水島新司
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水島 新司
みずしま しんじ
みずしま しんじ
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1958年 - 2020年 |
ジャンル | 野球漫画 |
代表作 | 『野球狂の詩』 『ドカベン』 『あぶさん』 |
受賞 | 第19回小学館漫画賞(『男どアホウ甲子園』『出刃とバット』) 第4回講談社出版文化賞児童漫画部門(『野球狂の詩』) 第22回小学館漫画賞(『あぶさん』) 日本漫画家協会賞文部科学大臣賞 |
水島 新司(みずしま しんじ、昭和14年(1939年)4月10日[1] - 令和4年(2022年)1月10日)は、日本の漫画家。野球漫画の第一人者。代表作に『野球狂の詩』『ドカベン』『あぶさん』など。新潟県新潟市出身。趣味は野球、将棋。血液型はB型。既婚者で元タレント・俳優の水島新太郎は長男。
来歴[編集]
新潟市で魚料理店を営む父親のもとに生まれ、子供の頃は家業を手伝い、家計の都合から進学は諦めて海鮮問屋などで働いていた。その傍らで漫画家を目指し、昭和33年(1958年)に大衆漫画を貸し出す貸本向け出版社「日の丸文庫」の短編集「影」の第1回新人賞にデビュー作「深夜の客」を出して第2席を受賞。18歳でデビューし、たちまちのうちに人気作家となった。
昭和39年(1964年)に独立して上京。昭和45年(1970年)に週刊少年サンデーで直球しか投げない藤村甲子園を描いたどアホウ甲子園の連載を開始。昭和47年(1972年)から週刊少年マガジンで、女性初のプロ選手・水原勇気が変化球を駆使して活躍する姿を描いた「野球狂の詩」を不定期連載した。そして、同年に週刊少年チャンピオンで代表作で自らが白新中時代に憧れた新潟名君高校がモデルとされるドカベンの連載を開始し、社会現象的な人気を呼ぶことになった。他にも多くの作品を手掛けた。これらの作品から現実でも野球関係者と深くかかわるようになる。
ところが令和2年(2020年)12月1日、63年間の漫画家生活に自ら終止符を打つように電撃的に引退して表舞台から身を引く。この際に野球殿堂の候補者入りも辞退した。それからわずか1年ほどした令和4年(2022年)1月10日、肺炎のため東京都の病院で死去した。82歳没。
賞歴[編集]
- 第19回(昭和48年度)小学館漫画賞受賞(『男どアホウ甲子園』『出刃とバット』)
- 第4回(昭和48年度)講談社出版文化賞児童漫画部門受賞(『野球狂の詩』)
- 第22回(昭和51年度)小学館漫画賞受賞(『あぶさん』)
- 2005年4月 紫綬褒章受章
- 第37回(2007年度)日本漫画家協会賞文部科学大臣賞受賞(全作品に対して)
- 2014年11月 旭日小綬章受章
作品一覧[編集]
五十音順。ただし、シリーズ物はそのシリーズ順。
- I Love Baseball
- 朝子の野球日記
- あぶさん(1973年 - 2014年)
- アルプスくん
- いただきヤスベエ(原作:牛次郎)
- 一球さん
- エースの条件(原作:花登筺)
- 男どアホウ甲子園(原作:佐々木守)
- おはようKジロー
- がんばれドリンカーズ
- 球道くん
- 草野球の神様(原作:北野武)
- 草野球列伝
- ゴキブリ旋風
- 極道くん
- 少年番外地(原作:真樹日佐夫)
- ストッパー
- 銭っ子(原作:花登筺)
- 先発完投
- 大甲子園
- たそがれのキー太郎
- たちまち晴太(原作:きむらはじめ)
- ダントツ
- でっかいチビ
- 父ちゃんの王将
- ドカベン(1972年 - 1981年)
- ドカベン プロ野球編(1995年 - 2003年)
- ドカベン スーパースターズ編(2004年 - 2012年)
- ドカベン ドリームトーナメント編(2012年 - 2018年)
- 泣き笑い番長(連載時は『ファイティング番長』)(原作:梶原一騎)
- 虹を呼ぶ男
- 白球の詩
- 光の小次郎
- 平成野球草子
- へい!ジャンボ
- 坊ちゃん(原作:夏目漱石)
- 水島新司野球傑作選
- 野球狂の詩
- 野球狂の詩 平成編
- 新・野球狂の詩
- 野球大将ゲンちゃん
- 野球どアホウ伝
- 輪球王トラ(原作:牛次郎)
出演[編集]
テレビ[編集]
映画[編集]
その他の仕事[編集]
- NHK少年ドラマシリーズ『叱られ人生』(1977年) - オープニングのイラストを提供した。原作者はサトウハチロー、脚本家は佐々木守であった。野球好きの主人公を「ドカベンの谷津」系の風貌で描いた。
- フィンガー5のレコードジャケットのイラストを提供していた。1999年に出たCD『フィンガー天国』『フィンガー王国』にも使われた。
- 宮城県石巻市にある石ノ森萬画館の初代館長(2001年7月〜2003年3月)を務めた[2]。
脚注[編集]
- ↑ 激闘プロ野球公式サイト・水島新司オールスター
- ↑ “水島新司さん死去 ファンとの交流、熱心に 「石ノ森萬画館」初代館長務める”. 河北新報. (2022年1月18日) 2022年1月18日閲覧。