サンライズゆめ
サンライズゆめは、西日本旅客鉄道(JR西日本)・東海旅客鉄道(JR東海)・東日本旅客鉄道(JR東日本)が、東京駅 - 岡山駅・広島駅・下関駅間を東海道本線・山陽本線を経由で運転していた臨時寝台特急列車である。
概要[編集]
1998年にデビューした285系の予備編成を活用したもので、同年秋から運行を開始した。急行「銀河」の系譜を引くダイヤ設定となり、特急「あさかぜ」と違い「サンライズ瀬戸・出雲」より下りは後行、上りは先行のダイヤとなっていた[注釈 1]。
年間通して設定されていたが、2008年冬季を最後に全く設定されていない状態が続いている。285系の予備編成は「サンライズ出雲」の増発便に充てられるようになった。
松江・高松・姫路と異なり、広島は東京直通の新幹線がある一方で市街地から西郊に空港が移転後、新幹線の競争力が高く推移していることや、広島県内で下り新幹線初発より早い到着、上り新幹線最終より遅い発車にするために下りの時刻繰り上げや上りの時刻繰下げを行うと、岡山が早朝、深夜の通過となるダイヤとなることが、夜行列車が設定されない一因と考えられる。
運行概況[編集]
初シーズンは、下り東京発は岡山行(東京-大阪間については当時運行されていた臨時急行「銀河」81号のダイヤを活用)、上り東京行は広島発または下関発で運転された。同年冬には広島駅発着の設定とし停車駅を大きく減らして運転していた。2000年春には下りが広島行、上りは下関発となっていた。2006年夏季からは運行区間が上下ともに東京駅 - 広島駅間に統一された。
冬期および夏期の多客時や、ゴールデンウィークや秋期にも運行されたことがある。この列車は、予備編成1本の運用であることから、隔日の運行になることが多かった。
停車駅[編集]
東京駅 - 横浜駅 - 沼津駅 - 京都駅 - 新大阪駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 神戸駅 - 明石駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 倉敷駅 - 福山駅 - 尾道駅 - 三原駅 - 西条駅 - 広島駅 - 岩国駅 - 柳井駅 - 徳山駅 - 新山口駅 - 宇部駅 - 下関駅
- 運転時期により、停車しない駅があった。
使用車両・編成[編集]
「JR西日本285系電車#客室仕様」も参照
サンライズゆめ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
← 下関・広島 東京 →
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
JR西日本の後藤総合車両所および、JR東海の大垣車両区所属の285系電車7両編成で運転されていた。個室A寝台シングルデラックス」、個室B寝台「サンライズツイン」「シングルツイン」「シングル」「ソロ」、普通車指定席「ノビノビ座席」で組成し、3号車にはミニサロンが設けられている。
シャワー室は、3号車・4号車にあるが、4号車は個室A寝台利用客専用となっており、シャワーカードにより6分間利用することができる。個室A寝台利用客は車掌から配布されるシャワーカードで利用できるが、個室B寝台・ノビノビ座席利用客は、車掌から310円のシャワーカードを購入することにより、シャワー室を利用することができる。また、タオルと歯ブラシのアメニティセットも200円で車掌から購入することができる。
担当車掌区[編集]
関連項目[編集]
注釈[編集]
☆彡夜行列車☆彡 |