大同 (日本)

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大同(だいどう)は、日本元号の一つ。延暦の後、弘仁の前。806年から810年までの期間を指す。この時代の天皇は第51代天皇平城天皇と第52代天皇・嵯峨天皇[1]。使用期間は4年と4ヶ月と12日[1]

改元[編集]

延暦25年5月18日ユリウス暦806年6月8日グレゴリオ暦806年6月12日)に改元される[1]。改元の理由は延暦25年3月17日806年4月9日)に桓武天皇崩御し、その第1皇子である安殿親王が3月17日(4月9日)に平城天皇として即位し、それと同時に改元が行なわれた。大同の出典は不明とされているが、『書経』(洪範)に「汝則従、亀従巫従、卿士従、庶民従、是之謂大同」、『礼記』(礼運)に「是故謀閉而不興、盗窩乱賊而不作、故外戸而不閉、是謂大同」とあるため、これらが出典の可能性がある。

なお、改元した平城天皇は大同4年4月1日809年5月18日)に風病(風の気に当たって起こると考えられていた病気)を理由に皇太弟の神野親王に譲位して上皇となり、神野親王は嵯峨天皇として即位した[1]。平城上皇は旧都の平城京に移り住んだが、これは無念の死去を遂げている叔父の早良親王の祟りを恐れたためといわれている[1]

大同5年9月19日(ユリウス暦810年10月20日・グレゴリオ暦810年10月24日)に弘仁と改元された[1]

前後[編集]

その他[編集]

名古屋市に本社のある大同特殊鋼や本部のある大同大学の法人名がこの元号と一致するのは偶然である。

脚注[編集]

  1. a b c d e f 『元号・全247総覧』山本博文編。株式会社悟空出版2017年、76頁

参考文献[編集]