藤原氏
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藤原氏 (ふじわらし、ふじはらし) は、日本の名字の一つ。日本全国にいると言っていいほどメジャーな名字である。
歴史[編集]
誕生[編集]
中臣鎌足が病床に倒れた際、天智天皇が功績を称えて贈与した。こののち藤原氏は日本史に於いて最も重要な氏族となり、その権力は宮廷を留まらなかった。そのため、由緒ある名字である...はずだった。
五摂家分裂[編集]
平安時代から鎌倉時代に移り変わる頃、藤原氏は氏族間の内訌から、近衛・九条・二条・一条・鷹司の5家に分裂し、名氏族とは言えなくなった。
明治以降[編集]
平民たちは江戸時代まで名字を名乗ることができなかったが、明治政府により「平民苗字許容令」「平民苗字必称令」「平民苗字必唱義務令」が発令されたことにより、平民も名字を名乗らなくてはいけなくなった。
政府にとっては「名字があると戸籍管理が楽なので、あるだけでいい」というスタンスだったので、適当につけた名字を登録するのも可能だった。そこで、平民たちは「有名な氏族から名字をいただこう」と考えたのである[注 1]。
そして平民たちが目を付けたのは、日本一有名な氏族「藤原氏」だった。こうして藤原氏と全く縁がないにも拘らず、名字が「藤原」である者が大量に居るという摩訶不思議な事態になったのである。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ ちなみに、くじ引きで決めた人、お坊さんに決めてもらった人、「藤原」は畏れ多いと「遠藤」「佐藤」など地名とのかばん語にした人、職業名にした人、他の有名氏族の名字にした人などがいた。そのため、明治時代の間に一気に名字の数が増えたとされる。