JR東日本EV-E801系電車
EV-E801系電車(イーブイ-イー801けいでんしゃ)とは、JR東日本が導入した蓄電池電車である。愛称は「ACCUM(アキュム)」。
登場の経緯[編集]
JR東日本では次世代エネルギーの車両として、EV-E301系を烏山線向けに量産し運用に就かせていたが、交流電化、および寒冷地向けの蓄電池システムの実証実験線区として男鹿線を選定し、JR九州にてすでに実績のあるBEC819系DENCHAをベースに50Hz用にカスタマイズして本系列を2017年から投入することになった。
車両概説[編集]
ほぼBEC819系に準じ、日立製作所製のA-trainタイプの片側3ドアアルミ車体を採用。
デザインは秋田のなまはげをイメージしたものとされ、制御電動車はジジナマハゲの赤、制御車はババナマハゲの青がベースカラーとなった。
前照灯、尾灯はBEC819系と異なり窓上に設置された。貫通扉は当初より設置されているが、貫通幌は、第1編成のみ第2編成が登場してから設置された。
内装はオールロングシートで、機器室はEV-E801形に集中搭載し、EV-E800形に車いす対応トイレを備える。
主要機器・主回路構成はBEC819系に準じ、コンバータ×IGBT-VVVFインバータ制御を採用。台車は205系や211系で実績のある。円錐積層ゴム式ボルスタレス台車DT85系を採用している。
運用[編集]
当初は1本2両のみを投入し、2017年のダイヤ改正から秋田 - 男鹿間で運用を開始した。2021年には5本を追加投入し、男鹿線のキハ40をすべて淘汰した。2024年3月現在も奥羽本線・男鹿線の秋田 - 男鹿間にて運用される。その一方、五能線の東能代〜能代間、川部〜五所川原間や花輪線の大館〜大滝温泉間などといった男鹿線同様に平坦非電化区間跨りの運用やJR水戸線のように極めて短い直流区間でパンタグラフを下ろして自走する交直跨り区間への投入がされてない。
関連項目[編集]
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