八甲田 (列車)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
5年間使用された12系

八甲田(はっこうだ)とは、かつて日本国有鉄道及び東日本旅客鉄道が運行していた急行列車である。

概要[編集]

東京都上野駅青森駅東北本線経由で結んでいた急行列車。名前の由来は、青森県八甲田山東北本線経由の夜行が寝台列車化されていく中、座席利用者のニーズに応える形で登場した[注 1]。実際に、全期間を通して編成中の自由席の比率が高めで、自由席で急行料金がタダになるワイド・ミニ周遊券利用者に人気があった。

東北新幹線上野開業直前は、下りは福島駅 - 青森駅間・上りは青森駅 - 仙台駅で夜行運行。首都圏着が真昼、首都圏発も19時台であり、仙台以南は急行「まつしま」増発分に相当した。そのため、福島 - 青森など東北地方内の夜間移動に適していた。並行して、上野 - 盛岡間に夜行電車急行「いわて」が同時期に運行された。一時仙台以北で寝台車も連結されたが、併結が深夜で、解結が早朝という異色列車だった。

東北新幹線上野開業後は福島県〜岩手県一関に夜行区間が移ったが、1980年代後半になり夜行の需要が落ち込んでくると、バイク搭載可能なMOTOトレインを連結するなどの活用が図られた。1988年に盛岡発着のらくちん号、1989年に青森発着のラ・フォーレ号といった高速バスが新設されると、オフシーズンの乗降実績に影響が出るようになり、1993年冬に臨時列車化された[注 2]

沿革[編集]

編成表[編集]

凡例
★・・・指定席
●・・・寝台車
無印・・・自由席
←上野          青森→
改正 荷・郵 荷・郵 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 備考
1961.10 マニ ●オロネ10 ★オロ61 オロ61 スハネ30 ナハ ナハ ナハ スハフ スハ スハフ スハ スハフ 9〜12は
上野〜福島間増結。
1980.10 スニ41 マニ ★スハフ12 オハ12 オハ12 スハフ12 オハ12 オハ12 オハ12 オハ12 オハフ13
1992.3 ★スハフ14 ★オハ14 オハ14 オハ14 オハ14 スハフ14

[編集]

  1. もっとも、ヨン・サン・トオ直前まで、上野 - 青森間を運行する夜行普通列車があり、出稼ぎ労働者などの通し利用も少なくなかった。
  2. 代替として、約1年ほど定期「はくつる」が2往復となっていた。

出典[編集]

関連項目[編集]


☆彡夜行列車☆彡
車両
国鉄型車両 旧型客車 - 国鉄20系客車 - 国鉄583系電車 - 国鉄14系客車 - 国鉄24系客車
JR車両 JR東日本E26系客車 - JR西日本・東海285系電車
東京口
特急
東京対九州・山陽 富士 - さくら - みずほ - はやぶさ - あさかぜ
東京対四国・山陰 紀伊 - サンライズ出雲 - 出雲 - いなば - サンライズ瀬戸 - 瀬戸
上野対東北・北海道 北斗星 - カシオペア - はくつる - 北星 - ゆうづる - あけぼの - 出羽 - 鳥海
上野対北陸 北陸
臨時 サンライズゆめ - 谷川岳山開き
急行
東京対大阪・九州 銀河 - 桜島・高千穂
上野対東北 天の川 - 新星 - 十和田 - 八甲田 - 津軽 - いわて - あづまばんだい
上野対信州・北陸 越前 - 能登 - 妙高
上野対新潟 佐渡
新宿対甲信 アルプス
臨時 シュプール - 尾瀬
快速・普通
東京対大垣 ムーンライトながら - 大垣夜行
新宿対甲信越 ムーンライト信州 - ムーンライトえちご - 山岳夜行 - 上越夜行
京阪・岡山口
特急
京阪・岡山対九州 あかつき - 安芸 - 月光 - なは - 彗星 - 明星
京阪対北陸・北海道 日本海 - トワイライトエクスプレス - つるぎ
急行
京阪対山陰 だいせん
京阪対北陸・長野 きたぐに - 立山 - ちくま
京阪対山陽・九州 雲仙 - 西海 - くにさき - 天草 - 屋久島 - 音戸
京阪神対四国連絡 鷲羽
臨時 シュプール - くろよん - アルペン
快速・普通
大阪対紀伊・名古屋 はやたま
京都対山陰 山陰
臨時 ムーンライト九州 - ムーンライト山陽 - ムーンライト八重垣
名古屋口
特急
名古屋対九州 金星
急行
名古屋対九州 阿蘇
名古屋対信州 きそ
名古屋対高山・北陸 のりくら
名古屋発紀伊方面 紀州
臨時 シュプール
快速
臨時 名古屋発紀伊方面 スターライト
陰陽連絡急行 ちどり
四国内急行 うわじま/いよ
九州口
特急・急行 さんべ - かいもん - ドリームつばめ - 日南 - ドリームにちりん
快速・普通 ながさき
北海道
特急・急行 はまなす - まりも - 利尻 - 大雪
快速・普通 からまつ - ミッドナイト