漫画家
漫画家(まんがか)とは、漫画を描くことを業とする人のことである。
概要[編集]
一般的に出版社が発行、運営する雑誌やWeb媒体などで継続的に執筆した漫画作品を掲載、単行本化することによる原稿料、テレビや映画のアニメ化による著作印税、キャラクター商品の使用によるキャラクター権料によって収入を得る。このため、雑誌、単行本等の売れ行きにより、得られる原稿料等に差があり、中小出版社からの雑誌の原稿料は薄価で時には未払いも生じる。平均年収は商業誌連載作家の場合で約700万円から約900万円ほどである。
2021年現在ではソーシャル・ネットワーキング・サービス、メディアの発達や電子書籍などが登場したため、個人発信による漫画作品を発表し、そこで収益化を図ったりそこから出版社の依頼が来るケースなども多く見られるようになっている。
なお、漫画家の評価が下がると、売れずに収入が激減するため、よほど有名な漫画家で無い限り、貸し倒れ債権発生リスク回避のため、保証や担保の問題などからローンを組んだりクレジットカードを作ったりすることができないとされる。
なる方法[編集]
出版社に投稿するか持ち込みをする、漫画賞に応募するなどの道がある。入賞したからと言って即食べられるわけではないので注意が必要である。画力があるのならアシスタントに応募する手もあるが、アシスタントが忙しくなり漫画家になれぬまま終わる人も多い。なお応募年齢が20代前半で区切られているのは、それ以降の年代でデビューすると他への転職がきつくなるからである。漫画家が駄目でも他の道を残してやるという親心でもある。
稀にだが料理の腕がいいとアシスタントからメシスタントに鞍替えになるパターンもある。80年代の下ネタ漫画家原律子がこのパターンだった。御厨さと美のメシスタントを経ていしかわじゅんの元へ行った。
健康と寿命[編集]
座ったままの生活なので太るし腰痛にもなる。運動不足による心肺機能の衰えも心配である。そして、睡眠時間が削られるため概ね短命である。睡眠時間を確保できた水木しげるは長生きだったという話がある。
道具[編集]
- 鉛筆
- 下描きに使う。跡が残らないように濃い目の鉛筆が望ましい。
- ペン
- つけペンを使う人が多い。ペン先はGペン、かぶらペン、丸ペンなど。サインペンで描く先生もたまにいる。PCを使えばこれらは必要ない。
- 消しゴム
- 鉛筆の下描きを消すのに必要である。
- 羽根ぼうき
- 消しカスを払うのに必要。
- 墨汁、黒インク
- 主線を描くのに必要。墨汁はベタでも使う。
- スクリーントーン
- 薄いシートをカッターで切って貼り付ける。たまに削る。
- カッター
- スクリーントーンを削ったり、切貼りに使う。
- 定規
- 枠線を引くときやビルディングを描くときに使用。
- PC
- PCで全部やる人もたまにいる。鈴木みそとか御厨さと美とか。
ランキング[編集]
画力