文安
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文安(ぶんあん)は、日本の元号の一つ。嘉吉の後、宝徳の前。1444年から1449年までの期間を指す。この時代の天皇は第102代天皇の後花園天皇。室町幕府の征夷大将軍は空位である(次期将軍は足利義政と内定していた)。
概要[編集]
嘉吉4年2月5日(ユリウス暦1444年2月23日)に文安元年と改元される。改元の理由は甲子革令に当たるためである。文安の勘申者は権中納言の藤原兼郷で、その出典は『晋書』(巻58、周札伝)の「尊文安漢社稷」と『尚書』(堯典)の「欽明文思安安」からである。文安6年7月28日(ユリウス暦1449年8月16日)に宝徳元年と改元された。
この時代は足利義勝の夭折により室町幕府の将軍が不在になるなど、次第に不穏な情勢になりつつあったが、ひとまず特記するような出来事もなく過ぎていった時期に当たる。