新井満
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新井 満(あらい まん、昭和21年(1946年)5月7日 - 令和3年(2021年)12月3日)は、日本の男性著作家、作詞作曲家、歌手、写真家、環境映像プロデューサー、絵本画家。
プロフィール[編集]
略歴[編集]
本名は新井 滿(あらい みつる)。既婚者。
新潟市立寄居中学校、新潟明訓高等学校を経て、上智大学法学部卒業。電通に勤務し、その傍らで昭和62年(1987年)に「ヴェクサシオン」で野間文芸新人賞を、翌年に「尋ね人の時間」で芥川賞を受賞した。平成10年(1998年)の長野冬季五輪においては開会式と閉会式の構成を担当するイメージ監督を務める。アメリカに伝わる作者不詳の詩を翻訳・作曲し、自身でも歌った千の風になっては「私のお墓の前で泣かないでください」という詞が話題になった。平成18年(2006年)12月のNHK紅白歌合戦で人気に火がついてミリオンセラーに、翌年には日本レコード大賞作曲賞を受賞。
令和3年(2021年)12月8日午前8時46分、誤嚥性肺炎のため、北海道函館市内の病院で死去。75歳没。
作品リスト[編集]
小説・絵本[編集]
- 『にちようびだゾウ!』サンリード(創作えほん) 1983年
- 『ヴェクサシオン』文藝春秋、1987年 のち文庫、新風舎文庫
- 『尋ね人の時間』文藝春秋、1988年 のち文庫
- 『サンセット・ビーチ・ホテル』文藝春秋、1988年 のち文庫
- 『海辺の生活』文藝春秋、1991年
- 『カフカの外套』文藝春秋、1991年
- 『オンフルールの少年』マガジンハウス 1992年
- 『朝のパンセ』ラウル・デュフィ絵 ティビーエス・ブリタニカ 1993年
- 『エッフェル塔の黒猫』講談社 1999年
- 『黒い傷のある部屋』集英社 2000年
- 『カメラマンと犬』集英社 2002年
- 『月子』PHP研究所 2004年
- 『朱鷺のキンちゃん空を飛ぶ』佐竹美保絵 理論社 2005年
エッセイなど[編集]
- 『美女が来た! 男に勝とうとは思わないだから負けもしない』CBS・ソニー出版 1983年
- 『足し算の時代引き算の思想 対談集』PHP研究所 1990年 のち文庫
- 『環境ビデオの時代』主婦の友社 1990年
- 『サティ紀行 ノルマンディー・パリ音楽の旅』主婦の友社 1990年
- 『幸福論』PHP研究所 1992年 「幸せさがし」のち文庫
- 『森敦-月に還った人』文藝春秋 1992年
- 『新井満の人間交響楽』講談社 1995年
- 『私の小さな美術館』文藝春秋 1996年
- 『そこはかとなく』河出書房新社 1997年
- 『星になったサン=テグジュペリ』文春ネスコ 2000年
- 『千の風になって』講談社 2003年
- 『結婚おめでとう』PHP研究所 2004年
- 『死んだら風に生まれかわる』河出書房新社 2004年 のち朝日文庫
- 『死んだら星に生まれかわる』河出書房新社 2004年 のち朝日文庫
- 『新井満と語る風のごとく、自然体で』新風舎文庫 2004年
- 『新井満と語る威厳をもった老後と哀れな老後と』新風舎文庫 2004年
- 『お墓参りは楽しい』朝日新聞社 2005年 「お墓めぐりの旅」文庫
- 『この街で』黒井健絵 PHP研究所 2006年
- 『子どもにおくる般若心経』朝日新聞出版 2008年
- 『希望の木』大和出版 2011年
共著[編集]
- 『ハイジ紀行 ふたりで行く「アルプスの少女ハイジ」の旅』新井紀子共著 白泉社 1994年 のち講談社文庫
- 『木を植えた男を訪ねて ふたりで行く南仏プロヴァンスの旅』新井紀子 白泉社 1996年 のち講談社文庫
- 『ピーターラビット紀行 ふたりで行くイギリス湖水地方の旅』新井紀子 河出書房新社 2002年
- 『死の授業』NHK共著 講談社 2010年
翻訳[編集]
- 『般若心経 自由訳』朝日新聞社 2005年 のち文庫
- サムエル・ウルマン『青春とは』講談社 2005年
- ブライアン・ワイルドスミス『くまごろうのだいぼうけん』教育画劇 2005年
- ジョン・レノン、オノ・ヨーコ『イマジン』朝日新聞社 2006年 のち文庫
- 『老子 自由訳』朝日新聞社 2007年 のち文庫
- 『十牛図 自由訳』四季社 2007年
- 『良寛さんの愛語 自由訳』考古堂書店 2008年
- 『樂しみは 橘曙覧・独楽吟の世界』講談社 2008年
- 『良寛 自由訳』世界文化社 2009年
- 『良寛と貞心尼の恋歌 自由訳』考古堂 2011年
音楽作品[編集]
アルバム[編集]
- 組曲『月山』
- 1976年作品。森敦の第70回芥川賞受賞作である小説『月山』の一節を歌曲化したもの。
- 『アルファベット・アベニュー』
- 1976年作品。
- 『アデュー』
- 1977年作品。
- 『マンダーランド』(KING SKS-1015 CD:KICS-1308)
- 1978年作品。音楽アルバム。大瀧詠一作曲の『消防署の火事』が収録されている。2007年に初CD化。
- 『髪』
- 1982年作品。
- 『尋ね人の時間』
- 1989年作品。自作の小説をベースにした作品。
- 組曲『鳥海山』
- 1994年作品。
- 『千の風になって』
- 2003年作品。「千の風になって」の第1弾作品。
- 『千の風になって~再生~』
- 2004年作品。
- 『この街で』
- 2006年作品。
- 『啄木・組曲ふるさとの山に向かいて』
- 2007年作品。石川啄木の短歌を歌曲化したもの。
- 『千の風になって メモリアル盤』
- 2007年作品。
- 『プーさんの鼻のララバイ』
- 2008年作品。
- 『万葉恋歌 君待つと』
- 2009年作品。万葉集を歌曲化したもの。
- 新井満コレクション1『風神』
- 2009年作品。
シングル[編集]
- 『オクトーバー14・外は雨』
- 1976年作品。
- 『ワインカラーのときめき』
- 『ありふれた仲でなく』
- 1978年作品。
- 『時が過ぎて』
- 1978年作品。
- 『眼を閉じて』
- 1979年作品。
- 『展覧会で逢った女の子』
- 『髪』
- 1982年作品。作詞を小椋佳が担当。
- 『尋ね人の時間』
- 1989年作品。
- 『千の風になって』
- 『ふるさとの山に向かいて』
- 2006年作品。
校歌[編集]
- 浦和麗明高等学校…『心の翼ひろげて』
- 鶴岡市立あさひ小学校…『朝日がのぼる』
- 新潟市立万代高等学校…『旅立ちの時は、今』
- 上智福岡中学高等学校…『はばたけ ソフィアの鷲よ』
脚注[編集]