新藤兼人
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新藤 兼人(しんどう かねと、1912年(明治45年)4月22日 - 2012年(平成24年)5月29日)は、日本の映画監督、脚本家。
プロフィール[編集]
概要[編集]
本名は新藤 兼登(しんどう かねと)。
石内尋常高等小学校(現広島市立石内小学校)を経て、石内尋常高等小高卒業。
昭和9年(1934年)に新興キネマに入り、その後、興亜映画、松竹大船撮影所、近代映画協会などに所属していた。
『南進女性』で脚本家デビューし、1951年に『愛妻物語』で監督デビュー。多くの作品を手掛けて国際的に評価され、手掛けた脚本は200本を超えている。また、戦争時代を経験していることから、反戦を訴え続けた。
平成24年(2012年)5月29日に死去。100歳没。
映画[編集]
監督作品[編集]
- 愛妻物語(1951年) - キネマ旬報ベストテン第10位
- 雪崩(1952年)
- 原爆の子(1952年) - カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリ、エディンバラ国際映画祭脚本賞・名誉賞、英国アカデミー賞国連平和賞、メルボルン国際映画祭グランプリ、ポーランドジャーナリスト協会名誉賞、フランス映画愛好家連盟賞
- 縮図(1953年)原作:徳田秋声 - キネマ旬報ベストテン10位
- 女の一生(1953年)
- どぶ(1954年)
- 狼(1955年)
- 銀心中(1956年)原作:田宮虎彦
- 流離の岸(1956年)
- 女優(1956年)
- 海の野郎ども(1957年) - 石原裕次郎主演作。船に乗ってやって来た外国人労働者との軋轢と交流を描く
- 悲しみは女だけに(1958年)
- 第五福竜丸(1959年) - キネマ旬報ベストテン8位
- 花嫁さんは世界一(1959年) - 東宝製作であり、フランキー堺、雪村いづみ主演により日系米国人青年の花嫁探しを描いた、新藤監督異色のロマンティック・コメディ
- 裸の島(1960年) - モスクワ国際映画祭グランプリ、メルボルン国際映画祭グランプリ、リスボン映画祭銀賞、ベルリン国際映画祭セルズニック銀賞、諸国友好のための親善映画祭グランプリ、マンハイム映画祭グランプリ、宗教と人間の価値映画祭国際ダグ・ハマーショルド賞、キネマ旬報ベストテン6位
- 人間(1962年)原作:野上弥生子 - 文部省芸術祭文部大臣賞
- 母(1963年) - 毎日芸術賞、キネマ旬報ベストテン8位
- 鬼婆(1964年)
- 悪党(1965年)原作:谷崎潤一郎 - キネマ旬報ベストテン9位
- 本能(1966年) - キネマ旬報ベストテン7位
- 性の起原(1967年)
- 藪の中の黒猫(1968年)
- 強虫女と弱虫男(1968年)
- かげろう(1969年) - キネマ旬報ベストテン4位、文化庁芸術祭優秀賞
- 触角(1970年)
- 裸の十九才(1970年) - モスクワ国際映画祭金賞、キネマ旬報ベストテン10位
- 鉄輪(1972年)
- 讃歌(1972年)原作:谷崎潤一郎
- 心(1973年)
- わが道(1974年) - キネマ旬報ベストテン6位
- ある映画監督の生涯 溝口健二の記録(1975年) - キネマ旬報ベストテン1位・監督賞
- 竹山ひとり旅(1977年) - モスクワ国際映画祭監督賞・ソ連美術家同盟賞、キネマ旬報ベストテン2位
- ドキュメント8.6(1978年) - テレビドキュメンタリーとして製作。「原爆の子」の子役達との再会。原爆投下したエノラ・ゲイ号の元機長ポール・ティベッツとの面談を要求
- 絞殺(1979年) - ヴェネツィア国際映画祭、乙羽信子「主演女優賞」
- 北斎漫画(1981年) - キネマ旬報ベストテン8位
- 地平線(1984年)
- ブラックボード(1986年)
- 落葉樹(1986年)
- さくら隊散る(1988年) - キネマ旬報ベストテン7位
- 濹東綺譚(1992年) - キネマ旬報ベストテン9位
- 午後の遺言状(1995年) - モスクワ国際映画祭ロシア批評家賞、キネマ旬報ベストテン1位、日本アカデミー賞最優秀作品賞 他多数
- 生きたい(1999年) - モスクワ映画祭グランプリ・国際批評家連盟賞、ロシア批評家賞
- 三文役者(2000年) - モントリオール映画祭特別グランプリ、キネマ旬報ベストテン6位
- ふくろう(2004年) - モスクワ映画祭功労賞
- 石内尋常高等小学校 花は散れども(2008年)
- 一枚のハガキ(2011年) - 第23回東京国際映画祭審査員特別賞、第36回報知映画賞特別賞、キネマ旬報ベストテン1位
脚本作品[編集]
- 南進女性(1940年11月7日公開、岡田熱監督、新興キネマ)
- 汪桃蘭の嘆き(1940年11月28日公開、岡田熱監督、新興キネマ)
- 猛獣使ひの姉妹(1941年3月29日公開、深田修造監督、新興キネマ)
- 北極光(1941年8月20日公開、田中重雄監督、新興キネマ)※時代考証も
- 春星夫人(1941年9月28日公開、田中重雄監督、新興キネマ)
- 女性の勝利(1946年4月18日公開、溝口健二監督、松竹)
- 待ちぼうけの女(1946年6月13日公開、マキノ正博監督、松竹)
- 鍵を握る女(1946年8月15日公開、佐々木啓祐監督、松竹)
- お光の縁談(1946年10月15日公開、池田忠雄・中村登監督、松竹)
- 仮面の街(1947年1月21日公開、原研吉監督、松竹)
- 結婚(1947年3月18日公開、木下惠介監督、松竹)
- 処女は真珠の如く(1947年6月17日公開、中村登監督、松竹)
- 安城家の舞踏会(1947年9月27日公開、吉村公三郎監督、松竹) - キネマ旬報ベストテン1位
- 娘の逆襲(1947年11月9日公開、中村登監督、松竹)
- 誘惑(1948年2月25日公開、吉村公三郎監督、松竹)
- 噂の男(1948年3月23日公開、佐々木康監督、松竹)
- 偉大なるX(1948年5月7日公開、大庭秀雄監督、松竹)
- 火の薔薇(1948年9月1日公開、中村登監督、松竹)
- わが生涯のかがやける日(1948年9月26日公開、吉村公三郎監督、松竹) - キネマ旬報ベストテン5位
- 幸福の限界(1948年11月1日公開、木村恵吾監督、大映)
- 四人目の淑女(1948年12月23日公開、渋谷実監督、松竹)
- 嫉妬(1949年1月11日公開、吉村公三郎監督、松竹)
- わが恋は燃えぬ(1949年2月15日公開、溝口健二監督、松竹)
- お嬢さん乾杯!(1949年3月13日公開、木下惠介監督、松竹) - キネマ旬報ベストテン6位
- 朱唇いまだ消えず(1949年4月24日公開、渋谷実監督、松竹)
- 森の石松(1949年6月12日公開、吉村公三郎監督、松竹) - キネマ旬報ベストテン9位
- 殺人鬼(1949年6月29日公開、大曾根辰夫監督、松竹)
- 四谷怪談(1949年7月11日公開、木下惠介監督、松竹)
- 大都会の顔(1949年9月6日公開、阿部豊監督、新東宝)
- 真昼の円舞曲(1949年10月16日公開、吉村公三郎監督、松竹)
- 脱線情熱娘(1949年12月15日公開、大庭秀雄監督、松竹)
- 春雪(1950年3月5日公開、吉村公三郎監督、松竹)
- 危険な年齢(1950年4月2日公開、原研吉監督、松竹)
- 春の潮 前篇(1950年6月17日公開、中村登監督、松竹)
- 春の潮 後篇(1950年6月25日公開、中村登監督、松竹)
- アルプス物語 野性(1950年9月9日公開、沢村勉監督、太泉映画・東京映画)
- 戦火の果て(1950年9月16日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・大映)
- 長崎の鐘(1950年9月23日公開、大庭秀雄監督、松竹)
- 暁の追跡(1950年10月3日公開、市川崑監督、田中プロ・新東宝)
- 赤城から来た男(1950年10月7日公開、木村恵吾監督、大映)
- 七色の花(1950年10月14日公開、春原政久監督、東横映画)
- 処女蜂(1950年12月2日公開、木村恵吾監督、大映)
- 偽れる盛装(1951年1月13日公開、吉村公三郎監督、大映) - キネマ旬報ベストテン3位
- 阿修羅判官(1951年2月15日公開、森一生監督、大映)
- 熱砂の白蘭(1951年3月24日公開、木村恵吾監督、第一協団・東宝)
- 自由学校(1951年5月5日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 誰が私を裁くのか(1951年5月18日公開、谷口千吉監督、大映)
- 上州鴉(1951年5月25日公開、冬島泰三監督、大映)
- 情炎の波止場(1951年6月8日公開、安田公義監督、大映)
- 西城家の饗宴(1951年6月15日公開、鈴木英夫監督、大映)
- 舞姫(1951年8月17日公開、成瀬巳喜男監督、東宝)※原作:川端康成
- 東京悲歌(1951年9月28日公開、田中重雄監督、大映)
- 源氏物語(1951年11月2日公開、吉村公三郎監督、大映) - キネマ旬報ベストテン7位
- 十六夜街道(1951年12月14日公開、安田公義監督、大映)
- 西陣の姉妹(1952年4月17日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 暴力(1952年8月26日公開、吉村公三郎監督、東映)
- 千羽鶴(1953年1月15日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 女ひとり大地を行く(1953年2月20日公開、亀井文夫監督、炭勞北海道支部・キヌタプロダクション・北星映画)
- 村八分(1953年3月21日公開、今泉善珠監督、近代映画協会・現代ぷろだくしょん・北星)
- 欲望(1953年5月20日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 君に捧げし命なりせば(1953年8月18日公開、若杉光夫監督、新映プロ・北星映画)
- 夜明け前(1953年10月13日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・劇団民藝・新東宝)※原作:島崎藤村
- 地の果てまで(1953年10月20日公開、久松静児監督、大映)※原作:フョードル・ドストエフスキー
- 足摺岬(1954年5月18日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・北星)※原作:田宮虎彦
- 泥だらけの青春(1954年9月21日公開、菅井一郎監督、日活)
- 若い人たち(1954年11月8日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・全銀連・新東宝)
- 愛すればこそ 第一話 花売り娘(1955年1月22日公開、吉村公三郎監督、独立映画)
- 銀座の女(1955年4月1日公開、吉村公三郎監督、日活)
- 姉妹(1955年4月10日公開、家城巳代治監督、中央映画・独立映画)
- 十九の花嫁(1955年4月13日公開、小石栄一監督、東映)
- 美女と怪龍(1955年10月3日公開、吉村公三郎監督、東映)- キネマ旬報ベストテン10位
- 母なき子(1955年12月4日公開、堀池清監督、日活)
- 赤穂浪士 天の巻 地の巻(1956年1月15日公開、松田定次監督、東映)※原作:大佛次郎
- 嫁ぐ日(1956年2月5日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・松竹)
- 病妻物語 あやに愛しき(1956年9月7日公開、宇野重吉監督、劇団民藝)
- 狙われた男(1956年9月11日公開、中平康監督、日活)
- のんき夫婦(1956年10月3日公開、杉江敏男監督、東京映画・東宝)
- 四十八歳の抵抗(1956年11月14日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 多情仏心(1957年5月7日公開、小沢茂弘監督、東映)
- 倖せは俺等のねがい(1957年5月22日公開、宇野重吉監督、日活)
- ひかげの娘(1957年6月5日公開、松林宗恵監督、東京映画・東宝)
- 殺したのは誰だ(1957年7月3日公開、中平康監督、日活)
- うなぎとり(1957年10月1日公開、木村荘十二監督、歌舞伎座・近代映画協会・松竹)
- 美徳のよろめき(1957年10月29日公開、中平康監督、日活)※原作:三島由紀夫
- 地上(1957年11月22日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 白鳥物語(1957年未公開作品、堀内甲監督、東映)
- 禁じられた唇(1958年1月3日公開、堀池清監督、日活)
- 氷壁(1958年3月18日公開、増村保造監督、大映)※原作:井上靖
- 夜の鼓(1958年4月15日公開、今井正監督、現代ぷろだくしょん・松竹)※原作:近松門左衛門
- 不敵な男(1958年9月7日公開、増村保造監督、大映)
- 一粒の麦(1958年9月14日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 真夜中の顔(1958年9月30日公開、宇野重吉監督、歌舞伎座・松竹)
- 裸の太陽(1958年10月1日公開、家城巳代治監督、東映)※原作:氷室和敏 - キネマ旬報ベストテン5位
- 夜の素顔(1958年10月15日公開、吉村公三郎監督、大映)
- からたち日記(1959年4月14日公開、五所平之助監督、松竹)
- 才女気質(1959年4月15日公開、中平康監督、日活)
- その壁を砕け(1959年6月23日公開、中平康監督、日活)
- 電話は夕方に鳴る(1959年7月8日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 貴族の階段(1959年10月18日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 大いなる旅路(1960年3月8日公開、関川秀雄監督、東映)
- 国定忠治(1960年3月29日公開、谷口千吉監督、東宝)
- 路傍の石(1960年5月15日公開、久松静児監督、東京映画・東宝)
- 素敵な野郎(1960年6月15日公開、富本壮吉監督、大映)
- 女の坂(1960年6月17日公開、吉村公三郎監督、松竹)
- がんばれ! 盤獄(1960年10月16日公開、松林宗恵監督、宝塚映画・東宝)
- 大いなる驀進(1960年11月8日公開、関川秀雄監督、東映)
- 松川事件(1961年2月8日公開、山本薩夫監督、松川事件劇映画製作委員会)
- 胎動期 私たちは天使じゃない(1961年4月12日公開、三輪彰監督、新東宝)
- 「挑戦」より 愛と炎と(1961年6月17日公開、須川栄三監督、東宝)
- 女の勲章(1961年6月28日公開、吉村公三郎監督、大映)※原作:山崎豊子
- 雲がちぎれる時(1961年7月9日公開、五所平之助監督、松竹)
- 背徳のメス(1961年8月6日公開、野村芳太郎監督、松竹)※原作:黒岩重吾
- 熱愛者(1961年8月29日公開、井上和男監督、松竹)
- 献身(1961年10月29日公開、田中重雄監督、大映)
- 家庭の事情(1962年1月3日公開、吉村公三郎監督、大映)
- 黒蜥蜴(1962年3月14日公開、井上梅次監督、大映)※原作:江戸川乱歩、原作戯曲:三島由紀夫
- 爛(ただれ)(1962年3月14日公開、増村保造監督、大映)※原作:徳田秋声
- 裁かれる越前守(1962年4月6日公開、田中徳三監督、大映)※原作:吉川英治
- あの空の果てに星はまたたく(1962年5月20日公開、関川秀雄監督、東映)
- 青べか物語(1962年6月28日公開、川島雄三監督、東京映画・東宝)※原作:山本周五郎
- 斬る(1962年7月1日公開、三隅研次監督、大映)※原作:柴田錬三郎
- 鯨神(1962年7月15日公開、田中徳三監督、大映)※原作:宇能鴻一郎
- 当りや大将(1962年8月26日公開、中平康監督、日活)
- 地獄の刺客(1962年11月3日公開、池広一夫監督、大映)
- しとやかな獣(1962年12月26日公開、川島雄三監督、大映) - キネマ旬報ベストテン6位
- 嘘 第三話「女体」(1963年3月31日公開、衣笠貞之助監督、大映)
- 舞妓と暗殺者(1963年8月28日公開、三隅研次監督、大映)
- 海軍(1963年8月31日公開、村山新治監督、東映)※原作:岩田豊雄
- 傷だらけの山河(1964年4月4日公開、山本薩夫監督、大映)※原作:石川達三 - キネマ旬報ベストテン7位
- 駿河遊侠伝 賭場荒し(1964年6月5日公開、森一生監督、大映)※原作:子母沢寛
- 卍(1964年7月25日公開、増村保造監督、大映)※原作:谷崎潤一郎
- 沙羅の門(1964年10月14日公開、久松静児監督、宝塚映画・東宝)※原作:水上勉
- 肉体の盛装(1964年11月21日公開、村山新治監督、東映)
- 鼠小僧次郎吉(1965年4月3日公開、三隅研次監督、大映)※原作:大佛次郎
- 清作の妻(1965年6月25日公開、増村保造監督、大映)※原作:吉田絃二郎
- 刺青(1966年1月15日公開、増村保造監督、大映)※原作:谷崎潤一郎
- 酔いどれ博士(1966年6月4日公開、三隅研次監督、大映)
- 座頭市海を渡る(1966年8月13日公開、池広一夫監督、大映)※原作:子母沢寛
- 続・酔いどれ天使(1966年9月13日公開、井上昭監督、大映)
- けんかえれじい(1966年11月9日公開、鈴木清順監督、日活)※原作:鈴木隆
- 酔いどれ波止場(1966年12月24日公開、井上昭監督、大映)
- 限りある日を愛に生きて(1967年1月14日公開、田中重雄監督、大映)※原作:草薙実
- 妻二人(1967年4月15日公開、増村保造監督、大映)※原作:パトリック・クエンティン「二人の妻をもつ男」
- 堕落する女(1967年6月28日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・松竹)
- 華岡青洲の妻(1967年10月20日公開、増村保造監督、大映)※原作:有吉佐和子 - キネマ旬報ベストテン5位
- 眠れる美女(1968年1月31日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・松竹)※原作:川端康成
- 千羽鶴(1969年4月19日公開、増村保造監督、大映)※原作:川端康成
- 鬼の棲む館(1969年5月31日公開、三隅研次監督、大映)※原作:谷崎潤一郎
- 闇の中の魑魅魍魎(1971年6月19日公開、中平康監督、中平プロ・東宝)※原作:榎本滋民「血みどろ絵金」
- 激動の昭和史 沖縄決戦(1971年7月17日公開、岡本喜八監督、東宝)
- 甘い秘密(1971年8月25日公開、吉村公三郎監督、近代映画協会・松竹)※原作:徳田秋声
- 軍旗はためく下に(1972年3月12日公開、深作欣二監督、東宝・新星映画)※原作:結城昌治 - キネマ旬報ベストテン2位
- 混血児リカ(1972年11月26日公開、中平康監督、オフィス203・近代映画協会・東宝)※原作:凡天太郎
- 混血児リカ ひとりゆくさすらい旅(1973年4月7日公開、中平康監督、オフィス203・近代映画協会・東宝)※原作:凡天太郎
- 混血児リカ ハマぐれ子守唄(1973年6月23日公開、吉村公三郎監督、オフィス203・近代映画協会・東宝)※原作:凡天太郎
- 昭和枯れすすき(1975年6月7日公開、野村芳太郎監督、松竹)※原作:結城昌治
- 危険な関係(1978年3月18日公開、藤田敏八監督、日活)※原作:ラクロ
- 事件(1978年6月3日公開、野村芳太郎監督、松竹)※原作:大岡昇平 - キネマ旬報ベストテン4位、日本アカデミー賞最優秀脚本賞
- 配達されない三通の手紙(1979年10月6日公開、野村芳太郎監督、松竹)※原作:エラリー・クイーン
- 地震列島(1980年8月30日公開、大森健次郎監督、東宝映画・東宝)※原作:グループ915[1]
- 遥かなる走路(1980年10月25日公開、佐藤純彌監督、日本シネセル・アビプロ・松竹)
- 蓮如とその母(1980年10月7日公開、川本喜八郎監督、「蓮如とその母」映画製作推進委員会)※原作:平井清隆
- 積木くずし(1983年11月3日公開、斎藤光正監督、東宝映画・東宝)※原作:穂積隆信
- 映画女優(1987年1月17日公開、市川崑監督、東宝映画・東宝) - キネマ旬報ベストテン5位
- ハチ公物語(1987年8月1日公開、神山征二郎監督、東急グループ・三井物産・松竹グループ・松竹富士)
- ドンマイ(1990年3月3日公開、神山征二郎監督、テレビ東京・松竹)
- 東京交差点(1991年4月27日公開、松井稔・須藤公三・山本伊知郎監督、バーム)
- 遠き落日(1992年7月4日公開、神山征二郎監督、テレビ朝日・東急グループ・松竹グループ・松竹)
- 宮澤賢治 その愛(1996年9月14日公開、神山征二郎監督、松竹・三井物産)
- ユキエ(1998年2月14日公開、松井久子監督、エッセン・コミュニケーションズ・シネマ・クロッキオ・近代映画協会)※原作:吉目木晴彦
- おもちゃ(1999年1月15日公開、深作欣二監督、東映・ライジングプロダクション)
- 完全なる飼育(1999年1月30日公開、和田勉監督、東京テアトル・丸紅・セディックインターナショナル)※原作:松田美智子
- 大河の一滴(2001年9月1日公開、神山征二郎監督、「大河の一滴」製作委員会・東宝)※原作・原案:五木寛之
- 陸に上った軍艦(2007年7月28日公開、山本保博監督、ピクチャーズネットワーク・パンドラ・シネマディスト)※証言も
- HACHI 約束の犬(2009年8月8日日本公開、ラッセ・ハルストレム監督、松竹)
その他の映像作品[編集]
- 恋の浮島(1935年6月26日公開、川手二郎監督、新興キネマ) - 美術
- 木曾情話(1935年8月8日公開、松崎博臣監督、新興キネマ) - 美術
- 武器なき人々(1936年2月21日公開、青山三郎監督、新興キネマ) - 美術
- 残月の歌(1936年5月7日公開、川手二郎監督、新興キネマ) - 美術
- 桜の園(1936年5月16日公開、村田実監督、新興キネマ) - 美術助手
- 椿は紅い(1936年5月29日公開、青山三郎監督、新興キネマ) - 美術
- さらば外人部隊(1936年8月6日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 小間使日記(1936年10月9日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 町内の看板娘(1936年12月17日公開、落合吉人監督、新興キネマ) - 美術
- 初島田(1937年2月3日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 嬉しい夢(1937年3月25日公開、青山三郎監督、新興キネマ) - 美術
- 泣くな鴎よ(1937年4月8日公開、住吉健嗣監督、新興キネマ) - 美術
- 青空士官(1937年6月3日公開、落合吉人監督、新興キネマ) - 美術
- 乙女十九(1937年8月5日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- みだれ島田(1937年9月16日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 海軍爆撃隊(1937年9月23日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 鉄拳涙あり(1937年12月24日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 青春オリンピック(1938年3月15日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- トーチカ娘行状記(1938年4月7日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 男の魂(1938年5月12日公開、曽根千晴監督、新興キネマ) - 美術
- エキストラの少女(1938年6月20日公開、三枝信太郎監督、新興キネマ) - 美術
- 妻の魂(1938年8月4日公開、曽根千晴監督、新興キネマ) - 美術
- 乙女ごころ(1938年8月31日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 姉ちゃんは母ちゃんは(1938年9月8日公開、須山真砂樹監督、新興キネマ) - 美術
- 貧しき者の幸福(1938年10月27日公開、沼波功雄監督、新興キネマ) - 美術
- 罪なき罪(1938年11月3日公開、須山真砂樹監督、新興キネマ) - 美術
- 若い女の危機(1938年12月8日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 評判五人娘(1939年1月7日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 熱血の道(1939年2月1日公開、曽根千晴監督、新興キネマ) - 美術
- 裁かるる女(1939年2月1日公開、沼波功雄監督、新興キネマ) - 美術
- 新婚お家騒動(1939年3月8日公開、沼波功雄監督、新興キネマ) - 美術
- 嵐に立つ女(1939年3月15日公開、青山三郎監督、新興キネマ) - 美術
- 女の魂(1939年4月1日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 愛憎の書(1939年5月18日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 海棠の歌(1939年6月15日公開、深田修造監督、新興キネマ) - 美術
- 泣き笑ひの天国(1939年6月22日公開、須山真砂樹監督、新興キネマ) - 美術
- 男一匹(1939年7月12日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 愛情一筋道(1939年9月7日公開、高木孝一監督、新興キネマ) - 美術
- 快男児(1939年9月某日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 仇なさけ(1939年11月23日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 岩に咲く花(1939年12月12日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 母恋千鳥(1939年12月24日公開、須山真砂樹監督、新興キネマ) - 美術
- 愛の記念日(1940年2月11日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 情熱の翼(1940年2月14日公開、小石栄一監督、新興キネマ) - 美術
- 妻より何処へ行く(1940年3月7日公開、須山真砂樹監督、新興キネマ) - 美術
- 母の願ひ(1940年4月18日公開、久松静児監督、新興キネマ) - 美術
- 玄界灘(1940年6月6日公開、原千秋監督、新興キネマ) - 美術
- 女性本願(1940年6月13日公開、田中重雄監督、新興キネマ) - 美術
- 悲運の姉妹(1940年7月25日公開、伊奈精一監督、新興キネマ) - 美術
- 元禄忠臣蔵 前篇(1941年12月1日公開、溝口健二監督、松竹) - 建築監督
- 元禄忠臣蔵 後篇(1942年2月11日公開、溝口健二監督、松竹) - 建築監督、キネマ旬報ベストテン7位
- こころの山脈(1966年2月2日公開、吉村公三郎監督、本宮方式映画製作の会・近代映画協会・東宝) - 製作協力、キネマ旬報ベストテン8位
出演作品[編集]
テレビドラマ[編集]
脚本作品[編集]
- リツ子・その愛(1967年6月11日放送、阿部正春演出、TBS)※原作:檀一雄
- 天皇の世紀 第11・13回(1971年11月13日・11月27日放送、下村尭二・吉村公三郎監督、朝日放送)※原作:大佛次郎
- 新・座頭市 (第1シリーズ)(1976年 - 1977年放送、フジテレビ)※原作:子母沢寛
- 新・座頭市 (第2シリーズ)(1978年放送、フジテレビ)※原作:子母沢寛
- あめゆきさん(1979年4月6日放送、今野勉演出、TBS)※原作:山崎朋子
- 新・座頭市 (第3シリーズ)(1979年放送、フジテレビ)※原作:子母沢寛
- 帝銀事件・大量殺人獄中32年の死刑囚(1980年1月26日、森崎東監督、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」枠)※原作:松本清張
- 沓掛時次郎(1981年4月17日放送、松尾昭典監督、フジテレビ)※原作:長谷川伸
- 考古学者シリーズ (1981年10月31日~1986年10月25日、齋藤武市監督、テレビ朝日) 5作品、(1987年5月2日~1995年4月29日、松島稔・山本迪夫監督(第15作のみ)、テレビ朝日) 13作品 石倉保志と共同脚本
- 芙蓉の人(1982年4月1日 - 4月2日放送、佐藤和哉演出、NHK)※原作:新田次郎
- 素浪人罷り通る 去るも地獄残るも地獄(1983年2月18日放送、吉川一義監督、フジテレビ)
- 女たちの大坂城(1983年11月3日放送、荻野慶人・天野恒幸演出、日本テレビ)
- 黒い福音(1984年11月26日放送、増村保造監督、TBS)※原作:松本清張
- ニュードキュメンタリードラマ昭和 松本清張事件にせまる 第1・12・19回(1984年4月12日・6月28日・8月16日放送、森崎東・吉村公三郎・安作郎監督、テレビ朝日)
- 松本清張作家活動40年記念スペシャル・ゼロの焦点(1991年7月9日放送、日本テレビ「火曜サスペンス劇場」枠)
テレビ出演[編集]
- いのちの響(TBS)
他多数
文献[編集]
著書[編集]
- 『ある映画監督 - 溝口健二と日本映画』(岩波新書)
- 『ある映画監督の生涯 -溝口健二の記録-』(映人社)
- 『「断腸亭日乗」を読む』(岩波現代文庫)
- 『小説 田中絹代』(読売新聞社、のち文春文庫)
- 『ながい二人の道 乙羽信子とともに』(東京新聞出版局)
- 『ひとり歩きの朝』(毎日新聞社)
- 『歳月は風の吹くままに』(朝日新聞社)
- 『シナリオ人生』(岩波新書)
- 『老人読書日記』(岩波新書)
- 『弔辞』(岩波新書)
- 『午後の遺言状』(岩波同時代ライブラリー)
- 『女の一生―杉村春子の生涯』(岩波書店)
- 『三文役者の死―正伝殿山泰司』(岩波現代文庫)
- 『追放者たち 映画のレッドパージ』(岩波書店)
- 『作劇術』(岩波書店)
- 『祭りの声 あるアメリカ移民の足跡』(岩波新書)
- 『愛妻記』(岩波現代文庫)
- 『新藤兼人の足跡』(著作集全6巻、岩波書店)
- 『ふくろう90歳の挑戦』(岩波アクティブ新書)
- 『日本シナリオ史』(上・下、岩波書店)
- 『いのちのレッスン』(青草書房)
- 他多数の著書・編著がある
連載[編集]
論文[編集]
評伝[編集]
- 中川洋吉 『挫折する力 新藤兼人かく語りき』 (新潮社、2011年4月、白寿記念出版)
家族・親族[編集]
- 乙羽信子(夫人、3人目の妻) - 女優
- 新藤次郎(次男) - 映画プロデューサー及び近代映画協会社長
- 新藤力也(孫、次郎の子息) - プロレス団体プロレスリングBASARAのリングアナウンサー
- 新藤風(孫、次郎の娘) - 映画監督