JR東日本701系電車
JR東日本701系電車は、JR東日本が東北地区の交流電化区間用に製造した通勤型交流電車である。
概要[編集]
3ドアのステンレス製車体。インバータによるVVVF制御を行い、三相交流電動機を採用した。腰掛けは基本的にオールロングシートである。洋式トイレを採用した。日よけ幕は省略された。 (一部番台を除くが)東北地方で初めてのオールロングシートだったため、批判が続出したが地元民はいまは馴染んでる模様であり、後継のE721より座席が柔らかいこともあり、まあまあな人気がある。
番台区分[編集]
0番台[編集]
1993年、ED75牽引の客車列車が未だに残っていた秋田地区に導入された。N13編成までは3両固定編成、それ以降は2両編成でワンマン運転に対応している。合計で38本89両が製造されたが、N11、N12編成は、中間車のサハが2019年に廃車され、2両編成になっている。その後、踏切事故で前面を大破したN5編成が2020年に3両とも除籍廃車された。
基本的にはオールロングシートだが、N36編成からN38編成までは千鳥配置のセミクロスシートに交換されている。座席のモケットは緑色である。当初はパンタグラフはひし形だったが、現在では全車両がシングルアームに交換されている。
100番台[編集]
0番台に続いて、N101~N106までが秋田地区に導入された。N101は3両固定編成である。合計両数は13両となる。製造当初は下枠交差しきパンタグラフだった、山形新幹線延伸に伴い、山形駅~新庄駅が標準軌に変更されたため、秋田地区の運用に余裕ができ、N102~N106までがF2-102~F2-106として仙台に転属した。その際に、パンタグラフが菱形に交換された。その後、F2-102~F2-104とF2-106が秋田へ転属したが、N106が仙台に再び転属したので、仙台ではF2-105とF2-106の2編成体制となっている。
1000番台[編集]
仙台・盛岡に投入された。そのほかにも、IGRいわて銀河鉄道や青い森鉄道に譲渡された編成もある。オールロングシート&2両編成が基本だが、仙台所属のうちの4編成は4両固定編成だ。2両編成は38本存在し、合計両数は92両となる。
その後、2両1本が浸水事故からの復旧時に1500番台に改造され、2021年現在は青い森・IGRへの譲渡分を除くと66両の所帯となっている。
1500番台[編集]
仙台地区に投入された。第3セクター社製の車両にも1500番台の技術が使用されている。1000番台からの編入車を含めて2両編成18本の36両が在籍する。
5000番台[編集]
田沢湖線の普通列車に投入された標準軌対応車。10本20両の在籍。尾灯が窓上に配置される。これは下記の5500番台も同様である。
701系なのに全編成がセミクロスシートであることが最大の特徴。
5500番台[編集]
JR奥羽本線(山形線)に投入された標準軌対応車。9本18両の在籍。
他社向けの車両[編集]
青い森鉄道[編集]
- 青い森701系
新造車1編成(100番台)、JR東日本からの譲渡車両8編成(0番台)計2両×9編成(18両)が所属。
IGRいわて銀河鉄道[編集]
- IGR7000系
IGRいわて銀河鉄道線車両。新造車3編成(100番台)、JR東日本からの譲渡車両4編成(0番台)計2両×7編成(14両)が所属。
乗客からの評価[編集]
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当然のごとく、ロングシートであるがゆえに18きっぱーからの評判はよろしくないが、本系列はなんと過去に地元住民からも批判を受けたことがある。これはそれまで運転していた長大編成かつクロスシートの客車列車と比べて1列車辺りの大幅な座席数低下を招いたためである。
その後、一部車両にはセミクロス化が行われるなど少しずつ改善はなされているが、2019年現在でも本系列が秋田 - 青森間といった長距離運用に就く。
ただし、先述のようにE721系より座面が柔らかいことやこの辺と違いトイレは全編成についているのでその分まだマシである。また、2022年にはずっと向こうの会社に更に恐ろしい車両が現れており、これに比べるとずっと良い方である。
運用範囲[編集]
車体が軽量のためか、磐越西線の運用には入らない。
過去の運用範囲[編集]
関連項目[編集]
- 電車
- JR東日本E721系電車
- JR東海315系電車 - 同じくロングシートで酷評を買いそうと思われる車両。
- JR九州813系電車 - 本系列より悪名高い座席撤去車が多数存在。
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