天平感宝

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天平感宝(てんぴょうかんぽう)とは、日本元号の一つである。749年4月14日から7月2日までの元号である。天平の後、天平勝宝の前。日本で初めて使われた4文字元号でもある。この時代の天皇は第45代天皇の聖武天皇、第46代天皇の孝謙天皇天平感寶とも書かれる。元号の使用期間は3か月。日本で11番目の元号である。

概要[編集]

天平21年4月14日ユリウス暦749年5月4日)に天平感宝元年と改元された。改元の理由は『続日本紀』天平感宝二月丁未条によると「陸奥国、始めて黄金を貢る」とあるため、陸奥から初めて黄金が献上されたことによる祥瑞による改元とされている。

黄金の産出に聖武天皇はかなり喜んだようで、東大寺行幸して大仏を拝んでその産出に感謝したという。実は大仏の建立で黄金の不足が危惧されていたのだが、三宝・天神地祇・歴代天皇の霊をもって黄金が発見されたのだとして「貴き大瑞」と慶び、「御代の年号に字を加へ賜はく」として天平に文字を加えた新しい元号に変えることが宣言されたという。ちなみに感宝とは、三宝・神祇・天皇霊の感応により宝(黄金)が出現したという意味であると推測されている。

この改元に伴い、身分を問わず叙位・恩典などの大赦も行なわれている。なお、この元号は日本で初めての4文字元号でもあり、武周則天武后の4文字元号の前例を聖武天皇や光明皇后が倣ったとする推測もある。

天平感宝元年7月2日ユリウス暦749年8月19日)に天平勝宝元年と改元された。

天平感宝の主な出来事[編集]

  • 天平感宝元年(749年)
    • 7月2日 - 聖武天皇が譲位し、阿倍内親王が孝謙天皇として即位する。

年度[編集]

  • 天平感宝元年(749年) - 乙丑