サンダーバード (列車)
Thunderbird
主力車両683系。 | |
種別 | 特急 |
運行事業者 | 西日本旅客鉄道 |
走行路線 | JR京都線 湖西線 北陸本線 |
起点駅 | 大阪 |
終着駅 | 敦賀 |
両数 | 9両又は12両 |
使用車両 | 681系 683系 |
運行開始年 | 1949年7月 (急行北陸) 1964年 (雷鳥) |
種別変更年 | 1995年 (速達別設定) |
外部リンク | JRおでかけネット |
サンダーバードは、東海道本線の大阪駅から、湖西線・北陸本線を経由し敦賀駅を結ぶ特急列車。なおこの項目ではその他北陸本線(近江塩津以北)・湖西線を運行した前身の雷鳥(らいちょう)などの昼行特急、急行列車についても記述する。
概要[編集]
2024年の北陸新幹線敦賀延伸に伴い、「サンダーバード」は敦賀発着となり、接続列車として、「ダイナスター」ではなく、「つるぎ」が敦賀に延長され、敦賀以北と接続する。
歴史[編集]
1995年に「スーパー雷鳥サンダーバード」として運行を開始し、1997年に現在の名称となり、2011年に従前の「雷鳥」を完全吸収した。初期は681系が使用されていたが、2015年に原則683系使用となった。雷鳥と共存していた時期は、ダイヤ乱れなどで485系が運用につくこともあり、鉄道ファンからはボンダバと呼ばれた。
北陸新幹線の金沢延伸時に東海道本線の大阪駅から、湖西線・北陸本線・IRいしかわ鉄道・七尾線を経由し金沢駅・和倉温泉駅を結ぶ特急列車となって、金沢・和倉温泉発着のみになり、富山駅・魚津駅や富山地方鉄道に乗り入れる列車が廃止されて、富山・新高岡は「つるぎ」との接続対応になった。
停車駅[編集]
- 現在
大阪駅・新大阪駅・〇高槻駅・京都駅・〇堅田駅・〇近江今津駅・敦賀駅
- 新幹線敦賀延伸前
停車駅のバリエーションが豊富[d 1]。
大阪駅・新大阪駅・〇高槻駅・京都駅・〇堅田駅・〇近江今津駅・〇敦賀駅・〇武生駅・〇鯖江駅・福井駅・〇芦原温泉駅・〇加賀温泉駅・〇小松駅・〇松任駅・金沢駅・〇津幡駅・羽咋駅・七尾駅・和倉温泉駅
- 停車駅注釈
- ↑ 〇印がある駅は、一部列車の停車だった。
関連列車[編集]
米原駅を経由した昼行急行は当該ページを参照。
雷鳥[編集]
当列車の前身に当たる列車。
1964年に新設された特別急行列車である。使用車両481系電車の完成が遅れたため予定より3ヶ月ほど遅れて登場した。名前の由来は立山連峰に生息する国の特別天然記念物の動物界鳥綱のライチョウから。急行列車を次々と吸収し、関西のL特急代表格と呼べる列車にもなった。1989年からは速達方の「スーパー雷鳥」も登場した。金沢駅だけでなくその奥まで運転される列車も多く設定され、臨時列車で長野発着もあった。
しかし2001年改正で新潟駅発着が北越に一部区間吸収され、スーパー雷鳥も廃止された。2000年代からはサンダーバードへの置き換えが進行し、2011年に雷鳥の愛称が消滅した。
使用車両[編集]
- 481系 - 初期に使用された。
- 485系 - 「雷鳥」のメイン車両であった。JR東日本所属・上沼垂色の3000番代も運用に入っていた。
- 489系 - 金沢所属で、特急白山の間合い運用であった。
- 583系 - 1985年まで間合い運用で雷鳥に充当されていた。
- 681系・683系 - 代走などで運用入りすることもあった。
ダイナスター[編集]
北陸新幹線接続で、「サンダーバード」や「しらさぎ」が運行されない下り早朝/上り夜間帯に金沢 - 福井間で2往復運行されていた特急列車。愛称は恐竜王国福井県に因み、恐竜の英訳のダイナソーとスターを組み合わせたもの。なお、平日には追加で敦賀 - 金沢間で「おはようエクスプレス」、「おやすみエクスプレス」も設定されていた。
2024年の北陸新幹線の敦賀延伸後、「つるぎ」と違い、残念にも北陸新幹線に愛称は引き継がれず、「はくたか」に格上げされる形で廃止。
急行 立山[編集]
上野〜長岡〜大阪間を直通し、富山以西は昼行時間帯で運行された急行「北陸」を1956年に系統分離し、大阪 - 富山間で設定された急行列車である。
当初は旧型客車で運行していたが、同一区間に国鉄471系電車を使用した急行「越山」が増発された。また、同一区間に夜行急行「金星」も登場した。
その後、客車急行は国鉄471系電車に置き換えられたが、これらの急行列車の愛称は昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正までに「立山」に統一。一部列車は大阪 - 糸魚川間の運行となり、富山地方鉄道への乗り入れも開始した。
湖西線開業後、関西 - 北陸定期急行では唯一湖西線経由となり、雷鳥を補う列車として推移。1982年に昼行列車2往復は、富山発着の雷鳥へ格上げされ、富山地方鉄道への乗り入れも終了した。
夜行1往復は、富山発着の季節列車として存続し、国鉄583系電車が使用された。昭和60年3月14日日本国有鉄道ダイヤ改正で廃止され、車両は「きたぐに」に転用された。
急行 はしだて、わかさ[編集]
敦賀以北で運行された小浜線直通の急行。
「わかさ」は福井着朝、福井発夕方のダイヤで県内往来のビジネス色が強かった。
「はしだて」は金沢発着の急行「あさしお」→「大社」を起源とし、1982年11月以降は福井発着で日中に宮津線の天橋立駅まで直通した。
1986年11月に福井直通の「わかさ」が廃止され、同時に「はしだて」も福井発のみの直通(敦賀まで普通列車)になった。
急行 加賀[編集]
大阪 - 金沢間を湖西線経由で運行した臨時客車急行。新幹線博多開業後は12系もしくは14系が使用された。1991年まで運行。
ちなみにヨン・サン・トオ以前は米原経由の定期電車急行の愛称だった。
関連項目[編集]
脚注[編集]
京阪神対北陸・東北地方 国鉄/JR 優等列車 |
日本海縦貫線の主なJR旅客列車 |
甲信越/岐阜の主な列車 |