JR東日本E531系電車

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南千住駅を通過するE531系K470編成
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JR東日本E531系電車(じぇいあーるひがしにほんE531けいでんしゃ)とは、東日本旅客鉄道にて運用される近郊型交直流電車の1形式。

概要[編集]

21世紀に入ると403系や415系鋼製車の老朽化が進み、早急な置き換えが求められていた。さらにはつくばエクスプレスの開業に伴い当該路線への対抗策も行う必要があった。

そこで2005年より製造が開始されたのが本系列である。

また、常磐線では本形式の投入により特別快速の運転が開始されE501系は土浦以南の東京通勤圏から追い出され、土浦駅~水戸駅も1日1往復だけとなっている。

2021年3月にはK417編成が車と衝突・炎上し、特に損傷の激しかった初代クハE531-17が翌年2月に事故廃車された。E531系としては初の廃車である。

構造[編集]

車体はE231系に準じたステンレス車体であるが、同系列の近郊型と同様に前頭部には衝撃吸収構造が採用された。

車内はドアに化粧板が貼られていないこと以外はE233系3000番台に類似している。座席は暖色を基調としたモケットのセミクロスシートまたはロングシートで、これにより前者は0番台、後者は1000番台・2000番台に分けられる。

主電動機は出力140kWのMT75で後のE233系E129系にも使用されている。歯車比は16:97=6.06で、駆動方式はTD平行カルダン駆動。主制御装置はコンバータ×VVVFインバータ制御で日立製のIGBT素子となっている。ブレーキ方式は回生ブレーキ併用の電気指令式ブレーキで、全電気ブレーキや抑速ブレーキも備えている。これにより最高速度130km/hを確保した。

土浦以北では半自動ドア扱いとなるため、ドアボタンがあるが、コロナの流行期間中は半自動ドア扱いを停止していたためほとんど使用してなかった。ただし運転見合わせなどの非常時や長時間に渡る待ち合わせでは半自動扱いになる場合がある。[1]

ワンマン運転を行うときは発車するときに「発車します 電車から離れてください」の文面が日本語と英語で交互に流れる。 これはE721系などでも同一の文面が流れる。

番台別解説[編集]

0・1000・2000番台[編集]

2023年12月時点で5連33本と10連26本の425両が在籍する。当初10連にはグリーン車が組み込まれていなかったが、東海道高崎系統で好評だったためグリーン車の導入が決定。増備とともに中間付随車2両を抜いて他の編成に転用した。K423編成以降はグリーン車を組み込んだ状態で落成している。クハE531-17は2代目で、上述の事故廃車の代替。

2023年度中に5連についてはワンマン化改造が完了。また、付属編成のK451編成については赤電塗装となっている。

現在も製造が続いている。

3000・4000・5000番台[編集]

2015年より製造されている準耐寒・耐雪仕様のグループで、2016年度までに5連7本の計35両が落成した。0番台と共通運用だが、2020年3月以降に行われている東北本線でのワンマン運用は本区分が充当される。このためワンマン化改造は0番台に先行して完了している。

運用[編集]

全車両が勝田車両センターに所属している。E501系との運用は基本的に分けられている[2][3]。常磐線の上野 - 原ノ町間および水戸線全線、東北本線黒磯 -新白河[4]間、さらには上野東京ライン品川 - 上野間で運用される。ただし、10連については原則品川 - 高萩間に限られ[5]、5連の単独運用については上野 - 土浦間および上野東京ラインにおいて設定がない。

15両編成はホームの有効長が対応している品川土浦間だけの運転で、上野方面から15両で土浦以北の水戸方面へ向かう列車は土浦駅で増解結を行う。(土浦以北は一部の主要駅と神立駅中線を除いて15両の停車が不可能)

関連項目[編集]

近い世代の車両

脚注[編集]

  1. 水戸線で運転見合わせに遭遇したとき半自動扱いだった
  2. ただしダイヤ乱れや検査で代走することがある
  3. 勝田車運用表 - FC2ブログ
  4. ただし上り1本のみ白河駅始発で営業
  5. ただしE501系基本編成の予備車が0なのでE501系が検査の際、5連×2が組成されずに代走でいわきまで運用することがある。


JR JR東日本の鉄道車両
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検測車 E926形(East i)
「*」がある形式は国鉄から継承。右上に「廃」と書かれた形式はJR東日本には書類上存在しない。
データは2023年1月19日現在のもの。