無宗教

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無宗教とは特定の宗教・宗派に属しているかを公言していないことをいう[1]。ただし、日本と諸外国(とくにヨーロッパ諸国)では意味合いが異なる。
日本の無宗教率は三分の二程度であるが、[2][3][4][5]日本の宗教人口は 120% 以上であることになる。これは無神論者及び不可知論者が約三割程度である[6]ことを差し引いても、いわゆるキリスト教圏においては不可解な値である。

概要[編集]

ドイツでは、カトリックであればプロテスタントではなく、プロテスタントであればカトリックではない、というのが常識的だが、日本では神佛混交の時代が四百年ほども続いた歴史もあり、修験道のように道教・神道・佛教が習合した宗派もあるので、「他宗を誹謗しない」「共学を認める」ということが伝統的に認められていた(日蓮宗のように、「真言亡国・律国賊・念佛無間・禅天魔」という宗教は珍しい)。
そのため、「神道」と「佛教」の両方を信仰していても不自然ではない[7]。じっさい、佛教寺院が経営している幼稚園でも神社が経営している幼稚園でもクリスマスは祝うし、佛教徒であっても合格祈願のために湯島天神に詣でることも普通である。
なお、佛教徒の中では宗派の争いがあったが、「宗論は どちら負けても 釈迦の恥」と云われ、大衆はクールに見つめていた。それを考えると、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教が対立し紛争が起きるのは、教条主義・原理主義と世俗主義の対立ではないかと思われる。そういう意味では日本人には理解しづらい。
カトリック教会と(一部の)プロテスタントは和解して『共同訳聖書』を出版しており、真言宗と天台宗も和解して合同の法会を行なっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. jawp:無宗教
  2. ギャラップ、電通総研、ズッカーマンの調査の結果の平均
  3. https://worldview.gallup.com/default.aspx
  4. http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/9460.html
  5. http://www.adherents.com/largecom/com_atheist.html
  6. https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/research/report/2009_05/090505.pdf
  7. 神奈川県の阿夫利山は修験道なので、長らく「神社庁」が管轄しておらず、神奈川県の県庁には「大山庁」があった。(現在は神社庁の管轄)