ロシア語
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ロシア語(ロシアご)は、ロシア連邦やウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタンなど中央アジアにおいて広く使われるインド・ヨーロッパ語族の言語である。ただし共通語でもあるため、「正当なスラブ語としてのロシア語」というアイデンティティがあまり鞏固でない。
「標準語としてのロシア語」にこだわる人も多いようである。ゼレンスキーはウクライナの東部出身であり、母語としてはロシア語だが、ウクライナでお笑い芸人・俳優としてデビューするために、ウクライナ語を習得したという。
特徴[編集]
- キリル文字(ДФБЮЦЩなど)を使用する。ロシア語で使うのは33文字。キリル文字は基本的にはギリシャ文字に由来する。活字体以外に筆記体があり、「シャー」と「シシャー」を区別するために、上に線を引いたりする。ロシア語の初心者は、「PACHINKO」という表記を見て「ラスニイカ」と読んで混乱したり、ロシア語の「レストラン」表記を見て「ペクトパァ」と呼んで混乱したりすることもある。
- 動詞に完了体と不完了体がある。対応が不規則で、ロシア語の文法で一番難しい。
- 「ъ」(トビョールイズナーク)や「ь」(ミヤッフキズナーク)のような発音しない記号がある。
- 動詞は主語となる名詞の単数・複数および人称によって変化する。
- 形容詞も単数・複数および名詞の性によって変化する。この影響で、ロシア語圏では男性と女性で苗字が異なる。例えば、イヴァノフは男性の、イヴァノヴァは女性の苗字である。[1]
- 名詞には主格(〜が)、生格(〜の)、対格(〜を)、与格(〜に)、造格(〜を使って)、前置格(〜で)、呼格があり、それぞれ変化する。生格には、「否定生格」という用法もある。
- 冠詞は使わない。
- アクセントはウダレーニエといい強く発音する。
- アクセントの位置を境に o ⇒ a という音韻変化が起きる。「モスクワ」は現地の発音では「マスカヴァ」が近いらしい[2]。
- 言語と文化は一体なので、旧ソビエト連邦と現在のロシアと現在の旧ソビエト連邦下の国家では、ロシア語に関する温度差がいろいろとあったりする。「ガスパジーン/ガスパジーナ(殿)」「タワリシ/タワーリシャ(同志)」などは現在どうなっているのか知らない。
参考文献[編集]
- 黒田龍之介 『ニューエクスプレス+ロシア語』、2018年7月15日。
- 黒田龍之介 『ロシア語だけの青春』、2023年6月10日。