大韓民国
大韓民国(だいかんみんこく、대한민국、Republic of Korea)は、朝鮮半島の軍事境界線(厳密に言えば現在は38度線以南ではない)にある国家。韓国とは韓族(偉大な民族を意味する)の名前から取られたものである。
目次
概要[編集]
国土面積は100,210km²。朝鮮民主主義人民共和国と軍事境界線を挟んで国境を接している。日本海で日本、黄海で中華人民共和国とも海でそれぞれ国境を接している。首都はソウル。人口は5130万人。主要言語は韓国語。通貨単位はウォン。
宗教[編集]
住民[編集]
- 朝鮮民族が99パーセント。
国内総生産[編集]
- 1人当たり国内総生産は2010年の時点で2万591ドル。
歴史[編集]
1945年9月2日、第二次世界大戦終結に伴って朝鮮半島北部(38度線以北)をソビエト社会主義共和国連邦、南部(38度線以南)を連合国がそれぞれ施政下に置いた。以後、朝鮮半島は北部の朝鮮民主主義人民共和国と南部の大韓民国に分かれることになる。
1950年6月25日から1953年7月27日に休戦するまで大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国の間で朝鮮戦争が勃発。休戦ということで現在に至るまで朝鮮戦争自体は終結はしておらず、今でも小規模な軍事衝突が起こっている。
韓国によるスパイでっち上げ事件[編集]
韓国によるスパイでっち上げ事件(かんこくによるスパイでっちあげじけん)とは、韓国で1970年代から1980年代にかけて、在日韓国人や北朝鮮に拉致され、その後に帰還した漁船員、あるいは民主化運動家が「北朝鮮のスパイである」として次々と摘発され、中には死刑判決を含む重罪判決が続出して下された事件である。しかし再審が勧められた結果、韓国の公安機関が拷問で事件のでっち上げを繰り返していたことが発覚する。「日本で北朝鮮の指導員から機密探知を命じられ、韓国に潜入した」などの供述を無理やり強要させて、韓国の民主化要求を押さえたい当時の政権の下で、捜査官などが成果競争を繰り広げた結果であった。なお、監禁中は捜査官により電気や水を使用した拷問を繰り返されて虚偽の自白を強要されたという。2019年になって文在寅は在日韓国人の同事件における被害について謝罪し、さらに捏造や拷問に関与した元捜査員に授与された勲章を取り消し、捜査員の実名を公開することを検討している。
祝日・記念日[編集]
- 1月1日 - 新年
- 2月8日から2月10日 - 旧正月
- 3月1日 - 三一節(独立運動記念日)
- 5月1日 - メーデー
- 5月5日 - 子供の日
- 5月14日 - 釈迦誕生日
- 6月6日 - 顕忠日(戦没者慰霊日)
- 8月15日 - 光復節(解放記念日)
- 9月14日から9月16日 - お盆(陰暦)
- 10月3日 - 開天節(建国記念日)
- 10月9日 - ハングルの日
- 12月25日 - クリスマス(キリスト誕生日)
出来事[編集]
- 2018年の大韓民国を参照
政治[編集]
大統領制。選挙で選ばれた大統領とその所属党が統治を行う。韓国の歴代大統領は不運に見舞われるという法則がある。
ソウルオリンピックが行われる頃までは軍事独裁体制であったが、現在は民主制となっている。
日本とは経済的には大きく関わっているが、過去の植民地支配、竹島の不法占拠などが原因でその政治的関係は冷え込んでいることが多い。
日韓対立について[編集]
日本と韓国は1965年に日韓基本条約を締結して国交を正常化しているが、それにより本来は付随協約である請求権協定はこの条約の対象外と主張する慰安婦問題などで、日韓は対立を繰り返している。よくインターネット上では野党が親韓で在日が多いとされているが、実際に日本の政治史において韓国に譲歩を繰り返すような歩みをしてきたのは自由民主党である。1993年には当時の内閣官房長官である河野洋平(河野太郎の父)が「お詫びと反省」といういわゆる河野談話を表明した。2015年には当時の安倍晋三内閣が日韓政府間合意を結び、日本政府予算から資金を拠出した。
しかし、自民党のこれらの譲歩はかえって慰安婦側や支援団体をさらにつけあがらせる結果となり、元慰安婦や支援団体らは法的責任の認定を求めて反発し、2017年に発足した文在寅政権はこの合意を白紙化するという挙に出た。2018年には韓国最高裁が日本企業に韓国人元徴用工らへの賠償を命じる確定判決を出したことにより、ようやく自民党政権は非難を開始。2019年になって日本は対韓輸出規制を強化するなどした。
軍事[編集]
朝鮮戦争の一時停止状態がいつ解除されてもおかしくはないという状況がある中、韓国の首都ソウルは前線から50kmしか離れていないという緊迫した状況が存在する[1]。
徴兵制度[編集]
韓国では全ての男性に兵役の義務があり、19歳~29歳の間に2年間ほどの兵役に就く。
自殺率[編集]
日本人には意外に思えるかもしれないが、2018年の自殺率は、韓国は10万人当たり25.8人、日本は10万人当たり16.6人となり、およそ1.5倍高い。「ヘル朝鮮」という造語まである模様[1]。
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 “自殺者数、米軍兵力、初任給... 韓国のリアルを10の数字から知る”. ニューズウィーク日本版 (2019年3月7日). 2019年4月5日確認。