JR東日本E501系電車
E501系 | |
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(大甕駅で撮影) | |
基本情報 | |
運用者 | JR東日本 |
製造年 | 1995年 |
製造数 | 60両 |
投入先 | 常磐線 水戸線 |
主要諸元 | |
編成 | 基本編成10両 付属編成5両 |
軌間 | 1067 mm |
電気方式 | 直流1500V 交流50Hz20000V |
制御方式 | VVVFインバータ制御 |
E501系電車(E501けいでんしゃ)は、JR東日本が所有する交直流電車で初の通勤列車である。
概要[編集]
常磐線は取手駅から先は交流電化のため従来の103系は入線出来ず、3ドアの415系による運転だった。しかし沿線開発が進み415系では混雑するようになった。それを解決するために初の交直流電車での通勤電車として製造された。
要は、これがあったから開発されたわけである。
車体[編集]
209系の車体を流用。但し交流機器が目立つ。ラインは緑と白。トイレを後から増設したため窓を埋めた跡がある。
車内[編集]
オールロングシート。モケットは背もたれが緑、座面が青のもの。走ルンですの例に漏れず、イスは硬く、またドアチャイムが壊れて不協和音となっている車両がある。というか編成が違うと明らかに音が変わる。2006年以降にトイレが取り付けられた[1]。
走行装置[編集]
更新前はドイツの企業・シーメンス製のVVVFインバータを搭載していた。これは発車時にメロディが鳴るもので、「ドレミファインバータ」などと呼ばれていたが、残念なことに機器更新で聞けなくなった。尚、京急2100形電車とは異なり停車時にも鳴っていた。
常磐快速線からの撤退[編集]
長らく常磐快速線で運用されていたが、転機が訪れる。つくばエクスプレスの開業、そしてそれに対抗するためのE531系の投入、そして特別快速の運行開始である。これにより上野駅発着の常磐線近郊列車はE531系のみとなり、E501系は常磐快速線から追い出されてしまった。その後はトイレを取り付け、基本編成は常磐線の土浦以北、付属編成は水戸線で運用されていた。しかし、交直切り換えの装置が劣化したことにより、水戸線にも入らなくなった。
その他[編集]
基本編成(10両)・付属編成(5両)とも4本配置・4本使用のため、検査時等の代走は基本的にE531系の付属編成が使用される。基本編成の代走にはE531系の付属編成2本連結した形で運用されるほか、E531系の基本編成が用いられることもある(この場合編成中のグリーン車は普通車扱いとなる)。グリーン車解放は鉄道ファンの中で「タダで乗れるグリーン車」を略して「タダグリ」と言われている。 E501系基本編成が充当される土浦駅発着の535M、576MにE531系基本編成代走が入ったときはグリーン車の運用が多い土浦駅~勝田駅の区間でもグリーン車に無料で乗れる。
2024年3月には5両編成の定期運用が消滅し、7月にはK751編成が廃車されるなど、徐々に活躍の場を狭めている。
出典[編集]
- ↑ 列車案内>在来線 E501系 JR東日本 2018年5月3日閲覧。
関連項目[編集]
- JR東日本E531系電車 - 後継車両。
- 米沢真理夫 - アイコンを当該形式にしていた。
外部リンク[編集]
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