JR東日本電車形(E991系)研修用機械
JR東日本電車形(E991系)研修用機械(ジェイアールひがしにほんでんしゃがた(E991けい)けんしゅうようきかい)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の社員現車訓練用の電車形機械である。
電車の形や同等の設備を整えるものの「電車」ではなく「機械」である。
概要[編集]
福島県白河市にある東日本旅客鉄道総合研修センターの研修用車両として、2000年に川崎重工業で4両が製造された。主に車両構造を学べるほか、車掌・運転士合同の列車防護訓練等にも活用されている。「E991系」と営業路線を走行する車両と同様の「車番」を表示しているが、製造以来現在まで「車籍」を保持したことはなく、保線用や除雪用のモーターカー等と同じ「作業用機械」の扱いで、厳密な意味での「鉄道車両」であったことはない。
JR東日本総合研修センター内にあるレールはJR本線とはつながっていないため(レール上の移動では)営業路線内に入線することもできない。また、3号車にはE501系と同様の集電装置を搭載しているが、研修施設内の架線に電流が流れていないことから自走は不可能である。そのため、モーターカーに牽引される。今までに一度だけ一般に公開されたことがある。
便宜上の車号 | |
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1号車 | クハE990-1 |
2号車 | モハE990-1 |
3号車 | モハE991-1 |
4号車 | クハE991-1 |
なお、1994年から1999年まで、E991系を名乗る車両(愛称:TRY-Z)が存在していたが、本車両とは無関係である。
外装[編集]
501系とほぼ同一の車体を持ち、JR東日本のコーポレートカラーである緑色の帯を巻いている。先頭車両の最前部の帯が鋭角に切られている点、前面帯がグラデーションになっている点、前面の行先表示器がLED式であることなどが特徴。
方向幕は実際の運行をイメージした行き先がある(行先対照表は209系0番台と同一)。
内装[編集]
車庫側3両は内壁が貼られず構体がむき出しになっており、それ以外の1両については209系同様のロングシート・FRP製内壁になっている。 所によっては実習用にクロスシート(廃車発生品)が置かれている。
関連項目[編集]
- JR東日本ENR-1000形保線機械 - 同じく無車籍。
JR JR東日本の鉄道車両 |