青森県
青森県旗 | |
国 | 日本 |
地方 | 東北地方 |
人口 | 1,278,581 人 |
面積 | 9,645.64 km2 |
人口密度 | 133 人/km2 |
公式サイト | www |
備考 | 林檎生産量日本一 |
青森県(あおもりけん)は、日本の本州最北端に位置する寒ぅーい県である。県庁所在地は青森市。
概要[編集]
青森県は、本州の最北端に位置する県で、東北地方の地図だけ見せて県名を当てるクイズでは正解率の高い県である。旧令制国の陸奥国の北端から構成される。
県内の市町村数は40で、うち市は10、郡は8、22の町と8の村がある。県人口の52%は青森市、八戸市、弘前市に居住する。
林檎の生産量が日本一であり、県のシンボルも林檎の花である。
地理[編集]
県の人口は約130万人で、日本の総人口の約1%を占め、県面積は9,644km²で、国土の約2.5%を占める。県の人口は全国31位、面積は全国8位であり、なかなか広い面積がある。県域は東経139度30分から141度41分、北緯40度12分から41度33分の範囲に及ぶ。
世界遺産白神山地を有し、景勝地十和田湖をはじめ八甲田山、岩木山、下北半島の仏ヶ浦などの自然環境が数多く残されている。青森県の中央部には奥羽山脈が縦走し、西側の津軽地方と東側が南部地方(三八地方・上北地方・下北地方)ではそれぞれ異なる歴史や気候、文化、風土を持つ。
隣接する県[編集]
南に岩手県、秋田県が隣接し、津軽海峡を渡った北に北海道が位置する。東に太平洋、西に日本海が面する。
地形[編集]
- 半島
- 山脈、山地
- 山、丘
- 平野、台地
- 河川
- 湖沼
- 岬、崎
- 島
- 海峡、湾港、海岸
産業[編集]
農業[編集]
青森県は全国有数の農業生産県であり、食料自給率はカロリーベースで118%である。主要な出荷品目はリンゴ、ナガイモ、ニンニクが全国一の生産量である。漁業においても全国有数の水揚高を誇る八戸港があり、サバ、イカが国内一の水揚げがあり、全国に出荷されている。
工業[編集]
県南部では国策で建設された八戸臨海工業地帯があり、火力発電所、製紙工場、電気機器工場、造船所およびその関連産業が立地する。下北半島ではむつ小川原湖周辺に国家事業の原子力関連施設の建設が続いている。核燃料サイクル施設や国際原子力機関のITER関連施設、原子力発電所が立地し、県内主要企業の日本原燃が本社を置く。他に、県内には国内で最大級の風力発電施設がある。
就業支援[編集]
県の失業率は6.1%(2010年 モデル推計値)で、ドイツ(2011年)と同じ値である。県民の平均年収は247.6万円(2008年 現金付与額)。2011年現在の県の有効求人倍率は、0.42倍で、都市別では高い順に、八戸(0.51倍)、青森(0.48倍)、野辺地(0.48倍)、弘前(0.42倍。県では2005年から2008年までの平均の社会減数が9,263人の転出超過で高校卒業時に約5600人が転出、大学卒業時の転出は2270人である。20歳から24歳の転出理由の60.7%は他県への就職を理由としている青森県は2004年に青森県若年者就職支援センター(ジョブカフェあおもり)を設置し、高校生から40歳までを対象として、青森、八戸、弘前、むつで就労支援を実施している。
企業[編集]
交通[編集]
鉄道[編集]
- 東北新幹線が、新青森駅から東京駅まで最短2時間59分で結び、北海道新幹線が通じる。
- JR在来線は奥羽本線、津軽線、海峡線(青函トンネルにより貨物列車が北海道と結ぶ)、五能線、大湊線、八戸線が通じる。
- 三セク線は並行在来線の青い森鉄道線が通じる。
- 民鉄線は弘南鉄道(弘南線・大鰐線)、津軽鉄道が通じる。
廃線[編集]
高速道路[編集]
一般道路[編集]
航空[編集]
船舶[編集]
青森港と函館港、八戸港と苫小牧港を結ぶカーフェリー、および八戸港から国際コンテナ航路が就航している。
文化[編集]
メディア[編集]
施設[編集]
青森県舞台の作品[編集]
スポーツ[編集]
サッカー[編集]
- ヴァンラーレ八戸 (J3)
- ラインメール青森 (J3ライセンス保持)
- 青森山田高校 - 1997年以降、全国高等学校サッカー選手権大会に出場を続けている。3度の全国制覇を達成 (2016・2018・2021) 。
野球[編集]
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- 青森県立三沢高等学校 - 1968、1969年に連続出場。特に1969年はエース太田幸司を擁して決勝に進出。再試合まで持ち込むも、惜しくも深紅の優勝旗を逃した。
祭り・遺跡[編集]
祭りは青森ねぶた祭、弘前ねぷたまつり、五所川原立佞武多、八戸三社大祭などが有名である。県内では縄文時代の遺跡が数多く出土し、三内丸山遺跡(青森市)や二ツ森貝塚、是川遺跡(八戸市)などで住居や土器および土偶が発見されている。
近代以降の年表[編集]
明治 - 昭和初期(戦前)[編集]
- 1868年11月 旧暦9月、野辺地戦争。野辺地で弘前藩兵と盛岡藩兵・八戸藩兵とが交戦
- 1871年7月 廃藩置県。現在の青森県域には、旧藩を引き継いだ弘前県、黒石県、斗南県、七戸県、八戸県が成立
- 1871年9月 弘前県、黒石県、斗南県、七戸県、八戸県、館県の合併により、弘前県が成立するが、その直後、県庁が弘前から青森に移ったことで、青森県と改称。歩兵第5連隊、青森に駐屯。
- 1872年10月 福島郡など(旧館県)が開拓使に移管
- 1875年4月 内務省勧業寮から県庁にリンゴ苗木3本配付
- 1876年 明治天皇巡幸
- 1876年5月 二戸郡を岩手県に移管して現在の県域が確定
- 1886年 亀ヶ岡遺跡で遮光器土偶が出土
- 1889年4月1日 - 中津軽郡弘前が市制施行し、弘前市となる
- 1891年1月 青森駅が開業(東北本線 上野-青森 全線開通)
- 1896年 第8師団弘前に駐屯
- 1898年4月1日 - 東津軽郡青森町が市制施行し、青森市となる
- 1902年1月 八甲田雪中行軍遭難事件。歩兵第5連隊第2大隊210名が八甲田山で遭難。死者199名。
- 1908年3月 青函連絡船の運航が始まる
- 1922年3月 「小湊のハクチョウおよびその渡来地」が天然記念物に指定(1952年3月に特別天然記念物に指定)
- 1928年4月 「十和田湖および奥入瀬渓流」が名勝および天然記念物に指定(1952年3月に特別名勝および天然記念物に指定)
- 1929年5月1日 - 三戸郡八戸町・小中野町・湊町・鮫村が合併・市制施行し、八戸市となる
- 1930年9月 米国の太平洋横断機タコマ市号、三沢淋代海岸から出発したが東通村尻労に引き返す
- 1931年10月 米国の太平洋横断機ミス・ビードル号、三沢淋代海岸から出発し合衆国ワシントン州ウェナッチに着陸。世界初の太平洋無着陸横断飛行。
- 1936年2月 十和田国立公園(現:十和田八幡平国立公園)が設立
- 1945年3月 赤石川で雪泥流が発生。鯵ヶ沢町大然地区で死者87名、流出家屋20棟。
- 1945年7月 青森大空襲、また八戸、三沢、大湊などでも空襲、青函連絡船7隻沈没、青森大空襲での死傷者1769名
昭和戦後[編集]
- 1945年9月 米第7艦隊、大湊に入港(8日)。米陸軍、旧日本海軍三沢飛行場を接収して三沢基地に。
- 1952年1月 三沢空港が営業開始(1965年 - 1975年は運航休止し、八戸飛行場において代替運航)
- 1953年11月 櫛引八幡宮所有の鎧・兜2領が国宝に指定
- 1954年4月 青森発上野行き夜行列車、通称:集団就職列車が運行開始(1975年3月廃止)
- 1960年5月 チリ地震津波が来襲。県内で死者3名、負傷者3名、家屋全壊24棟、家屋半壊91棟。八戸市での浸水家屋3,000余棟。
- 1961年3月 青函トンネル着工
- 1962年4月 藤崎町にあった農林水産省園芸試験場東北支場で育成された新種リンゴを「ふじ」として品種登録する
- 1963年4月 むつ製鉄株式会社設立(国策会社)
- 1964年9月 津軽華子が義宮正仁親王と結婚
- 1965年4月 むつ製鉄事業化断念
- 1965年6月 青森空港営業開始
- 1965年 県内のリンゴ生産量572,100t(歴代最高。その後は400,000t台/年で推移)
- 1966年 八戸漁港の水揚量が日本一を記録(以降、3年連続日本一を記録)
- 1967年 科学技術庁、大湊港を原子力船母港に決定
- 1968年5月 十勝沖地震が発生。県内で、死者・行方不明者48名、建物全壊646棟、半壊2,885棟、津波による建物浸水529棟。
- 1971年4月 むつ小川原開発会社設立
- 1972年6月 むつ小川原開発第1次基本計画が策定。同年12月より用地買収開始。
- 1973年 県内のホタテ水揚量のうち、初めて養殖ホタテが地まきホタテの水揚量を上回る(その後は養殖ホタテが主流)
- 1974年 県外への出稼労働者80,486人(歴代最高。その後は漸減)
- 1975年8月 岩木山蔵助沢で土石流が発生。岩木町(現:弘前市)百沢地区で死者22名、重軽傷者31名、全壊流出家屋17戸、半壊9戸。
- 1979年9月 東北自動車道青森ICが開業(東北自動車道全線開通は1987年9月)
- 1980年 車力ミサイル基地発足
- 1980年5月 むつ小川原国家石油備蓄基地着工
- 1983年5月 日本海中部地震が発生。県内で、死者17名、負傷者25名、建物全壊447棟、半壊865棟、津波による建物浸水62棟。
- 1983年 県人口1,529,269人(歴代最高。その後は漸減)
- 1985年 核燃料サイクル施設、六ヶ所村に立地決定
- 1985年 米空軍三沢基地へのF-16戦闘機配置が開始
- 1985年3月 青函トンネル本坑貫通
- 1985年夏 冷夏、青森県の作況指数は47
- 1985年9月 むつ小川原国家石油備蓄基地完成
- 1986年11月 八戸自動車道八戸ICが開業(東北自動車道との接続は1989年9月)
- 1987年7月 現在の青森空港が供用開始
- 1988年3月 青函トンネル営業開始。これに伴い青函連絡船営業廃止。
- 1988年 7月9日から9月18日まで青函トンネル開通記念博覧会が行われた。マスコットは「シャコちゃん」。エアドームの愛称は「夢来ちゃん」。
- 1988年10月 ウラン濃縮工場着工
平成[編集]
- 1991年9月 台風19号によるリンゴ落下(被害面積22,400ha)。最大瞬間風速は青森市で53.9m/s。
- 1992年 原子力船むつ解体
- 1992年4月 三内丸山遺跡発掘調査開始
- 1992年3月 ウラン濃縮工場操業開始
- 1993年4月 核燃料再処理工場着工
- 1993年夏 冷夏、青森県の作況指数は28、とくに太平洋側は皆無作
- 1993年12月 白神山地、ユネスコ世界遺産に登録
- 1994年8月 三内丸山遺跡の永久保存と活用が決定
- 1994年8月 八戸港に国際定期コンテナ航路(東南アジア航路)が開設
- 1994年12月 三陸はるか沖地震が発生。県内で、死者3名、負傷者783名、住家全壊72棟、半壊427棟。
- 1995年4月 青森空港にソウル線とハバロフスク線が開設される
- 1997年3月 三内丸山遺跡が史跡に指定(2000年11月に特別史跡に指定)
- 1997年6月 是川遺跡 から出土した合掌土偶が重要文化財に指定(2009年7月に国宝に指定)
- 1997年10月 第1回北東北知事サミット、十和田湖で開催
- 2000年10月 第4回北海道・北東北知事サミット、黒石市内で開催
- 2000年11月 岩手・青森県警察合同捜査本部による青森・岩手県境の産業廃棄物不法投棄の強制捜査
- 2001年8月 弘前市で全国高等学校ファッションデザイン選手権大会(通称:ファッション甲子園)が開催(以後、毎年開催)
- 2001年10月 青森県住宅供給公社巨額横領事件が仙台国税局の税務調査において発覚
- 2002年12月 東北新幹線盛岡 - 八戸駅間開業
- 2002年12月 同日、東北本線目時 - 八戸間を第三セクター青い森鉄道に移管
- 2003年2月 2003年アジア冬季競技大会開催
- 2005年11月 仏沼がラムサール条約に登録される
- 2006年1月 - 2月 平成18年豪雪の被害を受ける
- 2008年12月 十和田湖湖面の青森・秋田県境が確定。青森県の県境が確定。
- 2009年1月 県内の縄文遺跡が、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」としてユネスコ世界遺産の暫定一覧表に記載
- 2010年12月 東北新幹線八戸 - 新青森駅間開業。東北新幹線全線開通
- 2010年12月 同日、東北本線八戸 - 青森駅間を第三セクター青い森鉄道に移管
- 2011年3月11日 - 東北地方太平洋沖地震が発生。死者3名。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
日本の都道府県一覧 |