嘉吉
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嘉吉(かきつ)は、日本の元号の一つ。永享の後、文安の前。1441年から1444年までの期間を指す。この時代の天皇は第102代天皇の後花園天皇。室町幕府の征夷大将軍は第6代将軍・足利義教。第7代将軍・足利義勝。
概要[編集]
永享13年2月17日(ユリウス暦1441年3月10日)に嘉吉元年と改元される。改元の理由は辛酉革命に当たるためである。勘申者は文章博士の菅原益長。嘉吉の出典は『周易』随掛の象伝から「孚于嘉吉、位正中也」とされる。嘉吉4年2月5日(ユリウス暦1444年2月23日)に文安元年と改元された。
この年間は嘉吉元年(1441年)に強権を発動して恐怖政治を行なっていた足利義教が重臣の赤松満祐に暗殺される嘉吉の乱が起きる。そのため、室町幕府の将軍は不在になり大混乱となるが、義教の嫡男である義勝を立てて何とか赤松満祐ら赤松氏を滅ぼし、幕府の存続はなった。しかし義教の死去により室町幕府の衰退は決定的となり、同時に下剋上の風潮が各地で強まってゆくことになった。