サトウサンペイ
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サトウ サンペイ
本名 | 佐藤 幸一(さとう ゆきかず)[1] |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1957年 - |
ジャンル | 4コマ漫画、風刺漫画 |
代表作 | 『フジ三太郎』 『ドタンバのマナー』 他 |
受賞 | #受賞歴参照 |
公式サイト | サトウサンペイの「ジーの思い出し笑い」 |
サトウ サンペイ(本名:佐藤 幸一〔さとう ゆきかず[1]〕、昭和4年(1929年)9月11日 - 令和3年(2021年)7月31日[2][3][4])は、日本の漫画家。
「平凡なサラリーマンの生活[1]」を描き、「サラリーマン漫画」の創始者と評される[5]ほか、紀行文やエッセイの執筆もおこなった。
略歴[編集]
生まれは名古屋市だが、大阪市で少年時代を過ごした。昭和25年(1950年)に京都府京都市の工業専門学校を卒業後、大丸に入社して大阪店で勤務しながら漫画を描き始める。大丸退社後の昭和36年(1961年)に活動拠点を東京に移し、「アサカゼ君」などを発表。昭和40年(1965年)から朝日新聞で4コマ漫画「フジ三太郎」の連載をスタートさせ、これが人気を博した。主人公の三太郎が会社や家庭で巻き起こす出来事のほか、女性の上司など当時としては珍しい日本のサラリーマン社会の変化を積極的に取り組み、平成3年(1991年)9月までおよそ26年にわたり、8168回にわたって連載し続けた。
平成9年(1997年)に紫綬褒章、平成29年(2017年)に日本漫画家協会賞特別賞を受賞している。
令和3年(2021年)7月31日午前11時30分、誤嚥性肺炎のため、東京都立川市の病院で死去した。91歳没。葬儀・告別式は近親者で行われた。
連載[編集]
- 大阪の息子(新大阪新聞 1953年)
- オッス・メッス(サンケイスポーツ 1957年)
- インスタントマダム(産経新聞夕刊[4] 1961年 - 1965年)
- アサカゼ君(漫画サンデー 1963年 - 1965年)
- フジ三太郎(朝日新聞朝刊 1965年 - 1991年)
- ランチ君(平凡パンチ 1965年 - 1968年)
- ハナベエ(週刊文春 1966年 - 1967年)
- スカタンCO.(カンパニー)(サンデー毎日 1967年 - 1974年)
- 夕日くん(週刊朝日 1968年 - 1985年)
著書[編集]
- 漫画
- アサカゼ君
- フジ三太郎
- スカタンCO.
- 夕日くん
- 夕日くん 1巻 - 15巻(1982年 - 1985年 新潮社)
- 夕日くん オトコのホンネ 1巻 - 6巻(1995年 朝日文庫)
- 作品集
- スカタンCO.とランチ君(1966年 コダマプレス)
- 現代漫画 第1期8巻 サトウサンペイ集(1969年 筑摩書房)
- ランチ君・スカタンCO.(1976年 奇想天外文庫)
- 現代まんが全集 17 サトウサンペイ集(1978年 筑摩書房)
- エッセイ
共著の場合は括弧内に共著者
- ドコカへ行こうよ(1972年 文藝春秋社、1982年 新潮文庫)
- スマートな日本人 絵で見る海外マナー(1974年 日本交通公社出版事業局)
- ドタンバのマナー海外編 スマートな日本人(改題再刊 1986年 新潮文庫)
- ドタンバのマナー(1982年 新潮文庫)
- The Ultimate Guide to Etiquette in Japan――対訳・ドタンバのマナー(1998年 講談社インターナショナル)
- けっこうエーこといってるんですが(1977年 文藝春秋社、1983年 新潮文庫)
- 食べ物さん、ありがとう(川島四郎 1985年 保健同人社、1986年 朝日文庫)
- 続 食べ物さん、ありがとう(川島四郎 1986年 保健同人社、1986年 朝日文庫)
- 続々 食べ物さん、ありがとう(川島四郎 1987年 朝日文庫)
- ドタンバの神頼み(1989年 光文社カッパ・ホームス、1999年 朝日文庫)
- 見たり、描いたり。(1995年 朝日新聞社)
- フジ三太郎旅日記(1994年 朝日新聞社、1997年 朝日文庫)
- パソコンの「パ」の字から(1998年 朝日新聞社・Paso増刊号)
- 人生いつも初体験(2002年 文藝春秋社)
- サトウサンペイの「操体法」入門(佐藤武 2004年 中央公論新社)
- イラスト提供
- 国弘正雄・サトウサンペイの英語はコワーイ!?(国弘正雄 1984年 パナ教育システム) - 連載広告を単行本化したもの。
- ゆきあいの空 アルツハイマー・パーキンソン老人看病記(池辺史生 1992年 朝日新聞社)
- 嘘ばっかりの「経済常識」(岩田規久男 1996年 講談社プラスアルファ文庫)
- みんなの健康(三省堂)
- リウマチとプール療法(橋本明、福原寿万子 1999年)
- 笑いの健康学(伊丹仁朗 1999年)
- 老楽笑歌 1集 - 3集(林あや子 2003年 - 2005年 保健同人社) - このうち2集は東海林さだお、砂川しげひさとともに公募作品の選者として参加。
- 遺伝子が喜ぶ長生きごはん(家森幸男 2010年 朝日文庫)
映像化作品[編集]
- 夕日くんシリーズ - 東宝の配給により実写映画化。主演はなべおさみ。
- フジ三太郎 - 1968年にTBS系で、1982年にテレビ朝日系でそれぞれテレビドラマ化。
- ドタンバのマナー - テレビアニメ化。1984年から1987年までフジテレビで放映。制作はエイケン。
- パソコンの「パ」の字から ウィンドウズMe対応版 - 使用方法について学習するための全3巻のVHS。東芝EMIファミリークラブ制作。
出演[編集]
出典・脚注[編集]
- ↑ a b c 『サトウ サンペイ』 - コトバンク(講談社 デジタル版日本人名大辞典プラス)・『サトウサンペイ』 - コトバンク(小学館 デジタル大辞泉)
- ↑ “漫画家サトウサンペイさん死去、91歳 「フジ三太郎」”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2021年8月6日). 2021年8月6日確認。
- ↑ “漫画家サトウサンペイさんが死去 「フジ三太郎」を新聞に連載” (2021年8月6日). 2021年8月6日確認。
- ↑ a b “漫画家のサトウサンペイさん死去 「フジ三太郎」で世相描く”. 産経ニュース. 産経デジタル (2021年8月6日). 2021年8月6日確認。
- ↑ 真実一郎『サラリーマン漫画の戦後史』(洋泉社新書y、2010年)