JR関西本線
東海旅客鉄道 関西本線西日本旅客鉄道 | |
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基本情報 | |
通称 | 関西線(名古屋駅 - 加茂駅間) 大和路線(加茂駅 - JR難波駅間) |
国 | 日本 |
所在地 | 愛知県、三重県、京都府、奈良県、大阪府 |
種類 | 普通鉄道(在来線・幹線) |
起点 | 名古屋駅 |
終点 | JR難波駅 |
駅数 | 52駅(貨物駅含む) |
電報略号 | カサホセ[1] |
路線記号 | CJ(名古屋駅 - 亀山駅間) V(亀山駅 - 加茂駅間) Q(加茂駅 - JR難波駅間) D(木津駅 - 奈良駅間) |
開業 | 1889年5月14日 |
最終延伸 | 1964年11月24日 |
所有者 | 東海旅客鉄道 (名古屋駅 - 亀山駅間) 西日本旅客鉄道 (亀山駅 - JR難波駅間) 日本貨物鉄道 (四日市駅 - 塩浜駅間、平野駅 - 百済貨物ターミナル駅間) |
運営者 | 上記各第1種鉄道事業者および 日本貨物鉄道 (名古屋駅 - 亀山駅間 第2種鉄道事業者) |
使用車両 | 使用車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 174.9 km(名古屋駅 - JR難波駅間) 3.3 km(四日市駅 - 塩浜駅間) 1.4 km(平野駅 - 百済貨物ターミナル駅間) |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
線路数 | 複々線、複線、単線 複線以上の区間は路線データの節を参照 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式(名古屋駅 - 亀山駅間、加茂駅 - JR難波駅間) |
最高速度 | 120 km/h |
備考 | 廃止された八尾駅 - 杉本町駅間の路線諸元については阪和貨物線を、加茂駅 - 奈良駅間の旧線については大仏線をそれぞれ参照 |
関西本線(かんさいほんせん)は、愛知県名古屋市中村区の名古屋駅から大阪府大阪市浪速区のJR難波駅を結ぶJR東海、JR西日本の鉄道路線(幹線)である。
概要[編集]
亀山駅を境にJR西日本とJR東海の管轄が分かれ、東西境界駅の亀山駅はJR東海の管理駅。JR東海の在来線では唯一自社管轄の境界となっている。西に亀山機関区があってこちらはJR西日本管轄である。
JR難波 - 加茂間で「大和路線」の愛称が設定されているように、地域輸送が主力で、1970年代後半まで関西本線が主流だった名古屋 - 奈良間の鉄道輸送も、新幹線の速達化や系統の3分割の固定化で京都経由に転移が進みつつある。
JR難波 - 加茂間は大阪の近郊路線、加茂 - 亀山間は木津川上流のローカル線、亀山 - 名古屋間は名古屋の近郊路線として機能している。2006年3月の急行かすがの廃止以降は加茂・亀山を跨いで運行する営業列車は無い。
歴史[編集]
関西鉄道などによって建設され、大阪鉄道(初代)を合併後は、名阪間で官鉄の東海道本線と運賃・サービス競争がエスカレートし、鉄道国有法制定の遠因となった。1907年に国有化して以降は、名阪間輸送より、伊勢神宮輸送に重きが置かれたが、参宮急行電鉄進出もあり、1950年代前半には輸送逼迫した東海道本線に代わり、キハ55系等で、名阪間の利便のよい優等列車が設定され、国鉄の名阪間速達ルートになったが、1956年11月の東海道本線全線電化後は再び局地輸送中心になり、1987年の民営化時にJR東海とJR西日本に分割となった。
沿革[編集]
- 1897年11月 - 関西鉄道によって名古屋〜加茂間開通。
- 1892年2月 - 大阪鉄道(初代)によって奈良〜湊町(現・JR難波)間開通。
- 1898年11月 - 関西鉄道が現在の学研都市線経由で名古屋〜網島(大阪市内)間を開通。
- 1899年5月 - 大仏線開通で関西鉄道が奈良駅へ到達。
- 1900年6月 - 大阪鉄道(初代)が関西鉄道に合併。
- 1907年8月 - 大仏線を廃線にし、メインルートを木津駅・奈良駅経由に変更。
- 1907年10月 - 国有化
- 1973年10月 - 奈良以西が直流電化
- 1982年5月 - 亀山以東が直流電化
- 1987年4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、日本貨物鉄道の路線となる。
使用車両[編集]
名古屋駅 - 亀山駅間の詳細については「関西線 (名古屋地区)#使用車両」を、加茂駅 - JR難波駅間の詳細については「大和路線#使用車両」を、阪和線へ直通する列車については「阪和線#使用車両」を参照
関西本線内で使用されている車両の定期運用区間は以下の通り。
現在の車両[編集]
- JR東海
- 伊勢鉄道
- 気動車
- イセIII型気動車:四日市駅 - 河原田駅間
- 気動車
- JR西日本
- JR貨物
過去の車両[編集]
過去に使用されていた車両の運用区間は以下の通り(駅名および車両形式は運行当時のもの。湊町駅は現在のJR難波駅)。
- 気動車
-
- キハ17形:名古屋駅 - 湊町駅間
- キハ35系:名古屋駅 - 湊町駅間
- キロハ18形:名古屋駅 - 湊町駅間で準急
- キハ50形:名古屋駅 - 湊町駅間で準急
- キハ51形:名古屋駅 - 湊町駅間で準急「かすが」
- キハ55系:名古屋駅 - 湊町駅間で準急「かすが」など
- キハ58系:名古屋駅 - 湊町駅間で急行など。JR移行後は名古屋駅 - 奈良駅間の急行「かすが」、亀山駅 - 奈良駅間の普通
- キハ65形:名古屋駅 - 奈良駅間で急行「かすが」
- キハ81系:名古屋駅 - 河原田駅間で特急「くろしお」
- キハ82系:名古屋駅 - 久宝寺駅 - 杉本町駅間で特急「あすか」および、名古屋駅 - 河原田駅間で特急「くろしお」、のちに特急「南紀」
- 伊勢鉄道イセI型:四日市駅 - 河原田駅間
- 伊勢鉄道イセII型:四日市駅 - 河原田駅間
- 電車
- ディーゼル機関車
-
- DD51形:名古屋駅 - 四日市駅・塩浜駅間
- 客車
- 貨車
-
- コキ50000形コンテナ貨車:名古屋駅 - 南四日市駅間、平野駅 - 百済貨物ターミナル駅間
駅一覧[編集]
JR東海区間[編集]
詳細は「JR関西線 (名古屋地区)」を参照
JR西日本 亀山 - 加茂間[編集]
詳細は「JR関西本線 (伊賀地区)」を参照
JR西日本 加茂 - JR難波間[編集]
詳細は「JR大和路線」を参照
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ↑ 日本国有鉄道電気局 『鉄道電報略号』、1959年9月17日、22頁。
外部リンク[編集]
- 関西本線でGO! - 関西本線複線電化促進連盟
JR東海の鉄道路線 |