JR西日本207系電車
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JR西日本207系電車は、西日本旅客鉄道が1991年に開発した鉄道車両(直流電車)。
概要[編集]
国鉄分割民営化後、西日本旅客鉄道初となる新形式通勤型電車。VVVFインバーター制御の導入(初期車両0番台についてはチョッパ制御)や最高速度120km走行が可能となるなど、新機軸が満載だった。
車体構造[編集]
軽量ステンレス構造。前面のみ普通鋼製。車体幅が広げられ、裾がしぼまれた。
車内[編集]
車内では化粧版仕上げとなっている。座席は青色だったが、2010年頃より緑色に取り換えられている。
運用線区[編集]
- 過去
運用[編集]
7連のF1編成については限定運用が組まれていたが、321系登場後は共通運用となった。2012年以降は3連+4連の分割編成も321系と完全な共通運用となっている。
種類[編集]
番台 | 制御装置 | 登場年 |
---|---|---|
0番代 | チョッパ併用三菱Ptr-VVVF、東芝GTO-VVVF | 1991年 |
1000番代 | 東芝GTO-VVVF(更新車は東芝IGBT) | 1994年 |
2000番代 | 東芝IGBT-VVVF | 2002年 |
リニューアル[編集]
0番台と1000番台は製造から20年以上を経過した2014年頃からリニューアルを行っている。内容は以下の通り。
- 前照灯をHID4灯化。2018年以降はLEDに変更されている。
- 車体を補強。
- 前面を321系風のデザインに変更し、スカートを交換
- 案内表示器のLED化
- VVVF装置の一部部品更新
- 車椅子スペースの設置
など。F1編成のみは未更新で廃車された。
また、1000番台のVVVFはIGBTに更新されたが、元の筐体を活かしているため、非同期音は甲高いものとなったものの、同期音は元の東芝GTOの音という何とも不思議なVVVFとなった。
さらには、2020年以降は東芝GTOのままリニューアルされた1000番台の編成が現れた。三菱PTrのままの0番台更新編成が登場してほしくはないが…。
近い世代の車両[編集]
- JR西日本221系電車 - 近郊型
- JR東日本209系電車 - JR東日本の通勤型
- 阪神5500系電車 - 阪神青胴車
- 阪急8000系電車 - 阪急神戸・宝塚線用
- 阪急8300系電車 - 阪急京都線用
- 京阪7000系電車 - 京阪急行・普通用
- 近鉄1252系電車・近鉄1026系電車 - 近鉄奈良線用
廃車[編集]
2011年までに、JR福知山線脱線事故の被災車両のうち4両が除籍。残る3両も長期間保留車となった末、2024年に除籍された。
2022年4月6日にはF1編成が吹田に廃車回送されたが、これは事故以外では初となる。
関連項目[編集]
- パワーエレクトロニクス
- JR福知山線脱線事故
- 東芝GTO
- JR東日本209系電車
- 川島令三 - 鉄道アナリスト。本系列等のボルスタレス台車の採用を非難
- 久保田博 - 国鉄技術畑出身の鉄道評論家。川島のボルスタレス台車悪玉論を批判
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