テレビ大阪
テレビ大阪株式会社 (テレビおおさか、英語:Television Osaka,Inc.) は、 1981年1月23日に設立された日本の大阪府を放送対象地域とする特定地上基幹テレビ放送事業者。
概要[編集]
日本経済新聞社系の民間テレビジョン放送局である。リモコンキーIDは7であり、テレビ東京系列。マスコットキャラクターは「たこるくん」。1981年UHF19チャンネルで開局。
プロフィール[編集]
- 会社名 - テレビ大阪株式会社
- 本社所在地 - 大阪市中央区大手前
- 設立日 - 1981年1月23日
- 開局日 - 1982年3月1日
- コールサイン - JOBH-DTV
- 所属ネットワーク - TXN系列 (テレビ東京系列)
編成上の特徴[編集]
テレビアニメに関して[編集]
- 2020年3月27日迄、テレビ大阪はTXN全国ネットの全日枠アニメは全て(ごく一部を除いてテレビ東京から同時ネットを受けている)、テレビ東京発の深夜アニメに関してもごく一部の例外を除いて放送していた[1](テレビ東京アニメ番組一覧も参照)。
- 『新みつばちマーヤの冒険』で初めてテレビアニメの自社製作を手掛けた。本格的に参入したのは『魔法のステージファンシーララ』で、それ以降の日曜9:30枠は同局製作のテレビアニメ枠となっていたが、2011年春改編で一度撤退した。2015年春改編の『ジュエルペット マジカルチェンジ』でテレビ東京メディアネットやアニメシアターXと共に製作委員会に名を連ねたのを経て、2020年4月開始の『トミカ絆合体 アースグランナー』から9年ぶりに日曜9:30枠のテレビアニメの制作を再開した。
- 2007年3月から、全日帯のアニメ番組(一部除く)の開始直前にわかさ生活のキャラクター「ブルブルくん」が「テレビ画面から離れて室内を明るくする様に注意する」オリジナルCMが2種類放送されている。同年10月末までで一旦放映を中断していたが、翌年3月から再開している。但し、2009年に入ってからは放送されていない。
朝のこども劇場[編集]
- 自社制作を含むテレビ東京系列局で放送された番組に限らず、海外アニメ(特に『トムとジェリー』)や他系列での放映作品も含むテレビアニメの再放送枠である。複数回繰り返し放映された作品もある。
- 長年8:00-9:00の1時間の2作品ずつだったが2009年4月から2015年3月までは30分枠(これ以降1作品のみ)となり、2015年4月以降(現在)は原則として月 - 金曜の8:00 - 8:15に放送した。 番組内では、その日に放送されるアニメ番組や局の関わるイベントを宣伝するロールテロップが必ず流れた。
- 学校の長期休暇中は、季節によって『春休みこども劇場』・『夏休みこども劇場』・『冬休みこども劇場』に改題される。
- 当枠の番宣を流すことはほとんどなかったが、『機動戦士ガンダム』の再放送を行う際は夕方や深夜のアニメを放送する時間帯を中心に頻繁に番宣を流した。
- ローカル枠での野球放送の関係上、『ピラメキーノ』が放送されなかった場合の代替枠が当枠になる場合があった。
- 同じテレビ東京系列局のテレビ北海道では、本番組と類似している『おはようまんが』というテレビアニメの再放送枠が存在する(他系列のアニメ作品も再放送されていることから)。放送時間も本番組と同様、月 - 金曜の8:00 - 8:30に放送。また系列キー局であるテレビ東京では1986年から1990年まで『アニメランド』を7時30分 - 8時15分に放送、他にも『まんがのひろば』等と言った番組名でアニメ作品を放送、テレビ大阪ではアニメランドのみネットされたことがある。
UHFアニメに関する事情[編集]
UHFアニメの放送実績は2008年3月まではあまりなかったが、2008年4月からはUHFアニメ枠が一気に3本追加され、過去最多となる4本となった時期もあった。
一方で2007年7月期に放送された『もえたん』での変身シーンの一部で、他のネット局では無かったホワイトアウトの処理がなされるなど[2]、自主規制が厳しい事でも知られるようになった[3]。ちなみに『魔法少女リリカルなのは』の場合は前述の『もえたん』より数年前に放送されたこともあり、規制されることはなかった。続編にあたる2012年に放送開始の『魔法少女リリカルなのはStrikerS』ではDVD仕様のものが放送されているが、一部を除いて規制が強化されている。2017年1月期に『南鎌倉高校女子自転車部』で放送された。
マンガのくに[編集]
- かつては平日18:30 - 19:00枠に2分間の天気予報の後(開局当初は19:00直前)、先述の『朝のこども劇場』の夕方版と言うべき再放送枠『マンガのくに』を放送していた(その当時のテレビ愛知も同名の再放送枠となっていた。その他のTXN各局は一時期の別番組差し替えを除き原則としてテレビ東京との同時ネット枠だった。)。
- 開始当初は、それぞれ放送された作品のEDと次回予告を流していたが、編成上の都合から後に省略された。
- そのため、キー局のテレビ東京を含む系列局で同時刻に放映されていたアニメ(一部バラエティー番組)が別の時間帯に放送されたり、ネット自体がなかった作品もあった[4]。
- その後、テレビ大阪では1993年4月より、テレビ愛知では1996年4月より全作品が同時ネットに変更された。
- 余談だが、テレビ東京でも東京12チャンネル時代に同名のアニメ枠が存在していた。
国際親善サッカー中継に関して[編集]
2003年8月5日、当局以外の系列局5局では19:00 - 21:00の予定で国際親善サッカー試合・レアル・マドリードVSFC東京戦を国立霞ヶ丘競技場陸上競技場から生中継することになっていた。しかし、テレビ大阪(およびネット局のびわ湖放送・テレビ和歌山・奈良テレビ)ではこの日に隣接する明治神宮野球場で開かれるヤクルトVS阪神戦の野球中継を優先したため、サッカーの試合は8月6日の0:58 - 2:58に録画中継する予定となっていた。だが、神宮球場および霞ヶ丘陸上競技場がある東京都新宿区内で試合開始直前に激しい雨が降り出したためにプロ野球の試合は中止となり、結果的にサッカーの中継を生放送することとなった。これにより、その日は早々と放送を終了することになってしまった。そのため、テレビ大阪では0:58 - 1:30に環境映像の番組を放送し、同時刻で放送を終了した。その番組放送中には、「サッカー中継は午後7時より中継いたしました。ご了承下さい。」とのテロップを表示していた(新聞でも野球が中止になり、サッカー中継となった場合は放送を終了するという断りはあった)。また、他のネット局については特に振り替えの番組を編成せずに0:58で放送終了となった(この頃1週間程度は、デジタル放送の試験電波送受信の関係で、他の放送局も同じ時間帯に放送終了となっていた)。
ロードレース世界選手権中継に関して[編集]
テレビ大阪は1989年から1997年までの8年間にわたり、ロードレース世界選手権(当時は「WGP」の略称が用いられていた)の地上波放映権を獲得。1989年は日本グランプリの録画中継のみだったが、翌年以降全戦を録画放送(1990年は本戦翌日の月曜日深夜に放送、1991年以降は本戦当日深夜に放送)。実況は千年屋俊幸が担当した。
1993年シーズン最終戦・FIMグランプリ(ハラマ・サーキット)GP250クラスの実況では、レース直前になって日本との間の回線が切れ、国際電話で実況音声を伝える(受話器に向かって実況の千年屋俊幸と解説の山田純がしゃべる)ことになったことと、レース展開(原田哲也がラスト3周でトップに立ち、ワールドチャンピオンを決めた)も相まって、実況中の大声が隣のWOWOWの中継ブースに飛び込み、WOWOWの放送にテレビ大阪の実況音声が聞こえてしまうというハプニングも生じている[5]。
深夜番組[編集]
長寿番組として『きらきらアフロ』が著名である(2012年からテレビ東京に製作移管)。
出典[編集]
- ↑ 一部の短編アニメなどに関してはネットされない事がある。また、2012年7月期の『貧乏神が!』は協力に加わったMBSテレビでの放送となった。
- ↑ 第2話の最後のミニコーナーでは、このことをネタにした「変身シーンきわどくて修正入ったらしいよ」と書かれた張り紙があった。
- ↑ 朝日放送テレビの深夜アニメ枠「水曜アニメ〈水もん〉」放送作品でも同様の事例が発生している。
- ↑ 『宇宙の騎士テッカマンブレード』は、火曜19:00台のローカルセールス枠での放送を基本としたが、阪神戦の野球中継のために毎週のように放送日や時間が変更され、関西地区では視聴者泣かせの作品として有名であった。
- ↑ 山田純 (2009年12月8日). “再現! テレビ大阪WGP解説?!”. やまじゅんのプライベートトーク. 2018年12月31日確認。
関連項目[編集]
日本の地上波民放テレビ局 |