JR東日本ENR-1000形保線機械
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JR東日本ENR-1000形保線機械(JRひがしにほんENR-1000がたほせんきかい)は、JR東日本などが保有する除雪用モーターカーのこと。
概要[編集]
従来の除雪機関車であったDD14やDE15、DD19などは老朽化が進み、早急な置き換えが求められていたが、車両の場合は操縦者免許を持つ乗務員が必要で、手間となっていた。
そこで除雪用の巨大モーターカーとして投入されたのがこのENR-1000である。
構造[編集]
全長25m級の箱型車体にロータリー装置と除雪装置の両方に切替可能な除雪装置を持つ。従来では複線型ラッセルの除雪装置前方に横圧がかかるという問題もあったが、右流れ形態、左流れ形態の両方に切り替えることを可能にしたことでこの問題を解決させている。
台車は新潟トランシスのNF02Dを履く。エンジンについてはカミンズ製の1000psエンジンQST30を1基搭載する。
なお、営業時間中の除雪も可能なように、ATSを備え、かつ短絡と絶縁の切り替えもできる。
配置[編集]
2006年より投入され、2021年現在はJR東日本に31両(うち標準軌用が4両)、あいの風とやま鉄道とJR北海道に1両ずつ、えちごトキめき鉄道に2両が配備されている。
なお、同様にDE15を大量に保有していたJR西日本は別設計でキヤ143形を導入し、本機は配備されていない。また、JR北海道は本機の設計変更車として、キヤ291形も2021年から保有している。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- “ENR-1000”. MCDB. 2022年5月1日確認。
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