北陸 (列車)
北陸 HOKURIKU | |
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早朝の北陸線を走る北陸。 | |
概要 | |
種別 | 特急 |
運行開始 | 1975年(急行から格上げ) |
運行終了 | 2010年 |
運行事業者 | 国鉄⇒ JR東日本 JR西日本 |
路線 | |
走行路線 | 高崎線 上越線 信越本線 北陸本線 |
起点 | 上野駅 |
終点 | 金沢駅 |
その他 | |
使用車両 | 14系 20系 |
両数 | 8両(廃止時) |
北陸 (ほくりく)とは、上野駅から金沢駅を上越線経由で結んだ夜行列車の愛称である。
概要[編集]
1950年に上野駅と大阪駅を結ぶ急行列車に付けられた愛称が始まり。1975年に、同名の季節急行列車を定期格上げして誕生した[注 1]。上下両方とも朝6時台に終着駅に到着していたダイヤで、方向転換を行う長岡駅で時間調整も兼ねた運転停車を行っていた。
当初は20系を使用したが、1978年に、関西 - 九州間の寝台特急用客車の余剰を受け、途中駅での分割併合や非電化区間のない東日本のブルートレインとしては珍しく14系が使用されていた。昭和57年11月15日日本国有鉄道ダイヤ改正では同区間の急行列車も経由地が異なりながら14系に置き換えられ、ダイヤもほとんど変わらず、差異は座席車の有無のみという異常事態が起きた。
分割民営化後は北陸側でチェックアウトサービスが導入されたりもしたが、防犯上の理由から3年で廃止された。
また、「北斗星」や「あさかぜ」に倣い個室寝台車が充実された。
2010年、あっけなく廃止されてしまい、北陸新幹線金沢開業まで生き残ってくれるという多くのファンの期待を裏切った格好となった。
なお、定期運転終了後はJRバスも運行する夜行バスに経営資源を移す格好となり、北斗星やあけぼののように臨時運転で復活することはなかった。
編成表[編集]
号車数 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
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形式 | スハネフ14 | オハネ14 | スハネ14-750 | スハネフ14 | スハネ14-750 | オロネ14-700 | スハネ14-700 | スハネフ14 |
設備 | 開放式B寝台 | 開放式B寝台 | B寝台個室ソロ | 開放式B寝台 | B寝台個室ソロ | A寝台個室シングルDX | B寝台個室ソロ | 開放式B寝台 |
歴史[編集]
上野駅と北陸地方を上越線経由で結ぶ急行列車は上越線開業の頃から運転されていたが、1950年に上越・北陸本線経由で上野〜大阪間を直通する急行の愛称に「北陸」が採用された。この急行は金沢以西は昼行運行で、複数の需要を一つにまとめた感じの列車だった。
1959年には、上野〜金沢間運行となり、夜行特化の格好になった。1968年には、長野経由で上野〜金沢間を運行していた急行「黒部」を不定期の季節列車として吸収し、上越線経由の「北陸」は2往復となった。
停車駅の変遷[編集]
- :全列車停車
- X:一部停車、一部通過。色の濃さは、停車列車の比率に合わせている。>は東行、<は西行が停車。
- ─:通過
改正日 \駅名 |
金沢駅 | 高岡駅 | 富山駅 | 魚津駅 | 糸魚川駅 | 直江津駅 | 水上駅 | 高崎駅 | 大宮駅 | 上野駅 | 備考 |
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1978年10月改正 | > | < | 一日1往復 | ||||||||
2008年3月改正 | > | ― | 一日1往復 |
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ 定期急行列車も「能登」に改名して生き残ったが昭和57年11月15日日本国有鉄道ダイヤ改正で廃止。信越本線経由の「越前」を金沢発着に短縮して「能登」に改称したが、1997年9月から再び上越線経由となった。
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