南紀 (列車)
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南紀(なんき)とは紀勢本線を運行する列車の愛称。現在は特急列車に使用。
車両[編集]
現在は東海旅客鉄道のHC85系で運行する。所定はD100編成によるモノクラス2両だが、D200編成による4両や、D100編成の重連による4両になることもある。
かつては、「くろしお」以来のキハ80系やキハ85系が使用された。
「くろしお」の区間分割で設定された当初は3往復だったが、国鉄分割民営化前に4往復となり、JR化後、1989年と1992年のダイヤ改正で定期5往復が設定された。
歴史[編集]
- 1968年(昭和43年)の愛称統合前は主に紀勢西線の準急列車の愛称に使用された。
- 1974年(昭和49年)、天王寺 - 新宮間運行の夜行普通列車の寝台券をマルスで発売するために命名。
- 1978年(昭和53年)10月、紀勢本線新宮以西電化で、非電化区間および関西線経由の名古屋発着の特急として3往復設定[注 1]。前記の夜行普通は「はやたま」に改称。
- 1982年(昭和57年)5月 - 急行「紀州」が2往復とも亀山経由化。
- 1985年(昭和60年)3月 - 定期急行「紀州」(2往復)消滅。1往復が伊勢線経由の「南紀」に格上げ。
- 1987年(昭和62年)
- 1989年(平成元年)3月 - 「南紀」1往復増。
- 1990年(平成2年) - ダイヤの都合から、「南紀」1往復のスジを捻出して、紀伊勝浦発着の快速「みえ」を設定。「南紀」は再び4往復となる。
- 1992年(平成4年) - 前述の「みえ」の多気以南を廃止。「南紀」の名古屋 - 紀伊勝浦間、季節運行1往復分に立て替える。
派生・類似列車[編集]
- 急行くまの
- 京都 - 串本・紀伊勝浦間を関西線・草津線経由で1往復運行した、京都と三重県東紀州を結ぶ唯一の急行列車。1980年10月改正で合理化により廃止。
- 急行はまゆう
- 鳥羽 - 紀伊勝浦間を参宮線経由で1.5往復運行、共に観光地の伊勢志摩と三重県東紀州・和歌山県紀南を直通する唯一の急行列車。なお、0.5往復の鳥羽発1本は紀勢西線電化後も急行「きのくに」として串本経由で天王寺まで直通した。1982年5月改正で鳥羽 - 紀伊勝浦間の1往復(下りは多気以西は「紀州」に併結)に削減後、1985年3月改正で廃止。
- 急行紀州
- 紀勢本線全通時に、全線通し運行の急行として設定。ヨンサントオで、名古屋発の「うしお」を吸収し、紀伊勝浦折り返し(後に下り1本は全線通し運行になる)と紀伊田辺折り返し(後に下りは串本行になる)が増加した。
- 「南紀」設定後は東西分断され、紀伊勝浦折り返しとなった。1982年5月に「うしお」以来の名古屋発夜行1本と名古屋行昼行1本が廃止された。
- 残った2往復は亀山経由に統一され、亀山以北で「かすが」に併結となったが、1985年3月改正で定期列車を廃止。1往復が奈良発着の臨時列車となったものの短期間で消滅した。
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ この時点で、急行「紀州」は名古屋発夜行1本を含む3往復があり、伊勢線経由も1往復設定されていた。