白雉
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白雉(はくち)とは、650年の2月15日から654年の10月10日までの元号である。この時の天皇は孝徳天皇である。
概要[編集]
大化6年(650年)2月15日に改元が行なわれて白雉元年となる。これは改元の6日前である2月9日に穴戸国司が管内で捕獲された白雉を献上し、これについて天皇が有識者に諮問したところ、有識者全員が「吉祥」と答えたため、2月15日に改元の儀式が行なわれて改元になったという。左大臣が白雉出現の賀表を進め、詔報して白雉が吉祥であることを類例を引いて強調した上で白雉と改元し、天下に大赦を行なったという(『日本書紀』)。これは日本初の瑞祥による改元と言われている。ただし一説に白雉と本当に改元したのか、存在を疑う説もある。これは白雉の元号が一般に流布しなかったことも理由のひとつとされている。
白雉5年(654年)10月10日の孝徳天皇の崩御により、この元号は用いられなくなった。これは『日本書紀』で655年を斉明天皇元年としていることからも明らかである。
なお、後世に白雉の異称として白鳳が使用されるようになった。
元号が再び使用されるのは天武天皇の晩年である686年7月20日であり、新元号は朱鳥である。