三國連太郎
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三國 連太郎(みくに れんたろう、1923年1月20日 - 2013年4月14日)は、日本の俳優、映画監督。息子は俳優の佐藤浩市、孫は俳優の寛一郎。
プロフィール[編集]
概要[編集]
本名は佐藤 政雄(さとう まさお)。
旧制豆陽中学(現:静岡県立下田高等学校)中退。
松竹大船撮影所演技研究生を経て、松竹、東宝、日活、東映などに所属していた。
主な出演作品は『善魔』、『戦国無頼』、『太平洋の鷲』、『宮本武蔵』、『警察日記』、『ビルマの竪琴 第一部・第二部』、『異母兄弟』、『鷲と鷹』、『切腹』、『飢餓海峡』、『にっぽん泥棒物語』、『神々の深き欲望』、『襤褸の旗』、『金環蝕』、『犬神家の一族』、『八甲田山』、『復讐するは我にあり』、『マルサの女2』、『釣りバカ日誌』、『利休』、『息子』、『大河の一滴』
人物[編集]
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受賞[編集]
- ブルーリボン賞
- 毎日映画コンクール
- キネマ旬報賞
- 1965年:男優賞『にっぽん泥棒物』
- 1979年:助演男優賞『復讐するは我にあり』
- 1989年:主演男優賞『利休』
- 1991年:主演男優賞『息子』
- 報知映画賞
- 1979年:助演男優賞『復讐するは我にあり』
- 1989年:主演男優賞『利休』『釣りバカ日誌』
- 1984年:紫綬褒章
- 1987年:カンヌ国際映画祭 審査員賞『親鸞 白い道』
- 1989年:紀伊国屋演劇賞個人賞『ドレッサー』
- 日本アカデミー賞
- 1990年:最優秀主演男優賞『利休』『釣りバカ日誌』
- 1992年:最優秀主演男優賞『息子』
- 1996年:最優秀主演男優賞『三たびの海峡』
- 2013年:会長特別賞
- 1991年:日刊スポーツ映画大賞主演男優賞『息子』
- 日本映画批評家大賞
- 1991年:男優賞『息子』
- 2003年:ダイヤモンド大賞
- 1965年:ホワイトブロンズ賞 主演男優賞『飢餓海峡』
- 1992年:モンテカルロ・テレビ祭最優秀男優賞『冬の旅』
- 1993年:勲四等旭日小綬章
- 2007年:毎日芸術賞特別賞 『釣りバカ日誌』『北辰斜にさすところ』の演技で
- 2010年:山路ふみ子映画賞山路ふみ子文化財団特別賞
出演[編集]
映画[編集]
- 善魔(1951年、松竹) - 三國連太郎
- 少年期(1951年、松竹) - 下村先生
- 海の花火(1951年、松竹) - 矢吹毅
- 命美わし(1951年、松竹) - 寛一
- 稲妻草紙(1951年、松竹) - 船来源三郎
- 本日休診(1952年、松竹) - 勇作
- 戦国無頼(1952年、東宝)
- 上海の女(1952年、東宝)
- 美女と盗賊(1952年、大映)
- 夫婦(1953年、東宝) - 武村良太
- 妻(1953年、東宝) - 谷村忠
- 太平洋の鷲(1953年、東宝) - 政務参謀
- 赤線基地(1953年、東宝)
- さらばラバウル(1954年、東宝)
- 泥だらけの青春(1954年、日活) - 加地茂樹
- 宮本武蔵(1954年、東宝) - 本位田又八
- 警察日記(1955年、日活) - 花川巡査
- あした来る人(1955年、日活)
- ビルマの竪琴 第一部・第二部(1956年、日活) - 井上隊長
- 死の十字路(1956年、日活)
- ニコヨン物語(1956年、日活) - 大工の為さん
- 異母兄弟(1957年、独立映画) - 鬼頭範太郎
- 鷲と鷹(1957年、日活) - 佐々木
- 美徳のよろめき(1957年、日活)
- 風と女と旅鴉(1958年、東映)
- 夜の鼓(1958年、現代ぷろだくしょん) - 小倉彦九郎
- 森と湖のまつり(1958年、東映) - 大岩猛
- 荷車の歌(1959年、全国農村映画協会) - 茂市
- キクとイサム(1959年、松竹) - 新聞社の人
- 大いなる旅路(1960年、東映) - 岩見浩造
- 大いなる驀進(1960年、東映) - 松崎義人
- 宮本武蔵シリーズ(東映) - 沢庵宗彭
- 宮本武蔵(1961年)
- 宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年)
- 宮本武蔵 巌流島の決斗(1965年)
- 飼育(1961年、大宝) - 鷹野一正
- はだかっ子(1961年、東映) - 尾沢おじさん
- 二・二六事件 脱出(1962年、東映) - 速水友常
- 破戒(1962年、大映) - 猪子蓮太郎
- 切腹(1962年、松竹) - 斉藤勘解由
- 暗黒街最後の日(1962年、東映東京) - 芥川太郎
- 王将 (1962年、東映) - 坂田三吉
- 続・王将(1963年、東映) - 坂田三吉
- 無宿人別帳(1963年、松竹) - 新平
- 無法松の一生(1963年、東映) - 無法松/富島松五郎
- 陸軍残虐物語(1963年、東映) - 犬丸弥七
- 越後つついし親不知(1964年、東映) - 佐分権助
- 怪談(1965年、文芸プロダクションにんじんくらぶ) - 武士
- 飢餓海峡(1965年、東映) - 犬飼多吉
- にっぽん泥棒物語(1965年、東映) - 林田義助
- 脅迫(おどし)(1966年、東映) - 三沢営業部長
- 処刑の島(1966年、大映)
- 座頭市シリーズ
- 神々の深き欲望(1968年、日活) - 太根吉
- 新選組(1969年、東宝) - 芹沢鴨
- 野獣都市(1970年、東宝)
- 戦争と人間(日活) - 鴨田駒次郎
- 第一部 運命の序曲(1970年)
- 第二部 愛と悲しみの山河(1971年)
- 内海の輪(1971年、松竹) - 西田慶太郎
- 真剣勝負(1971年、東宝) - 宍戸梅軒
- 甦える大地(1971年、石原プロ / 松竹)
- 約束(1972年、斎藤プロ / 松竹) - 山室刑事
- 海軍特別年少兵(1972年、東宝) - 宮本吾市
- 旅の重さ(1972年、松竹) - 国太郎
- 藍より青く(1973年、松竹) - 田宮行義
- 戒厳令(1973年、ATG) - 北一輝
- 卑弥呼(1974年 ATG) - ナシメ
- 襤褸の旗(1974年) - 田中正造
- わが青春のとき(1975年、大映)
- 金環蝕(1975年、東宝) - 神谷直吉
- はだしのゲン(1976年、現代ぷろだくしょん)
- 妖婆(1976年、松竹) - 行者
- 犬神家の一族(1976年、東宝) - 犬神佐兵衛
- 八甲田山(1977年、東宝) - 山田正太郎
- 霧の旗(1977年、東宝) - 大塚欽三
- 皇帝のいない八月(1978年、松竹) - 江見為一郎
- 野性の証明(1978年、東映) - 大場一成
- 復讐するは我にあり(1979年、松竹) - 榎津鎮雄
- あゝ野麦峠(1979年、東宝) - 足立藤吉
- ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(1980年、ATG)
- ちゃんばらグラフィティー 斬る!(1981年、東映)
- セーラー服と機関銃(1981年、東映) - 三大寺一
- 未完の対局(1982年、東宝)
- 彩り河(1984年、松竹) - 下田忠雄
- 朽ちた手押し車(1984年) - 安田源吾
- きみが輝くとき(1985年、東宝東和)
- 人間の約束(1986年、東宝東和) - 森本亮作
- 土佐の泥繪師 繪金(1986年、前田プロ) -ナレーター
- 螢川(1987年、キネマ東京・日映 / 松竹) - 水島重竜
- マルサの女2(1988年、東宝) - 鬼沢鉄平
- 嵐が丘(1988年、西友・西武セゾングループ、MEDIACTUEL) - 東の荘高丸
- 釣りバカ日誌シリーズ(1988年 - 2009年、松竹) - 鈴木一之助(スーさん)
- 利休(1989年、松竹) - 千利休
- 息子(1991年、松竹) - 浅野昭男
- 豪姫(1992年、松竹 / 勅使河原プロ / テレビ朝日)
- ひかりごけ(1992年、ヘラルド・エース)
- 勝利者たち(1992年、円谷プロ / 東宝)
- 大病人(1993年、東宝) - 大病人
- 女ざかり(1994年、松竹) - 浦野十三
- 夏の庭 The Friends(1994年、ヘラルド・エース) - 傳法喜八
- 三たびの海峡(1995年、松竹)
- 美味しんぼ(1996年、松竹) - 海原雄山
- 生きたい(1999年、近代映画協会) - 山本安吉
- 虹の岬(1999年、東北新社 / 東宝)
- 大河の一滴(2001年、東宝)
- 風の絨毯(2003年) - 中田金太
- 北辰斜にさすところ(2007年、東京テアトル)
- 大鹿村騒動記(2011年、東映) - 津田義一
- わが母の記(2012年) - 隼人 ※遺作
テレビドラマ[編集]
- どたんば(1956年、NHK)
- 太陽の子(1961年、NET)
- お気に召すまま 第3話「天才の秘密」(1962年、NET)
- 東芝日曜劇場(TBS)
- 徳川家康(1964年、NET)
- 松本清張シリーズ(1965年 - 1966年、関西テレビ)
- 剣(1967年、日本テレビ)
- 戦国艶物語(淀君編)(1969年、ABC) - 豊臣秀吉
- 日本任侠伝 第1話「國定忠治」(1969年、NET) - 国定忠治
- 霧の旗(1969年、フジテレビ) - 大塚欽三
- わが父北斎(1970年、毎日放送)
- 必殺仕掛人 第6話「消す顔消される顔」(1972年、朝日放送) - 文殊屋多左衛門 役
- 別れの午後(1973年、TBS)
- 切腹団十郎(1974年、毎日放送)
- 青銅の花びら(1975年、毎日放送)
- 赤い運命(1976年、TBS)- 島崎栄次
- ご存知!女ねずみ小僧(1977年、フジテレビ) - 浮右衛門(男ねずみ)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 家族熱(1978年、TBS)
- 人はそれをスキャンダルという(1978年 - 1979年、大映テレビ / TBS)
- 火宅の人(1979年、日本テレビ)
- 額田女王(1980年、朝日放送) - 中臣鎌足
- 赤い死線(1980年、TBS)- 鈴木一之助
- 87分署シリーズ・裸の街(1980年6月9日、6月16日、フジテレビ)
- 木曜ゴールデンドラマ(読売テレビ)
- 「恐怖!パニック!!人喰熊 史上最大の惨劇 羆嵐」(1980年) - 山岡銀四郎
- 「五瓣の椿・復讐に燃える女の怨念」(1981年)
- 「父と娘 空白の18年・無期刑の殺人犯、いま仮釈放…」(1983年)
- 「赤い絆」(1984年、福岡放送)
- 「妻に捧げる」(1990年)
- 闇を斬れ(1981年、フジテレビ) - 田沼意次
- 関ヶ原(1981年、TBS) - 本多正信
- 私はタフな女(1981年、日本テレビ) - しげる
- 春が來た(1982年、テレビ朝日) - 周次
- 松本清張の黒革の手帖(1982年、テレビ朝日) - 楢林謙治
- リラックス〜松原克己の日常生活(1982年、関西テレビ)
- 女たちの大坂城(1983年、YTV) - 豊臣秀吉 役
- 月曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 「ザ・スキャンダル」(1983年)
- 火曜サスペンス劇場(日本テレビ)
- 「愛しき妻よさらば」(1983年)
- 「死者からの手紙」(1985年)
- 時代劇スペシャル 子連れ狼(1984年、フジテレビ) - 柳生烈堂
- ヨコハマ物語(1985年、日本テレビ)
- 庄内おんな風土記(1988年、NHK)
- 冬の旅〜ベルリン物語〜[1](1991年、NHK)
- 月曜ドラマスペシャル(TBS)
- 「ボディガード北へ」(1994年、北海道放送)
- ふたりでタンゴを(1999年、NHK) - 山田正太郎
- 老いてこそなお(2003年、NHK)
- 新幹線をつくった男たち(2004年、テレビ東京)
- 恍惚の人(2006年、日本テレビ)
- 松本喜三郎一家物語 〜おじいさんの台所〜(2007年、フジテレビ)
- 探そう!ニッポン人の忘れ物「ハッピーバースデー」(2009年、フジテレビ)
- 鬼平犯科帳スペシャル 一寸の虫(2011年、フジテレビ) - 船影の忠兵衛
ゲーム[編集]
- 玉繭物語(1998年) - 予言者・ギ 役
ドキュメンタリー[編集]
- 遠くへ行きたい(1987年5月、よみうりテレビ)
- いのちの響(1995年放送分、TBS)
- 世界わが心の旅 ベルリン・自由という名の哀しみ(1996年、NHK)
- 知るを楽しむ「人生の歩き方『三國連太郎・虚と実を生きる』」(2009年、NHK) - インタビュー
- ノンフィクションW「幻の映画『岸のない河』監督・三國連太郎の再生」(2009年10月12日、WOWOW)
- NHKスペシャル「ふしぎがり〜まど・みちお 百歳の詩〜」(2010年1月30日、NHK) - 朗読
CM[編集]
- 薩摩酒造 (1988年)
- 味の素AGF (1996年) - コーヒーギフト
- 全日本空輸 (2008年) - 息子の佐藤浩市と共演
- 皇潤 (2010年) - 八千草薫、西田敏行と共演しているバージョンあり
- JCBクレジットカード
著書[編集]
- 『白い道 法然・親鸞とその時代 (全3巻)』(毎日新聞社、1982年/講談社文庫、1986年)
- 『親鸞』(法蔵館、1987年)
- 『わが煩悩の火はもえて 親鸞へいたる道』(光文社カッパ・ブックス、1984年)
- 『親鸞に至る道』(光文社文庫、1987年/光文社知恵の森文庫、2010年)
- 『俳優X君への手紙』(明石書店、1985年)
- 『生きざま死にざま』(ロングセラーズ、2006年)
- 『親鸞から親鸞へ 現代文明へのまなざし』(藤原書店、1990年、新版2013年)。野間宏との対談・対話
- 『「芸能と差別」の深層』(解放出版社(上・下)、1997年/ちくま文庫、2005年)。沖浦和光との対談・対話
- 『風狂に生きる』(岩波書店、1999年)。梁石日との共著
写真集[編集]
展覧会[編集]
評伝[編集]
- 佐野眞一 『怪優伝 三國連太郎・死ぬまで演じつづけること』(講談社、2011年)
- 宇都宮直子 『別れの何が悲しいのですかと、三國連太郎は言った』(中央公論新社、2013年)
- 宇都宮直子 『三國連太郎、彷徨う魂へ』(文藝春秋、2020年)
監督作品[編集]
- 岸のない河(未完、1972年、自主制作) - 製作・監督・主演。37年のブランクを経て、完成を目指す姿を追ったドキュメンタリーが放送された[2]。
- 親鸞 白い道(1987年、松竹) - 原作・企画・脚本・監督・出演。
脚注[編集]
- ↑ 国際共同制作ドラマ 冬の旅 ベルリン物語 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
- ↑ ノンフィクションW『幻の映画「岸のない河」監督・三國連太郎の再生』WOWOW 2009年10月12日放送