム及びテレビゲーム

概要[編集]

1997年にアーケードとして登場した本作は、中高生のみならず、幅広い年代に愛されヒットした。 特に初代のJAM「電車で電車で電車でGOGOGO!」は社会現象を引き起こすレベルでヒットした。

電車の挙動も実際のものそっくりで、車両ごとの違いもきっちり再現されている。駅間は短縮されているものの、綺麗なデフォルメで仕上がっており違和感はない。

しかしこのゲームは本物の電車の挙動にそっくり、しかも実際の鉄道ルールに則って運転することが多いため初心者には非常に難しい作品になっている。

ダイヤ[編集]

初代では難易度によって異なる。「2」以降では厳しいダイヤが多めだがほとんどはちゃんと設定されている。たた「3」以降では絶対に間に合わない区間があったりと調整不足な点も伺える。

収録車両・路線[編集]

多すぎるのでそれぞれの項を参照されたし。

基本的なルール[編集]

マスコンとブレーキを使ってダイヤ(時刻)通りに電車を走らせ、制限速度超過や急ブレーキなどといった違反行為を行わないように停車駅に止めること。「2」からは通過駅もダイヤに合わせなければならない。

違反行為を行うとライフの役割をする「持ち時間」が減少する。(山陽新幹線編は各駅で評価点が出て合格点を上回らないとゲームオーバー、FINAL、電車でGO!!はライフ制)逆に定時に停車位置ぴったりに止めたり、特定の箇所で警笛を鳴らすなどで持ち時間が増える。

最後に総合評価がされる。PS1世代の作品では100点満点で評価される。PS2以降では作品によって異なる。

持ち時間が0になるとゲームオーバーで、ゲームオーバーになった駅からやり直しとなる。なお、終着駅でゲームオーバーになった場合はコンティニューできない。

減点になる行為[編集]

・オーバーラン

停止位置を大きく行き過ぎること。作品によって異なるが、基本的に1mオーバーすることに1秒持ち時間が減る。

・急ブレーキ

非常ブレーキを扱うと減点。(緊急時を除く)20km以下で込めても減点されないが、2からは駅構内で少しでも扱うと減点。(非常制動停車) 強いブレーキから一気に緩解すると乗客が文句を言ってくこともあり、持ち時間には影響しないものの総合評価て減点となる。

さらに「3」以降ではマスコンやブレーキを乱暴に扱うとこの減点になることも。

また低速域で強いブレーキを込めると減点になることもある。

・構内再加速(プロ2を除く)

この作品の難易度を上げる大きな原因。停車駅の構内で加速を行うと減点となる。なので所定停止位置をオーバーしてもいけないし、前に停車してもいけない。

・遅延

所定ダイヤから遅れると1秒ずつ持ち時間が減っていく。高難易度だと2秒持ってかれることもある。

「山陽新幹線編」以降では1分遅延するごとに輸送指令が「遅れていますが何かありましたか?」と尋ねてくる。

・早着(持ち時間ではプロ2のみ)

所定ダイヤから早く駅に停車するとその秒数分減点される。なお通過駅では対象外。

なお「3」以前の作品では持ち時間は減少しないが総合評価で減点、さらに次の駅から制限信号が出現しダイヤが厳しくなる。大幅に早着すると停止信号が出てしまいクリア不可能となる場合もある。

信号のペナルティは通過駅でも対象となる。

・制限速度超過

指示されている制限速度を超過すると減点となる。初代では駅構内にそれぞれ設定されており、その速度を超過した分減点。

2以降では駅間各々に制限速度が設定されており、制限速度の位置などを覚えなければならない。

・信号無視

減速信号(70km)、注意信号(45km)、警戒信号(25km)、停止信号の指示された速度を上回ると減点となり、ATSが作動する。なおこのATSは物凄い制動力であり、基本的に100m以内に電車を急停止させてしまう。

「プロ」以降ではATCの要素も追加され、ATCの速度を上回ると減点となり、ATCで指示された速度以下に減速させられる。

「旅情編」と「名鉄編」の併用区間では道路信号も守る必要もある。無視すると減点となり手前に戻される。

・長時間停車

不必要に長時間停車してると減点される。「プロ2」と「山陽新幹線編」では輸送指令が連絡してくる。「山陽新幹線編」では3分以上停止してると運転士に問題が発生したと判断されゲームオーバーになる。

・警笛過剰(2、プロ、名鉄、汽車を除く)

警笛を不必要に鳴らし過ぎると減点。ただしこのペナルティがない作品もある。「山陽新幹線編」と「プロ2」では車掌に苦情を言われる。なお同作品では出発前に一度でも警笛を鳴らすと「不必要警笛」で減点される。

・その他

車止め衝突や特定のイベント失敗などで減点されることもある。

加点対象[編集]

・Good

停車駅に違反行為を行うことなく0m(作品によってcm単位で異なる)に停車すると加点される。

・Great

停車駅に+-2秒(作品によって誤差0秒)の誤差で0m停車するとGoodより加点される。このボーナスは続けるごとに加点される秒数が増える。(プロ2はGoodも増える)

・定通

「2」以降。時刻通り(作品によって数秒の誤差は許容される)に駅を通過すると加点。コンボするごとに1駅の通過したときの加点秒数が増える。作品によって定通ポイントもあり、こちらも時刻通りに通過すると加点となる。

・警笛

鉄橋や踏み切りなど特定の箇所で警笛を鳴らすと加点。

・ボーナスゲーム

基本的には連結ゲームで、衝撃なく連結すると加点。 作品によってはスイッチバックや指示速度で走るというのもある。

・その他

定速ポイントや特定のイベント成功で加点されることも。

作品[編集]

※記述がないのはPSまたはPS2とPC

・電車でGO!(AC、PS、PC、GB)

「初代」と言われる作品。初級の山陰線(亀岡~京都、嵯峨~丹波口省略)、上級の東海道線(京都~大阪)、京浜東北線(品川~横浜)、山手線(渋谷~東京)の4ダイヤが運転可能。隠し路線として山陰線Extra(省略なし)、東海道線Extra(高槻~大阪間各駅)もある。

・電車でGO!EX(AC、SS)

「初代」の改良版で、天候に「雪」が追加された。

・電車でGO!2高速編(AC、PC、ネオジオ)

タイトル通りに特急列車主体の収録で、秋田新幹線(秋田~大曲)、東北新幹線(盛岡~新花巻)、ほくほく線(直江津~六日町)、京浜東北線(品川~上野)を収録。「2無印」と呼ばれる場合もある。

・電車でGO!2高速編3000番台(AC、PC、DC、64)

2の内容に加え、山手線(東京~新宿)、京浜東北線(横浜~上野)、東海道線(大阪~神戸)、秋田新幹線全線を収録しダイヤも大幅に増加。 64版は「電車でGO!64」という名前となっているが内容は東北新幹線単独ダイヤも運転出来ること以外に変化なし。

・電車でGO!2(PS)

PS版は「高速編」というサブタイトルは無かったが、路線の種類は多く、2無印に加え大阪環状線(大阪~天王寺)、鹿児島線(博多~小倉)も収録。

・電車でGO!プロフェッショナル仕様

初代と2の総まとめで。運転できるダイヤは80ダイヤ以上。PS1のゲームではトップレベルのボリューム。

・電車でGO!名鉄編

名鉄路線を収録。名古屋本線(新名古屋~新岐阜)、犬山線、モノレール、美濃町線を収録。今は廃止となった様々な要素も収録。

・汽車でGO!

汽車6ダイヤを運転する。ボリュームは少なく矛盾する箇所も多いが、信越線横軽や磐越西線を運転できる唯一の作品。2人プレイ対応。

・電車でGO!3通勤編(AC、PS2、PC)

タイトル通り通勤電車を主に収録し、総武線各駅停車、中央線快速、山陰線(亀岡~京都)、山陽線(神戸~西明石)、篠栗線(篠栗~博多)、鹿児島線(鳥栖~博多)を収録した。 この作品からGreatが時刻誤差なしなどといった変更で難易度が大幅に上昇。 通勤編「ダイヤ改正」という改良版も存在し、こちらはPCと僅かにACに普及したのみで流通数が非常に少ない。

・電車でGO!山陽新幹線編(PC、PS2、Wii)

初の新幹線のみを収録した作品。様々な山陽新幹線を走る車両を運転することができ、全区間運転可能。さらに初めて持ち時間というルールを撤廃した作品。

Wii版では「山陽新幹線編EX」というタイトルで、ダイヤ修正や運転ダイヤを増やしたり車種も増やすといった改良もされた。

・電車でGO!プロフェッショナル2

「プロフェッショナル仕様」の続編に当たる作品。ただシリーズの中でバグや設定ミスが非常に多く、修正版が出回っているものの初期版も多くある。 しかしながらシリーズトップレベルのボリュームで、湘南新宿ライン、鶴見線、湖西線(敦賀~大阪まで収録)、瀬戸大橋線(岡山~高松+土讃線坂出~琴平)佐世保線(佐世保~博多+大村線ハウステンボス)まで収録し、上下線も運転可能。

・電車でGO!FINAL

この作品を最後に家庭版は一時休止となってしまう。今までの作品とは違い描画やテクスチャもトップレベルで綺麗。不自然に短縮された距離は本物レベルまで伸ばし、さらに車内チャイムや警笛、発車メロディは実録を使用。 ボリュームもなかなかであり、収録路線は山手線(全線)、中央線快速(高尾~東京)、東海道線(京都~神戸)、大阪環状線(全線)。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]