豊田市
豊田市(とよたし)は、愛知県の西三河地方にある市。人口は約42万人であり、愛知県では名古屋市に次いで2番目である。
地理[編集]
中核市に指定されている。愛知県の自治体では豊田市、一宮市、豊橋市、岡崎市の4市が42万人から37万人でほぼ同等である。
かつては岡崎市が西三河地方の中心都市だったが、昨今は、行政や教育関係こそ、依然岡崎市の中枢性が高いが、人口や経済規模では豊田市は岡崎市を上回っている。
平成の大合併で西加茂郡藤岡町・小原村、東加茂郡足助町・下山村・旭町(一部は旧岐阜県恵那郡)・稲武町(元は北設楽郡)の4町2村を編入合併。稲武町が属する郡部が、北設楽郡→東加茂郡に変更され、稲武町が豊田市に合併されたことにより、豊田市は愛知県では一番広い面積の自治体となり、あまりにも広過ぎた市域となった。豊田市の面積は918.32km²となった。
固定電話の市外局番は全域「0565」。かつては、旧下山村が「0564」、旧稲武町が「05368」だったが統合され、県内の新城市や長野県飯田市と市内区域(MA)が隣接するようになった。
観光地は、トヨタ会館、トヨタ自動車工場、猿投アドベンチャーフィールドがある。
合併前の旧豊田市では、接する自治体は、長久手町、日進市、三好町、刈谷市、知立市、安城市、岡崎市、下山村、足助町、藤岡町、瀬戸市と接していた。
豊田市街は、合併前の旧豊田市では、豊田市中部~中南部に位置する。合併前の旧豊田市は、愛知県のほぼ中央部に位置する。
歴史[編集]
明治・大正期の西加茂郡挙母町では、製糸業が盛んだった。1937年(昭和12年)に豊田自動織機製作所自動車部が挙母町に移転して、トヨタ自動車工業(現在のトヨタ自動車)が設立された。
1951年(昭和26年)には挙母町が市制施行して挙母市(ころもし)となった。1959年(昭和34年)には挙母市が豊田市に改称したが、市名はトヨタ自動車に由来する。市名を改めたのは、漢字から読みが連想しにくいのと、読みが長野県の小諸市(こもろし)と似ていたためとされる。
高度経済成長期には自動車産業がますます発展。1960年代後半から70年にかけ、西加茂郡の猿投、碧海郡の高岡、上郷、東加茂郡の松平の4町を合併し、昭和の市域拡大を行い、愛知県の市では豊橋市の面積を超えた。
交通[編集]
鉄道[編集]
名鉄三河線、名鉄豊田線、愛知環状鉄道線が走っており、3路線の結節点として豊田市駅/新豊田駅がある。愛知高速交通(リニモ)東部丘陵線も北西部の区間で市内を走っている。トヨタ自動車の「岡多線の貨物輸送に協力しない」という陰謀に対し、当時スト続きでだらし無かった国鉄になす術が無かったため、JRの路線は通じていない。
バス[編集]
- 名鉄バスの豊田営業所があり、みよし、日進両市と東郷町との交通手段となっている。
- 国鉄バス第一号路線の岡多線(のちの瀬戸南線)が通過したことから、国鉄分民化まで瀬戸市と共に国鉄中部地方自動車局の拠点だった。
- 平成大合併で吸収合併した地域を中心に輸送実績が低下したため、コミュニティバス「とよたおいでんバス」を編成して、公共交通の維持に努めている。
道路[編集]
高速道路[編集]
国道[編集]
産業[編集]
現在の豊田市は大小のトヨタ系企業を多数抱える自動車産業都市である。2017年度(平成29年度)の豊田市の製造品出荷額等は14兆2,463億円である。愛知県内の自治体別順位では1981年(昭和56年)から37年連続第1位であり、全国の自治体別順位では2002年(平成14年)から16年連続第1位である。
トヨタの街の印象が強いが、市内にはキユーピーの主力工場がある。
特産品[編集]
- 特紡糸
- 洋ラン
- 茶
教育[編集]
大学[編集]
高等専門学校[編集]
高等学校[編集]
- 愛知県立豊田西高等学校 - 旧制挙母中以来の伝統校
- 愛知県立豊田東高等学校
- 愛知県立猿投農林高等学校
- 愛知県立足助高等学校
- 愛知県立松平高等学校
- 愛知県立豊田工科高等学校
- 愛知県立加茂丘高等学校
- 愛知県立豊田北高等学校
- 愛知県立衣台高等学校
- 愛知県立豊田南高等学校
- 愛知県立豊田高等学校
- 愛知県立豊野高等学校
- 杜若高等学校
- 豊田大谷高等学校
- ルネサンス豊田高等学校本校
年中行事[編集]
- 天下祭(1月下旬 - 2月上旬)
- 松平春まつり(4月中旬の土曜日・日曜日)
- 豊田おいでんまつり(7月最終の金曜日 - 日曜日)
- 猿投まつり(10月の第2土曜日・日曜日)
- 棒の手(10月の第2土曜日・日曜日)
- 挙母まつり(10月第3土曜日・日曜日)