彗星 (列車)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

彗星
Suisei
1280px-ED76 87 Suisei, Hitotuse River.jpg
一ツ瀬川を渡る彗星号。
概要
種別特急
運行開始1968年
運行終了2005年
運行事業者日本国有鉄道
JR九州
JR西日本
路線
走行路線東海道本線
山陽本線
日豊本線
起点京都駅(2005)
終点南宮崎駅(2005)
その他
使用車両20系
24系
14系
両数4両(2005)

彗星 (すいせい)とは、かつて日本で運行されていた夜行寝台列車の愛称である。

概要[編集]

初代は東海道本線の東阪間の急行列車として運転した。後に寝台列車となり、国鉄オシ16形客車が連結された。

二代目は近畿方面から南宮崎駅宮崎駅都城駅を結ぶ寝台特急として、2005年まで運行された。一時期は5往復の大勢力を誇ったものの、末期は1往復(4両)にまで削減された。それでも彗星という名称は夜行列車にぴったりで、人気の高い列車である。そのせいか2020年にデビューしたウエストエクスプレス銀河には、彗星というフリースペースが有り、案内ロゴマークも旧彗星号のヘッドマークになっている。

大阪・神戸市内・姫路・岡山・福山と日豊線沿線を夜行で結ぶ役割を主に担っていた一方、大阪港と別府、宮崎(日向)港を結ぶフェリーと直接競合した。

停車駅[編集]

神戸駅停車、明石駅三ノ宮駅通過が大きな特徴であった。かつては同様の停車パターンの列車が多かったが、実質的な神戸市の中心駅である三ノ宮停車に年々統一され、ついには神戸駅に停車する特急が彗星のみとなっていた。
2000年(平成12年)、門司まで彗星と「あかつき」が併結することで三ノ宮停車となり、神戸駅は通過となった。代わりに特急「はまかぜ」が神戸駅・三ノ宮駅とも停車となり、神戸駅が全特急通過駅に降格することは無かった。

1978年10月ダイヤ[編集]

一日3往復運行されていた。

下り
1号 新大阪→宮崎。大阪発18:34と早く、岡山あたりから乗るのが便利であった。
3号 新大阪→都城。宮崎着10:35と遅く、延岡あたりに行くのがちょうど良い時刻。
5号 新大阪→大分。大阪発、大分発ともちょうど良い時刻。
上り
2号 大分→新大阪。大分発19:05と早く、門司・下関あたりから乗るのが便利であった。
4号 都城→新大阪。宮崎発16:44と早く、大分あたりから乗るのが便利であった。
6号 宮崎→新大阪。宮崎発19:06と早く、延岡あたりから乗るのが便利であった。

停車駅は次の通り。

  • 新大阪駅
  • 大阪駅
  • 神戸駅
  • 姫路駅
  • 岡山駅(下りは3本とも停車。上りは4,6号停車、2号通過)
  • 倉敷駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは6号停車、2,4号通過)
  • 福山駅(下りは1,3号停車、5号通過。上りは4,6号停車、2号通過)
  • 尾道駅(下りは1,3号停車、5号通過。上りは6号停車、2,4号通過)
  • 三原駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは6号停車、2,4号通過)
  • 広島駅(下りは1,3号停車、5号通過。上りは2,6号停車、4号通過)
  • 岩国駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
  • 柳井駅(下りは1号停車、3,5号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
  • 光駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全通過)
  • 徳山駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
  • 防府駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
  • 小郡駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全通過)
  • 宇部駅(下りは通過。上りは4号停車、2,6号通過)
  • 小野田駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全通過)
  • 下関駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは全停車)
  • 門司駅(下りは3,5号停車、1号通過。上りは2,4号停車、6号通過)
  • 小倉駅(下りは全通過。上りは6号停車、2,4号通過)
  • 中津駅(下りは3,5号停車、1号通過。上りは全停車)
  • 宇佐駅(下りは5号停車、1,3号通過。上りは2号停車、4,6号通過)
  • 別府駅
  • 大分駅
  • 臼杵駅(下りは1号停車、3号通過。上りは6号停車、4号通過)
  • 津久見駅(下りは3号停車、1号通過。上りは4号停車、6号通過)
  • 佐伯駅
  • 延岡駅
  • 日向市駅
  • 高鍋駅(下りは3号停車、1号通過。上りは4号停車、6号通過)
  • 宮崎駅
  • 都城駅

主要駅時刻表[編集]

1982年11月改正[編集]

山陽線夜行時刻表 57.11改正.jpeg

沿革[編集]

  • 1968年(ヨンサントオ) - 新大阪駅宮崎駅で運転開始。国鉄20系客車の一往復。
  • 1970年 - 都城駅発着に延伸。
  • 1972年 - 大分駅発着の1往復を国鉄14系客車および国鉄24系客車で増発、2往復に。
  • 1973年 - 大分駅発着を2往復増発、4往復に(うち1往復はあかつきと併結)。
  • 1974年 - 更に宮崎発着を1往復増発して5往復。20系が撤退、14系及び24系となる。
  • 1975年 - 大分駅発着2往復を廃止し、3往復に縮小、2往復で国鉄583系電車の使用を開始。
  • 1978年 - 大分駅発着の1往復を583系電車から25型客車に変更。
  • 1980年 - 大分駅発着が廃止、2往復になる。583系使用の宮崎駅発着列車の南宮崎駅滞泊をやめ、「にちりん」への間合い運用を開始。
  • 1984年 - 宮崎駅発着[注 1]および583系電車使用を廃止。都城駅発着の24系25型1往復のみとなる。
  • 1986年 - 車両を、明星・あかつきの14系15型に変更。24系25型は「かいもん」、「日南」に転用。
  • 1994年 - 車両をつるぎの24系25型に変更。14系15型は「だいせん」、「ちくま」に転用。
  • 1995年 - 南宮崎駅発着に短縮。
  • 2000年 - あかつきとの併結開始、14系15型に再び変更。
  • 2005年 - 廃止。

類似・関連列車[編集]

富士もそうだが、ここでは取り扱わない。

  • 夕月 (列車)
岡山 - 宮崎間で運行された臨時夜行特急列車。
1975年3月9日まで、寝台編成と座席編成で役割を分け合う。日豊本線を都城まで運行したが、1975年3月10日から、大分で系統分割され、大分以北は下記の大分折り返しの急行「くにさき」に短縮し、愛称は日豊本線内急行(改正前の「青島」、「フェニックス」、「みやざき」および「日南」の大分以南運行分)に立て替え。
1975年3月10日から1980年9月30日まで大阪発着の座席夜行急行として運転。

関連項目[編集]

[編集]

  1. 宮崎駅発着列車の廃止で、広島駅で「彗星」の利用ができなくなった。


☆彡夜行列車☆彡
車両
国鉄型車両 旧型客車 - 国鉄20系客車 - 国鉄583系電車 - 国鉄14系客車 - 国鉄24系客車
JR車両 JR東日本E26系客車 - JR西日本・東海285系電車
東京口
特急
東京対九州・山陽 富士 - さくら - みずほ - はやぶさ - あさかぜ
東京対四国・山陰 紀伊 - サンライズ出雲 - 出雲 - いなば - サンライズ瀬戸 - 瀬戸
上野対東北・北海道 北斗星 - カシオペア - はくつる - 北星 - ゆうづる - あけぼの - 出羽 - 鳥海
上野対北陸 北陸
臨時 サンライズゆめ - 谷川岳山開き
急行
東京対大阪・九州 銀河 - 桜島・高千穂
上野対東北 天の川 - 新星 - 十和田 - 八甲田 - 津軽 - いわて - あづまばんだい
上野対信州・北陸 越前 - 能登 - 妙高
上野対新潟 佐渡
新宿対甲信 アルプス
臨時 シュプール - 尾瀬
快速・普通
東京対大垣 ムーンライトながら - 大垣夜行
新宿対甲信越 ムーンライト信州 - ムーンライトえちご - 山岳夜行 - 上越夜行
京阪・岡山口
特急
京阪・岡山対九州 あかつき - 安芸 - 月光 - なは - 彗星 - 明星
京阪対北陸・北海道 日本海 - トワイライトエクスプレス - つるぎ
急行
京阪対山陰 だいせん
京阪対北陸・長野 きたぐに - 立山 - ちくま
京阪対山陽・九州 雲仙 - 西海 - くにさき - 天草 - 屋久島 - 音戸
京阪神対四国連絡 鷲羽
臨時 シュプール - くろよん - アルペン
快速・普通
大阪対紀伊・名古屋 はやたま
京都対山陰 山陰
臨時 ムーンライト九州 - ムーンライト山陽 - ムーンライト八重垣
名古屋口
特急
名古屋対九州 金星
急行
名古屋対九州 阿蘇
名古屋対信州 きそ
名古屋対高山・北陸 のりくら
名古屋発紀伊方面 紀州
臨時 シュプール
快速
臨時 名古屋発紀伊方面 スターライト
陰陽連絡急行 ちどり
四国内急行 うわじま/いよ
九州口
特急・急行 さんべ - かいもん - ドリームつばめ - 日南 - ドリームにちりん
快速・普通 ながさき
北海道
特急・急行 はまなす - まりも - 利尻 - 大雪
快速・普通 からまつ - ミッドナイト