天延
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天延(てんえん)は、日本の元号の一つ。天禄の後、貞元の前。973年から976年までの期間を指す。この時代の天皇は第64代天皇・円融天皇である。使用期間は2年と6ヶ月と26日[1]。
改元[編集]
天禄4年12月20日(ユリウス暦974年1月16日・グレゴリオ暦974年1月21日)に改元される[1]。改元の理由は天変・地震による災異のためであり、『日本紀略』で「天邊・地震に依りて也。赦令有り。調庸を免じ、老人に穀を賜う」と記録されている[1]。天延の出典は不明であるが、『藝文類聚』(帝王都)に「志所存、皇雖襦没、天禄永延」とある[1]。
この時代は天延2年(974年)に藤原実頼の次男・藤原頼忠に代わって藤氏長者に藤原兼通がなると太政大臣に任命され、天延3年(975年)に従一位に叙せられる[2]。天延4年1月3日)には冷泉上皇と藤原兼家の長女・藤原超子との間に居貞親王、すなわち後の三条天皇が生まれるなど、藤原氏の栄華の時代であった[2]。
天延4年(976年)7月13日(ユリウス暦976年8月11日・グレゴリオ暦976年8月16日)に貞元元年と改元された[2]。