八甲田 (列車)
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八甲田(はっこうだ)とは、かつて日本国有鉄道及び東日本旅客鉄道が運行していた急行列車である。
概要[編集]
東京都上野駅と青森駅を東北本線経由で結んでいた急行列車。名前の由来は、青森県の八甲田山。東北本線経由の夜行が寝台列車化されていく中、座席利用者のニーズに応える形で登場した[注 1]。実際に、全期間を通して編成中の自由席の比率が高めで、自由席で急行料金がタダになるワイド・ミニ周遊券利用者に人気があった。
東北新幹線上野開業直前は、下りは福島駅 - 青森駅間・上りは青森駅 - 仙台駅で夜行運行。首都圏着が真昼、首都圏発も19時台であり、仙台以南は急行「まつしま」増発分に相当した。そのため、福島 - 青森など東北地方内の夜間移動に適していた。並行して、上野 - 盛岡間に夜行電車急行「いわて」が同時期に運行された。一時仙台以北で寝台車も連結されたが、併結が深夜で、解結が早朝という異色列車だった。
東北新幹線上野開業後は福島県〜岩手県一関に夜行区間が移ったが、1980年代後半になり夜行の需要が落ち込んでくると、バイク搭載可能なMOTOトレインを連結するなどの活用が図られた。1988年に盛岡発着のらくちん号、1989年に青森発着のラ・フォーレ号といった高速バスが新設されると、オフシーズンの乗降実績に影響が出るようになり、1993年冬に臨時列車化された[注 2]。
沿革[編集]
- 1961年10月 - 運行開始。旧型客車を使用。
- 昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正 - 急行「三陸」を吸収して、大船渡線や八戸線との直通付属編成を併結した3階建て昼行気動車急行1往復も運行開始。
- 1970年10月 - 昼行気動車1往復が特急はつかりに格上げ。
- 1979年 - 12系に変更。
- 1985年3月 (東北新幹線上野開業に伴うダイヤ改正) - 14系へ置き換え。宇都宮以南の中距離電車(現・宇都宮線)の増発に充てるため、定期運転を止めた急行「十和田」から仙台以北のダイヤを継ぎ、東京と青森県南部地方との夜行移動に便利なダイヤとなったが、それまで約2年半可能だった仙台駅で最終/始発新幹線からの短時間での乗継利用が不可能となった。
- 1993年12月のJR東日本ダイヤ改正 - 定期運行を廃止。
- 1998年5月5日 - 最終臨時運転[1]。
編成表[編集]
- 凡例
- ★・・・指定席
- ●・・・寝台車
- 無印・・・自由席
改正 | 荷・郵 | 荷・郵 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1961.10 | マニ | ●オロネ10 | ★オロ61 | オロ61 | スハネ30 | ナハ | ナハ | ナハ | スハフ | スハ | スハフ | スハ | スハフ | 9〜12は 上野〜福島間増結。 | |
1980.10 | スニ41 | マニ | ★スハフ12 | オハ12 | オハ12 | スハフ12 | オハ12 | オハ12 | オハ12 | オハ12 | オハフ13 | ||||
1992.3 | ★スハフ14 | ★オハ14 | オハ14 | オハ14 | オハ14 | スハフ14 |
注[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
☆彡夜行列車☆彡 |