天授（てんじゅ）は、日本の南北朝時代の元号の一つ。南朝方にて使用された。文中の後、弘和の前。1375年から1381年までの期間を指す。この時代の天皇は、南朝方が第98代天皇の長慶天皇。北朝方が北朝第5代天皇の後円融天皇。室町幕府の征夷大将軍は第3代将軍・足利義満である。
文中4年5月27日（ユリウス暦1375年6月26日）に天授元年と改元された。改元の理由は山崩れや地妖などの災害によるものとされている。天授は南朝の権大納言で右近大将である藤原長親の撰進によるとされる。勘文や出典は不明である。天授7年2月10日（ユリウス暦1381年3月6日）に弘和元年と改元された。