世界貿易機関
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世界貿易機関(せかいぼうえききかん、World Trade Organization)とは、貿易ルールの策定や交渉、通商紛争の解決を担う国際機関のことである。略称はWTOという。1995年に発足し、本部はスイスのジュネーブにあり、2018年時点では164カ国・地域が加盟している。高関税や輸入規制をめぐる対立が当事国・地域間の協議で収まらない場合、訴えを受けて紛争処理小委員会(パネル)を設置し、専門家らが「裁判官」となって審理する。紛争処理は「2審制」でパネルの結論に不服があれば、上級委員会に訴え出ることができる。
1995年1月1日に、関税貿易一般協定(ガット)に代わって発足した。国家間の貿易規則を取り上げる唯一の国際機関である。関税などの貿易障壁を取り払い、輸出入制限を減らし、無差別待遇の確保を図り、自由で円滑な通商関係を実現することが目的である。また、ガットが扱わなかったサービス貿易や知的所有権も監視の対象となり、紛争処理機能もガットより強化されている。
関連項目[編集]
関連する国際機関[編集]
著名なWTO法学者[編集]
外部リンク[編集]
- WTO web site - 英語、フランス語、スペイン語
- 世界貿易機関(WTO) - 外務省
- WTO(世界貿易機関) - 経済産業省
- 世界貿易機関(WTO) - 財務省