東海テレビ放送
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東海テレビ放送 (とうかいテレビほうそう、英語:Tokai Television Broadcasting Co., Ltd.) は中京広域圏を放送エリアとし、地上デジタルテレビジョン放送を行っている特定地上基幹放送事業者。
欧文略称はTHK(Tokai Hoso Kabushikikaisha の略で、NHKの一字違いである。後に同系列の岡山放送も類似の略称を使用。)。
概要[編集]
当時、東海3県下で県域ラジオ局として存在し、1959年11月に東海ラジオ放送として統合したラジオ東海(岐阜)と近畿東海放送(三重)の共同出資で1958年に設立。翌年3月のフジテレビ開局時からフジをキー局にしているが、ニュース番組に中日新聞協力のクレジットが付いたり、中日ドラゴンズ野球中継が多いなど、後述のようにフジテレビからの独自色が強い。
土曜夕方の「ぐっさん家」や日曜正午の「タイチサン!」といった東海3県ローカル番組の制作も盛んである。
全国ネット番組として、1964年開始の昼ドラからの伝統を持つ「土ドラ」(開始時は「オトナの土ドラ」)の1枠を常時持っており、正月特別番組の「伊勢神宮神楽」も全国ネットされている。かつては「ふるさと紀行」(名鉄グループ提供)などの全国ネット枠があった。
プロフィール[編集]
- 会社名 - 東海テレビ放送株式会社
- 設立日 - 1958年2月1日
- 開局日 - 1958年12月25日
- コールサイン - JOFX-DTV
- 所属ネットワーク - FNN・FNS系 (フジテレビ系列)
- リモコンキーID - 1(アナログ時代の親局VHF1chに因み、FNSで多い8を採用していない。)
オープニング・クロージング・フィラー[編集]
オープニング[編集]
- 開局 - 1970年代末期
- 朝日が昇り、その中からロゴが出てくるというもの。BGMはファンファーレ。このオープニングは、後にカラーで撮り直された。1970年代後半にはハープとオルガンによる静かな音楽を使用していた。
- 1970年代末期 - 1987年
- 東海地方の各地をヘリコプターで上空から撮影したもの。最後は東海テレビの社屋の屋上の旗が遠目のアングルで映る。画面はフィルム。
- 1988年 - 2011年7月23日(アナログ放送)
- 白バックに緑・赤の2本の線が現れ、それらが様々なものに変化していくアニメーションを使用。そして、最後にそれら2本の線が東海テレビの六角形のマークを形成し、ブルーバックのチャンネル表示に切り替わって本放送を開始するというものだった。このオープニングはNHKの『みんなのうた』で1988年に放送された、堀口忠彦制作の爆風スランプ『転校生は宇宙人』のアニメ映像とかなり酷似している。2004年からは、ブルーバックのチャンネル表示部分が栄の夜景を映したものに変更された。2007年4月以降、毎日終夜放送に移行した為、フィラー終了後のジャンクションとして放送された。2008年7月24日からは、オープニング後に地上アナログ放送終了告知画面(30秒、BGM、ナレーション付き)が放送された。ただし、総務省地上デジタルテレビジョン放送受信相談センターの区切り方が本来とは異なっている。告知画面の形式はブルーバックで、一般的なものであった。テレビ愛知以外の他の在名民放局が頻繁に局名告知を変える中、東海テレビのこのオープニング映像は後述するクロージング映像とともに2011年7月23日のアナログ放送終了前まで放送された(7月24日は前夜から引き続き『FNSの日』が放送されていたため未放送)。
- 2003年12月 - 2017年3月(デジタル放送)
- 全体的に空撮による映像(SD映像)。BGMはビートルズの『Across the Universe』をイージーリスニング風に編曲したもの。
- 名古屋港付近の様子から瀬戸デジタルタワーの全体が映し出され、その後に東海テレビの本社屋が映し出される。
- 最後に、名古屋市中心部の上空を写しながら「おはようございます。JOFX-DTV。こちらは東海テレビ放送、デジタルテレビジョンです。」というアナウンスが入る。
- 2017年4月 - 2017年12月(デジタル放送)
- 2003年12月 - 2017年3月の物のリメイク版。ハイビジョン映像による空撮。名古屋港→ナゴヤドーム→名古屋城→瀬戸デジタルタワー→東海テレビの本社屋→名駅ビル群の順に映し出され、最後に、名駅西側の上空を写しながら「おはようございます。JOFX-DTV。こちらは東海テレビ放送、デジタルテレビジョンです。」というアナウンスが入る。BGMは歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲。
- 上記アナログと同様、2007年4月以降、毎日終夜放送に移行した為、フィラー終了後のジャンクションとして放送している。
- 2018年1月2日 -
- 2018年から使用されるイメージキャラクター「イッチー」が登場するアニメーション[1]。BGMは『故郷』のピアノアレンジ。
- 巨木の中に住むイッチーの家に朝日が差し込み、イッチーが目覚める。
- 春→夏→秋→冬の各季節の風景の中をイッチーが歩く。途中にはイッチーが梅雨や花火、月見などを楽しむ様子の一枚画が挿入される。
- 最後に名古屋の風景(JRセントラルタワーズ、名古屋テレビ塔、名古屋城などが描かれている)の中を歩くイッチーが映り、イッチーがジャンプすると同時に画面が青空へパンする。青空の中に白文字で「JOFX-DTV(改行、小さく)デジタルテレビジョン(改行)東海テレビ」と表示され、女性アナウンサーが「おはようございます。JOFX-DTV、こちらは東海テレビ放送 デジタルテレビジョンです。」とアナウンスし終了。
クロージング[編集]
- 開局 - 1970年代
- 詳細不明。
- 1970年代 - 1980年代前半
- アンテナのイラストの静止画映像、「この後は東海ラジオ(東海テレビの関連会社)をお聞き下さい」というアナウンス
- 東海ラジオ社屋
- 名古屋の町並み
- 東海テレビの社屋
- 水面に東海テレビのマークが映りこむ噴水の映像
- 東海テレビ社屋に飾られる同社の看板がアップで映される
- 星空
- という映像。
- 1980年代前半 - 1984年頃
- 夕焼けの空
- 夜、船に乗った少年がほかの船を見つめる
- 砂漠を歩く少年
- 再び夜、船に乗った少年がほかの船を見つめる
- クロード・チアリ演奏の曲をBGMに、石垣りんの詩『おやすみなさい』(このクロージングのために東海テレビが特別に石垣に依頼したもの)を山田昌が朗読するというスタイル。その後のコールサインとチャンネルのブルーバック表示でもBGMは同じものを使用していたが、一旦流し直していたため音が途切れていた。
- 1984年頃 - 1988年
- というもの。渥美半島名物・電照菊の栽培農家の農作業風景とその一家の団欒風景を、渥美半島の情景を織り込みつつ映しながら、こちらもクロード・チアリ演奏の曲をBGMに、石垣りんの詩『おやすみなさい』を山田昌が朗読するもの。ただし、『録画チャンネル4.5』放送時のみ実写部分がカットされていた上に、ラストが「このあと6時から四季の釣りを放送します」というブルーバックに差し替えられた。
- 1988年 - 2011年7月24日(アナログ放送)
- 黒バックに緑・赤の2本の線が現れ、それらがハートマークやロケット、人物など様々なものに変化していくアニメーション。そして、最後にそれら二本の線が東海テレビのマークを形成し、ブルーバックのチャンネル表示に切り替わり終了。クロージングのこのバージョンへの移行は、オープニングよりも後になった。オープニングと同様に、このクロージングもチャンネル表示のブルーバックは、2004年からは栄の夜景を映したものに変更された。2007年4月以降は毎日終夜放送に移行した為、このクロージングは月数回の日曜深夜のメンテナンスに依る放送休止の場合のみ放送されていた。こちらもオープニング映像及びテレビ愛知と同じく、2011年7月24日のアナログ放送終了まで放送した。また2011年7月24日、アナログ放送停波時のスペシャルバージョンでは、同日23時59分のアナログ放送停波前に、前述のクロージングアニメーションが流れた後、最後のチャンネル表示(栄の夜景がバック)において、高井一アナウンサーによる、これまでのアナログ放送の視聴への感謝を伝える、下記のアナウンスが流れた。
- 「半世紀以上の長きに渡り、東海テレビのアナログ放送をご覧いただきまして、ありがとうございました。本日を持ちまして、アナログ放送を終了させていただきます。今後は、デジタル放送にてご覧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。」
- 2003年12月 - 2017年3月(デジタル放送)
- オープニングと同様に空撮による映像だが、構成やBGMが異なる。
- まず、名古屋港付近から市中心部へ向かうように移動。
- 次に空をバックに市街地と熱田神宮の映像が映し出され、続いて名古屋駅ビルであるセントラルタワーズを360度ターンしていく。
- セントラルタワーズを過ぎていくのと同時にナゴヤドームの全体が現れる。
- その後、名古屋城、瀬戸デジタルタワーと続き、最後に東海テレビ本社屋が現れる。
- 最後に名古屋市街全体をバックに、「JOFX-DTV。こちらは東海テレビ放送、デジタルテレビジョンです。」というアナウンスが入る。
- 2017年4月 - 現在(デジタル放送)
- オープニングと同様、2003年12月 - 2017年3月の物のリメイク版で、ハイビジョン映像による空撮。名古屋港→ナゴヤドーム→名古屋城→熱田神宮→瀬戸デジタルタワー→名古屋市中心部→東海テレビの本社屋→名駅ビル群の順に映し出され、最後に、名駅西側の上空を写しながら「JOFX-DTV、こちらは東海テレビ放送、デジタルテレビジョンです。」というアナウンスが入る。BGMはサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』をジョージ・アダムスがカバーしたもの。
- これも、2007年4月以降毎日終夜放送に移行した為、このクロージングは月数回の日曜深夜のメンテナンスに依る放送休止の場合のみ放送される。
フィラー[編集]
1999年頃から、金曜深夜と土曜深夜に限り放送終了後のフィラー放送が開始され、2007年4月より日曜深夜と平日深夜にもフィラー放送が開始され終夜放送に切り替わった。
現在[編集]
2017年10月現在、放送されているフィラー番組は以下の通りである。必ずしも記す曜日に放送される訳ではない。
- 月曜 - きらめきに萌えっ![2]
- 火曜 - 東海地方の二十四節気
- 水曜 - モアイの島~イースター島の悲劇~[3]
- 木曜 - 美し国・海へのいざない
- 金曜 - 神の手・ニッポン展Ⅱ
- 土曜 - 長良川水景
- 日曜 - はいふれまにあ[4]
- 不定期
過去[編集]
- セントレアと焼き物の街(水曜日)
- 東海の城
フジ系での独自色[編集]
- 日曜朝のFNNニュースはタイトルを「FNN東海テレニュース 協力:中日新聞」に差し替え、独自映像を流している(BGMはフジからのネット)。多い時期は、夕方6時台の全国ニュースと奥さまニュース以外、全て前記のタイトルが入った独自映像とBGMが流されていた。
- 日曜夕方のLive News itは、開局以来の「中日新聞テレビ日曜夕刊」のタイトル差し替えを継続している。
- 平日昼の「笑ってる場合ですよ」の時代から、昼のニュースのローカルの時間を短縮して、気象情報番組「お天気レーダー」に充てていた。
- ナゴヤドームの中日戦の差し替え中継が多く、差し替えられたネット番組は後日遅れ放送される。
- 東海3県に遅れネットもしない非ネットの名古屋飛ばしのフジテレビ制作番組は、日曜正午枠や平日朝の『ノンストップ!』といった番組で、往時より少ない傾向にある。
その他[編集]
- 1958年のTV放送開始から約7年間は、VHF波の電波的な制約から伊賀地域は、THKが難視聴で、近畿広域圏のTV局の受信に頼った。このため、UHF中継局の増設が認められた1964年以降にTHKの三重県での視聴エリアが全域になってからも、現在まで、CATVを通じた西隣の関西圏のTV局の視聴習慣が定着している。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 東海テレビ オープニング「イッチーの世界」 - YouTube
- ↑ 四日市市の工場夜景にスポットを当てる。
- ↑ a b 2008年に放送された「森といのちの響き〜お伊勢さんとモアイの島〜」の内容の一部を再編集したもの
- ↑ 2016年3月にChannel 4Kにて放送された4K制作・スーパースロー映像の番組。
外部リンク[編集]
日本の地上波民放テレビ局 |