大映

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大映株式会社(だいえい)は、かつて存在した映画製作・配給会社である。

概要[編集]

大映京都と大映東京撮影所があり、大映京都は時代劇に特に強く『眠狂四郎』シリーズは主演の俳優共々人気を博した。他には『大魔神』『ガメラシリーズ』などが有名である。大作映画も何本か手掛け『日蓮と蒙古襲来』『釈迦』『鯨神』などが知られている。衰退期にはエロ路線に方向転換して『夜の診察室』や『痴人の愛』『高校生番長・深夜放送』を手掛けている。

社長の永田雅一は永田ラッパで知られていて、大きい事を言うので有名だった。全盛期には球団「大映スターズ」→「東京オリオンズ」を持ち、そのかたわら政界進出も目論んでいた。

映画斜陽化で経営が左前になると、配給部門が日活との合弁でダイニチ映配となったが、一時しのぎに過ぎず、さらに経営が危うくなると、テレビ番組製作部門のテレビ室を大映テレビとして分社化した。

倒産後は本体ともいえる映画製作部門が徳間書店の傘下に入り、一時的に大映の社名が復活して、『黄金の犬』『金環食』『月の夜 星の朝』を制作。特撮物では『宇宙怪獣ガメラ』を制作していたこともあるが、今は完全にKADOKAWAグループ入りし、「角川大映スタジオ」に名残を残している。

大映テレビはテレビドラマ受注案件を抱えたこともあり倒産禍を逃れて、大映本体から完全に独立した番組製作会社となり、昭和期の『スチュワーデス物語』などの大映ドラマや平成期の『テセウスの船』といったヒット作を製作した。