リトアニア共和国

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国旗

リトアニア共和国(リトアニアきょうわこく、LithuaniaLT))とは、ヨーロッパ北東部の国家である。政体共和制。国土面積は6万5000平方キロ(日本北海道の8.4割)。人口2011年の時点で353万6000人。人口密度は54.1人/㎢。首都ビリニュス。国名の由来はリトアニア人の名にちなむとされ、元来は国土を縦貫するネマン川流域の古称である「リエタ(流れ、水を意味する)」から転訛したものとする説が有力視されている。なお、リトアニア人は自国のことを「リエトゥバ」と呼んでいる。

概要[編集]

歴史[編集]

13世紀ドイツ騎士団の侵攻が開始されるが、これに対してこの地域にリトアニア大公国が建国されて抵抗する。14世紀になると有能な君主にも恵まれたこの国は、当時の東欧諸国の中でも最大の国家に成長して発展した。1569年ポーランド王国と合体する。しかし1795年ロシア帝国をはじめとしたポーランド分割によって、ロシア領として併合された。

1917年ロシア革命が勃発してロシア帝国が倒れると、1920年に独立を達成する。だが、第2次世界大戦が開始されると、ナチス・ドイツアドルフ・ヒトラーと独ソ密約を結んだソ連ヨシフ・スターリンによって強制的に併合されてしまう。なお、第2次世界大戦中に当時のリトアニアの首都であったカウナスにあった日本領事館に勤務していた杉原千畝領事代理が、ナチス・ドイツの迫害から逃れようとするユダヤ人およそ6000人に対して、日本通過の査証を発行して、アメリカ合衆国など第3国への亡命に尽力した「命のビザ」ゆかりの国でも知られている。現在、領事館跡はスギハラ記念館として保存され、現在の首都であるビリニュス郊外には「スギハラ通り」の地名も杉原にちなんで名付けられて存在している。

その後はソ連の構成国として工業化が進み、経済も発展したが、次第にソ連からの独立を求める声が上がりだし、1988年には民族組織・サユデイスの結成によって独立運動が一気に高まった。1990年に即時独立を宣言し、1991年2月9日に独立を問う事実上の国民投票が実施され、独立支持票が約9割を占めて、旧ソ連で初めて国民総意として独立の意思を表明する。9月6日にソ連中枢でクーデター騒動が勃発したのを機に、51年ぶりに独立を回復した。独立からわずか11日後の9月17日には、国連に加盟している。

1992年、独立後に初となる総選挙が行なわれ、性急な経済改革に対する不安から旧共産党系の民主労働党が勝利し、独立の原動力となったはずのサユデイスが惨敗するという事態になる。1993年2月には初の大統領選挙を実施し、8月にはロシアがリトアニアに駐留させていた15万の軍隊を完全に撤退させた。2001年世界貿易機関WTO)に、2004年3月北大西洋条約機構NATO)に、5月には欧州連合EU)にそれぞれ加盟する。2009年7月にはリトアニア初の女性大統領であるダリア・グリバウスカイテが誕生した。

地理について[編集]

バルト3国のうち、最南部に位置する。国土の大半は標高200メートル以下の平地であるが、東部の国境には高地がある。気候は海洋性気候で比較的温和であり、降水量は夏季に集中している。

首都・ビリニュスの年平均気温は6度で、最高気温が7月の16.9度、最低気温は1月のマイナス7.4度であり、年間降水量は620ミリである。

経済について[編集]

この国はソ連時代から家電やエレクトロニクスなどの先端技術が盛んであり、現在ではバイオテクノロジーレーザー産業が中心に工業化、技術が高い。ただ、従来よりエネルギー資源の大半をソ連やロシアに依存していたため、現在ではEU中心型への貿易体質に転換をしている。また、旧ソ連の時代にはラトビア共和国と共に最も工業化の進んだ地域であった。

ただし、独立運動がバルト3国の中で最も性急で過激であり、急激な国家建設を行なったことが逆に仇となった。ソ連から独立した後は経済の急激な悪化からこの国では自殺率が急上昇した。欧州連合(EU)に加盟してからは経済に一定の安定が見られて自殺率も減少したものの、それでも人口10万人当たりの自殺者数は2009年の統計では31.5人で世界最悪を記録している(ちなみに日本の同年の同統計では24.9人で世界第5位)。

宗教[編集]

住民[編集]

  • リトアニア人が84パーセント。
  • ポーランド人が7パーセント。

言語[編集]

通貨単位[編集]

国内総生産[編集]

  • 1人当たり国内総生産は1万1044米ドル(2010年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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潜在的加盟候補国ボスニア・ヘルツェゴヴィナ国旗.png ボスニア・ヘルツェゴヴィナ / コソボ国旗.png コソボ / モルドバ国旗.png モルドバ
元・加盟国イギリス国旗.png イギリス(1973年 - 2020年)