彗星 (列車)
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彗星
Suisei
Suisei
一ツ瀬川を渡る彗星号。 | |
種別 | 特急 |
運行事業者 | 日本国有鉄道⇒ JR九州 JR西日本 |
走行路線 | 東海道本線 山陽本線 日豊本線 |
起点駅 | 京都駅(2005) |
終着駅 | 南宮崎駅(2005) |
両数 | 4両(2005) |
使用車両 | 20系 24系 14系 |
運行開始年 | 1968年 |
廃止年 | 2005年 |
彗星 (すいせい)とは、かつて日本で運行されていた夜行寝台列車の愛称である。
概要[編集]
初代は東海道本線の東阪間の急行列車として運転した。後に寝台列車となり、国鉄オシ16形客車が連結された。
二代目は近畿方面から南宮崎駅・宮崎駅・都城駅を結ぶ寝台特急として、2005年まで運行された。一時期は5往復の大勢力を誇ったものの、末期は1往復(4両)にまで削減された。それでも彗星という名称は夜行列車にぴったりで、人気の高い列車である。そのせいか2020年にデビューしたウエストエクスプレス銀河には、彗星というフリースペースが有り、案内ロゴマークも旧彗星号のヘッドマークになっている。
大阪・神戸市内・姫路・岡山・福山と日豊線沿線を夜行で結ぶ役割を主に担っていた一方、大阪港と別府、宮崎(日向)港を結ぶフェリーと直接競合した。
停車駅[編集]
神戸駅停車、明石駅・三ノ宮駅通過が大きな特徴であった。かつては同様の停車パターンの列車が多かったが、実質的な神戸市の中心駅である三ノ宮停車に年々統一され、ついには神戸駅に停車する特急が彗星のみとなっていた。
2000年(平成12年)、門司まで彗星と「あかつき」が併結することで三ノ宮停車となり、神戸駅は通過となった。代わりに特急「はまかぜ」が神戸駅・三ノ宮駅とも停車となり、神戸駅が全特急通過駅に降格することは無かった。
1978年10月ダイヤ[編集]
一日3往復運行されていた。
- 下り
- 1号 新大阪→宮崎。大阪発18:34と早く、岡山あたりから乗るのが便利であった。
- 3号 新大阪→都城。宮崎着10:35と遅く、延岡あたりに行くのがちょうど良い時刻。
- 5号 新大阪→大分。大阪発、大分発ともちょうど良い時刻。
- 上り
- 2号 大分→新大阪。大分発19:05と早く、門司・下関あたりから乗るのが便利であった。
- 4号 都城→新大阪。宮崎発16:44と早く、大分あたりから乗るのが便利であった。
- 6号 宮崎→新大阪。宮崎発19:06と早く、延岡あたりから乗るのが便利であった。
停車駅は次の通り。
- 新大阪駅
- 大阪駅
- 神戸駅
- 姫路駅
- 岡山駅(下りは3本とも停車。上りは4,6号停車、2号通過)
- 倉敷駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは6号停車、2,4号通過)
- 福山駅(下りは1,3号停車、5号通過。上りは4,6号停車、2号通過)
- 尾道駅(下りは1,3号停車、5号通過。上りは6号停車、2,4号通過)
- 三原駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは6号停車、2,4号通過)
- 広島駅(下りは1,3号停車、5号通過。上りは2,6号停車、4号通過)
- 岩国駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
- 柳井駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
- 光駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全通過)
- 徳山駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
- 防府駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
- 小郡駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全通過)
- 宇部駅(下りは通過。上りは4号停車、2,6号通過)
- 小野田駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全通過)
- 下関駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全停車)
- 門司駅(下りは3,5号停車、1号通過。上りは2,4号停車、6号通過)
- 小倉駅(下りは全通過。上りは6号停車、2,4号通過)
- 中津駅(下りは3,5号停車、1号通過。上りは全停車)
- 宇佐駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
- 別府駅
- 大分駅
- 臼杵駅(下りは1号停車、3号通過。上りは6号停車、4号通過)
- 津久見駅(下りは3号停車、1号通過。上りは4号停車、6号通過)
- 佐伯駅
- 延岡駅
- 日向市駅
- 高鍋駅(下りは3号停車、1号通過。上りは4号停車、6号通過)
- 宮崎駅
- 都城駅
主要駅時刻表[編集]
1982年11月改正[編集]
沿革[編集]
- 1968年(ヨンサントオ) - 新大阪駅〜宮崎駅で運転開始。国鉄20系客車の一往復。
- 1970年 - 都城駅発着に延伸。
- 1972年 - 大分駅発着の1往復を国鉄14系客車および国鉄24系客車で増発、2往復に。
- 1973年 - 大分駅発着を2往復増発、4往復に(うち1往復はあかつきと併結)。
- 1974年 - 更に宮崎発着を1往復増発して5往復。20系が撤退、14系及び24系となる。
- 1975年 - 大分駅発着2往復を廃止し、3往復に縮小、2往復で国鉄583系電車の使用を開始。
- 1978年 - 大分駅発着の1往復を583系電車から25型客車に変更。
- 1980年 - 大分駅発着が廃止、2往復になる。583系使用の宮崎駅発着列車の南宮崎駅滞泊をやめ、「にちりん」への間合い運用を開始。
- 1984年 - 宮崎駅発着[注 1]および583系電車使用を廃止。都城駅発着の24系25型1往復のみとなる。
- 1986年 - 車両を、明星・あかつきの14系15型に変更。24系25型は「かいもん」、「日南」に転用。
- 1994年 - 車両をつるぎの24系25型に変更。14系15型は「だいせん」、「ちくま」に転用。
- 1995年 - 南宮崎駅発着に短縮。
- 2000年 - あかつきとの併結開始、14系15型に再び変更。
- 2005年 - 廃止。
類似・関連列車[編集]
富士もそうだが、ここでは取り扱わない。
- 夕月 (列車)
- 岡山 - 宮崎間で運行された臨時夜行特急列車。
- 急行「日南」
- 1975年3月9日まで、寝台編成と座席編成で役割を分け合う。日豊本線を都城まで運行したが、1975年3月10日から、大分で系統分割され、大分以北は下記の大分折り返しの急行「くにさき」に短縮し、愛称は日豊本線内急行(改正前の「青島」、「フェニックス」、「みやざき」および「日南」の大分以南運行分)に立て替え。
- 急行「くにさき」
- 1975年3月10日から1980年9月30日まで大阪発着の座席夜行急行として運転。
関連項目[編集]
注[編集]
☆彡夜行列車☆彡 |