国際連合
国際連合(こくさいれんごう、United Nations)は、1945年10月24日に設立された国際組織。略称は「国連」。事務局の代表は事務総長であり、現在の事務総長はアントニオ・グテーレス(任期は2017年1月1日から2026年12月31日)であり、前任者は潘基文である。
概要[編集]
本部はアメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンに設置され、2014年11月現在の正式加盟国は193か国。「国際平和と安全の維持」などを目標に掲げている。
国際連合の前身組織ともいえる国際連盟が第二次世界大戦を防ぐことができなかったことを踏まえて、1945年10月24日に連合国 (第二次世界大戦)が中心となって設立した組織であり、中心国は安全保障理事会の常任理事国となっている。発足当時の加盟国は51か国。
機関[編集]
国際連合では、総会、安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所、事務局の6機関を主要機関と定めている。
総会[編集]
国産連合の全ての加盟国による総会。決議は法的拘束力をもたないものであるが、決議によって各国の意思を示すことができる。一国一票で、過半数の賛成によって決議(重要問題は3分の2)がなされる。
国連総会一般討論演説(こくれんそうかいいっぱんとうろんえんぜつ)とは、国連総会が1年ごとの新会期に入る9月に合わせ、各国首脳らがアメリカのニューヨークの国連本部の総会議場に集まり、政治や経済、国際問題でそれぞれの立場を表明するスピーチのことであり、演説は国家元首、政府首脳、閣僚、国連大使の順が原則である。ただし1番目のブラジル大統領、2番目のアメリカ大統領だけは慣例で決まっている。約1週間の期間中は「ハイレベルウイーク」と呼ばれ、ニューヨークは首脳らの個別会談や国際会議など、活発な外交活動が展開されることになる。
安全保障理事会[編集]
15か国で構成される機関。国際平和と安全を推進する機関。アメリカ合衆国、イギリス、フランス共和国、ロシア連邦、中華人民共和国の5か国からなる常任理事国と、総会から2年の任期で選ばれる10か国による非常任理事国(再選は禁止)からなる。9理事国の賛成(常任理事国5か国の賛成を含む)で決議が採択される。安全保障理事会の決議には法的拘束力があるが、常任理事国のうち1か国でも反対すれば決議は採択されないため、重要事項に対しては安全保障理事会としての役割は機能していないのが現状である。
専門機関[編集]
国際連合から独立した専門機関。
- 国際労働機関 (ILO)
- 国際連合食糧農業機関 (FAO)
- 国際連合教育科学文化機関 (UNESCO)
- 世界保健機関 (WHO)
- 世界銀行グループ
- 国際復興開発銀行 (IBRD)
- 国際開発協会 (IDA)
- 国際金融公社 (IFC)
- 多国間投資保証機関 (MIGA)
- 国際投資紛争解決センター (ICSID)
- 国際通貨基金 (IMF)
- 国際民間航空機関 (ICAO)
- 国際海事機関 (IMO)
- 国際電気通信連合(ITU)
- 万国郵便連合(UPU)
- 世界気象機関(WMO)
- 世界知的所有権機関 (WIPO)
- 国際農業開発基金 (IFAD)
- 国際連合工業開発機関(UNIDO)
- 世界観光機関 (UNWTO)
拒否権[編集]
詳細は「jawp:国際連合安全保障理事会における拒否権」を参照
拒否権(きょひけん)とは、国連安全保障理事会(15か国)で、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5つの常任理事国に与えられた権利で、1国でも反対すれば安保理決議は採択できない。安保理は制裁発動や軍事措置に道を開く決議採択など、強力な権限を持つが、大抵は米欧勢力とそれに対立する中露側が拒否権を行使する事例が目立つことになる。
- なんかこの拒否権のせいで世界の平和は妨げられている、みたいな意見もあったりする。
- 国連じゃ「2022年のウクライナ軍事侵攻」を止められない模様。この際、ロシアも一緒にNATO入ろう![Joke]
歴代事務総長[編集]
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- コフィ・アナン(ガーナ)
- 潘基文(韓国)
- アント二オ・グテーレス(ポルトガル)
公用語[編集]
参考文献[編集]
- 著者:明石康『国際連合 軌跡と展望』(岩波新書、2006年11月21日初版発行)、ISBN 4-00-431052-0