近鉄7000系電車

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近鉄7000系電車(きんてつ7000けいでんしゃ)は、近鉄けいはんな線にて使用される近畿日本鉄道の鉄道車両の1形式。

概要[編集]

1984年の東大阪線(後のけいはんな線)開業に伴い1989年までに6連9本の54両が製造された。Osaka Metro中央線に乗り入れるために大手私鉄では初となる第三軌条方式を採用し、19m級、幅2950mmの全鋼製車体を持つ。なお、この車体幅は近鉄で最も広幅とされている。

内装はオレンジ色モケットのロングシートとされ、床にはブラウン系の敷物が敷かれている。

制御装置はGTO素子採用のVVVFで、奇数編成が三菱、偶数編成が日立となっている。ブレーキ方式は近鉄では珍しいナブテスコ製のHRDA電気指令式ブレーキを採用している。

台車はゴムブッシュ式のダイレクトマウント空気ばね台車を履く。

改造[編集]

2006年3月27日のけいはんな線延伸開業に伴いバリアフリー化改造や行先表示幕のLED化などが施され、2006年までに全車が完了した。

2020年頃からはVVVFをIGBT素子の新品に交換した車両も現れている。これは制御装置を原型のまま数十年以上大切に使い続ける近鉄では初めての出来事となり、その後、23000系のiL03編成が水没後に追随した。

運用[編集]

2021年現在、9本54両全車が東花園検車区東生駒車庫に配置され、7020系とともにコスモスクエア - 長田 - 学研奈良登美ヶ丘間の運用に充当される。

なお、製造から40年を経過しようとしているが、機器更新も一部が完了していることや、置き換えの噂が全くないことから大阪市高速電気軌道20系とは違い当面の間しばらくの活躍が期待される。

近い世代の車両[編集]

関連項目[編集]